ポート開放は危険?正しいやり方とメリット・デメリットを詳しく解説

オンラインゲームで対戦もしくは協力プレイをしたい
ゲームサーバーを構築して遊びたい
遠隔地からパソコンやサーバーに接続したい

このような希望を持った方に有効なのが、ポート開放です。しかし、ポート開放はセキュリティリスクを増大させる恐れがあるため、危険とも言われています。

本記事では、そんなポート開放の正しい手順を解説します。ポート開放をスムーズに行うために準備項目から実際の手順までお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

ポート開放とは?

インターネット上の情報は、「ポート」と呼ばれる扉を通してやり取りされています。そして、セキュリティ上の理由から、ルーターやPCはほとんどのポートを「閉じて」いる状態です。

ポート開放とは、この通常閉じているポートを開くことを指します

特定のポートを開放することで、通常は使わないようなポートを使用する特定のオンラインゲームや特定のアプリが、正常に動作するようになるのです。

ポート開放のメリットはゲームの世界が広がること?

オンラインゲームの可能性が広がるという点も、ポート開放のメリットです。

実際、対戦ゲームや協力プレイを楽しむためには、ポート開放が必要なケースが多いです。また、マインクラフトのように、プレイするためにポート開放が必須となっているゲームもあります。

ご自身でゲームサーバーを構築する際も、ポート開放は不可欠です。

ポート開放のデメリットは危険性?

そもそも、通常状態でポートが閉じられている理由は、セキュリティ上の観点からです。

つまり、ポートを開放するということは、その分だけセキュリティリスクが高まるということを意味します。

とはいえ、実際には一部のポート番号を開放するだけなので、全体的なセキュリティレベルが大幅に低下するわけではありません。具体的なイメージとしては、自宅の窓を1か所開けるようなものです。その開けた窓から侵入者(この場合、不正なアクセスを試みる者)が入るリスクは存在しますが、それ以外の部分(他のポート)は鍵をかけて安全に保たれています。

もちろん、無闇にポートを開放すると、セキュリティ上の重大な問題が生じる可能性もあります。必要なときだけ開放し、使わないときは閉じておくことが大切です。

ポート開放の準備

ここからは、ポート開放の具体的な方法を解説します。まずは、準備段階として下記の3つを用意しておきましょう。

必要な項目 取得方法
ルーターの管理画面にログインするためのIDとパスワード 購入したルーターの説明書、もしくは契約しているプロバイダにて確認してください。
ポートを開放対象PCの固定IPアドレス PCにて設定(詳細は下記を参照)してください。
開放するポート番号とプロトコル 対象となるアプリケーションやゲームの公式HPなどで確認してください。

上記のうち、「固定IPアドレス」に関しては事前の設定が必要です。

ポート開放時に特定のデバイス(例えば、あなたのPC)への通信を許可するためには、そのデバイスのIPアドレスをルーターに指定する必要があります。

通常、デバイスには自動的にIPアドレスが割り当てられますが、この割り当てはインターネットからの切断・再接続のたびにIPアドレスが変化する可能性のある「動的IPアドレス」です。

ポート開放時には対象となるデバイスのIPアドレスは常に同じであることが望ましいため、以下の手順で「固定IPアドレス」を設定してください。

固定IPアドレスの取得手順

具体的な固定IPアドレスの設定方法は使用しているデバイスやOSによって異なりますが、WindowsでもMacでも、通常はネットワーク設定画面からIPアドレスの設定変更が可能です。

ここでは、利用者の多いWindows10とWindows11における固定IPアドレスの設定方法をご紹介します。

Windows10におけるIPアドレス固定方法

1.「スタート」メニューを開き、「設定」を選択します。

2.「ネットワークとインターネット」を選択します。

3.「アダプターの設定の変更」を選択します。

4.現在利用しているネットワークのアイコンを右クリックし、「プロパティ」を表示します。

5.「インターネットプロトコルバージョン4」をダブルクリックします。

6.「次のIPアドレスを使う」にチェックを入れ、ONUがDHCPとして配布するアドレスを確認し、その範囲外のIPアドレスを指定してください。
サブネットマスクは、ONUに既定のものを使用します(一般的には255.255.255.0)。
デフォルトゲートウェイは、ONUのLAN側アドレスとして設定されているものを記載します。

