オイルヒーターの電気代は本当に高い?節約するコツやおすすめを紹介

温風を出さずに輻射熱(ふくしゃねつ)で室内全体を暖めるオイルヒーターは安全性やメンテナンスの面で優れていますが、「電気代が高い」とも言われる暖房器具のため、この点が気になってしまう方も多いのではないでしょうか。

実際に他の暖房器具と比較してどのくらいの電気代がかかるのか、気になるところですよね。そこで今回は、オイルヒーターの電気代を他の暖房器具と比較したうえで、メリット・デメリットや電気代を節約するコツについて解説します。

オイルヒーターを有効活用しながら冬の光熱費を抑えたい方は、ぜひ参考にしてください。

オイルヒーターの電気代を他の暖房器具と比較

 

まずは、オイルヒーターと他の暖房機器の電気代を比較した結果をご紹介します。いずれも、6畳の広さに適した平均的なスペックで比較しました。

暖房機器 消費電力 1日あたりの電気代(1日9時間計算)
オイルヒーター 500W~1,200W 121.5円~292.6円
エアコン 130W~1,240W 31.59円~301.32円
電気ストーブ 400W/800W 97.2円~194.4円
石油ファンヒーター 49W~370W 11.9円~89.91円
遠赤外線パネルヒーター 900W 218.7円
ホットカーペット(約3畳) 720W 174.96円
こたつ 170W 41.31円

※1kWhあたり27円で計算
※石油ファンヒーターは別途灯油代が必要

メーカーや機種によって違いはありますが、オイルヒーターの電気代は高い傾向にあると言えますね。

ただし、暖房器具とひと口に言っても、役割によって利用価値は異なります。以下のポイントを重視するなら、オイルヒーターはおすすめです。

・部屋全体をしっかり暖めたい
・空気の乾燥や汚れを防ぎたい
・安全性を重視したい

オイルヒーターの電気代を計算する方法

上記では一般的なスペックの標準値で電気代を計算しましたが、現在使用しているオイルヒーターの電気代を正確に知りたい方は、以下でご紹介する計算方法で確認してください。

消費電力(kW)×1日の使用時間(時間)×1kWhあたりの電力量料金(円/kWh)」
※1kWhあたりの電力量料金は27円/kWhとします。

例えば、以下のように運転時の強弱によって消費電力が異なる場合は、

・強1000W
・中600W
・弱400W

以下の計算式で1時間あたりの電気代が計算可能です。

・強:1000W÷1,000×1時間×27円/kWh27円
・中:600W÷1,000×1時間×27円/kWh16.2円
・弱:400W÷1,000×1時間×27円/kWh10.8円

1日9時間利用すると、97.2円~243円の電気代がかるという結果になりますね。

ただし、部屋の断熱性や外気温などによって電気代は上下することもありますので、上記の金額はあくまで計算上の数字と理解しておきましょう。

オイルヒーターのメリット

オイルヒーターには、他の暖房器具にはないメリットがあります。主なメリットは、以下の5点です。

・空気を汚さない
・空気が乾燥しづらい
・安全性が高い
・運転音が静かで気にならない
・メンテナンスが簡単

空気を汚さない

オイルヒーターは燃料を燃焼して熱を発生させるタイプの暖房器具ではないため、燃焼による一酸化炭素や他の有害ガスが発生せず、空気が汚れません。

また、エアコンのように温風を排出しないため、風によって室内の粉塵やアレルゲンが空気中に拡散するといったこともありません。そのため、ハウスダストや花粉などを気にする方も安心です。

空気が乾燥しづらい

他の暖房方法と比較して、オイルヒーターは空気の湿度を大きく下げません。これは、熱風を直接吹き出さないため、室内の湿度を自然に保つことができるからです。

エアコンやストーブを長時間使用することで乾燥による肌荒れや喉の痛みなどに悩んでいる方も、快適に室内環境を維持できるでしょう。

安全性が高い

オイルヒーターは、安全性が高い暖房器具と言われています。

火を使わないため火事や一酸化中毒の心配はありませんし、表面温度も60℃程度と他の暖房器具よりも低温のため、誤って倒してしまっても問題ありません。

安全装置やチャイルドロックが搭載されているものも多く、小さい子どもや高齢者が家族にいても安心できます。

運転音が静かで気にならない

オイルヒーターにはファンやその他の騒音を発生させる部品がないため、非常に静かに動作します。

寝室や勉強部屋、オフィスなど、静かな環境が求められる場所での使用に最適です。

メンテナンスが簡単

お手入れもとても簡単で、乾いた布で表面の埃を拭き取る程度で十分メンテナンスできます。

エアコンのように、フィルターや本体内部の掃除をする必要がありません。

オイルヒーターのデメリット

一方で、オイルヒーターには以下のようなデメリットも存在します。

・過熱に時間がかかる
・エネルギー効率が高くないため比較的電気代が高い
・廃棄が面倒な可能性あり

過熱に時間がかかる

オイルヒーターのネックは、暖房効率の悪さです。オイルを温めてから部屋を暖めるため、瞬時に暖かくなることはありません。

運転を始めてから室内を暖めるまでに30分程度かかってしまうため、すぐに暖房が必要な場合には不便です。

エネルギー効率が高くないため比較的電気代が高い

オイルヒーターの消費電力は500W~1,200Wと、他の暖房器具よりも電気を消費します。そのため、他の暖房器具と比べて電気代は高くなりがちです。

特に広いスペースを暖房する場合、電気代が高くなる可能性があります。

廃棄が面倒な可能性あり

オイルヒーターを捨てる際は粗大ゴミとして処分しますが、自治体によっては中のオイルが処分されたものしか受付をしない場合があります。

その場合は、自分でオイルの処分をしなければなりません。

布や新聞紙に染み込ませて燃えるゴミで処分するか、メーカーによっては回収サービスを行っていますので、そういったサービスを利用してください。

オイルヒーターの電気代を節約するコツ

比較的高額になりやすいオイルヒーターの電気代ですが、工夫次第で節約も可能です。以下の3つのポイントを実践して、暖房効率を上げましょう。

・適切な温度設定を行う
・部屋の断熱を改善する
・ヒーターの設置位置を最適化する
・適切なサイズのヒーターを選ぶ
・タイマーを活用する

それぞれの詳細は、以下の通りです。

適切