7.「OK」をクリックします。

Windows11におけるIPアドレス固定方法

1.「スタート」メニューを開き、「設定」を選択します。

2.「ネットワークとインターネット」を選択します。

3.「ステータス」または「Wi-Fi」(もしくは「イーサネット」)を選択し、接続されているネットワークの設定を表示します。

4.「プロパティ」または「ハードウェアプロパティ」をクリックします。

5.「IP設定」セクションで「IP割り当てを編集」を選択します。

6.「手動」を選択し、切り替えを「オン」にします。

7.「IPv4」または「IPv6」について、IPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイを入力します。これらの値はネットワークの設定によります。多くの場合、サブネットマスクは「255.255.255.0」、デフォルトゲートウェイはルーターのIPアドレス(「192.168.1.1」など)です。

8.「DNSサーバー」を「手動」に設定し、好みのDNSサーバー(例えば、Googleの公共DNSである「8.8.8.8」と「8.8.4.4」など)を入力します。または、ルーターがDNSサーバーとして機能している場合、ルーターのIPアドレスを入力します。

9.最後に「保存」をクリックします。

ポート開放の手順

準備が整ったら、いざポートを開放していきましょう。

ポート開放の設定は、ルーター側で行います。具体的な手順はルーター端末によって異なりますが、大まかな流れは以下の通りです。

1.ルーターの管理画面にログインする
2.ポート開放の設定項目にアクセスする
3.新しい転送ルールを作成する
4.ルールを保存してルーターを再起動する
5.セキュリティソフトのファイアウォール設定を変更する

1.ルーターの管理画面にログインする

ポート開放は、ルーターの管理画面から行います。ルーターの管理画面には、WebブラウザにルーターのIPアドレスを入力することでアクセス可能です。

ルーターのIPアドレスとは、通常「192.168.0.1」や「192.168.1.1」といった形式で、ルーター本体もしくはマニュアルに記載されています。

無事に管理画面にアクセスできたら、事前に確認しておいたIDとパスワードでログインしてください。

2.ポート開放の設定項目にアクセスする

管理画面内で、「ポート転送」「ポートマッピング」「ポート開放」などと書かれたセクションを見つけましょう。

セクションの場所はルーターによって異なりますが、通常は「高度な設定」「ファイアウォール」「セキュリティ」などの中にあります。

3.新しい転送ルールを作成する

ポート開放の設定項目にアクセスしたら、新しいポート転送ルールを作成します。入力する情報は、事前に準備した以下の情報です。

・開放するポート番号
・プロトコル(TCP、UDP、または両方)
・ポートを開放するデバイスのIPアドレス

4.ルールを保存してルーターを再起動する

すべての情報を入力したら、ルールを保存してルーターを再起動しましょう。

これで、ルーター側のポート開放設定は完了です。

5.セキュリティソフトのファイアウォール設定を変更する

最後に、セキュリティソフトのファイアウォール設定を確認しましょう。

開放したいポートや使用するアプリによっては、PC側のファイアウォール設定を変更する必要があるためです。

手順は、使用しているセキュリティソフトの管理画面からファイアウォールの設定を開き、特定のポート開放や特定のアプリに対する接続許可などを行えばOK。

市販のセキュリティソフトを使用していない場合は、Windowsなら「Windows Defender ファイアウォール」や「Windows ファイアウォール」の設定から、Macの場合は「セキュリティとプライバシー」設定内の「ファイアウォール」から、それぞれ特定のポートを開放する設定が可能です。

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人気の光回線「NURO 光」でポート開放を行う手順は、下記の記事を参考にしてください。

NURO 光ではルーター機能付きのONUが無料で貸し出されるため、ルーター側の設定方法を機種ごとに解説しています。

>>NURO 光でポート開放する方法をONU(ルーター)ごとに解説

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まとめ

ポート開放の具体的な手順はルーターの機種によって若干異なりますが、いずれも大まかな流れはこの記事でご紹介した手順となります。

常にポートを開放しているとセキュリティレベルが低下しますので、必要な時だけ設定する様に心がけましょう。

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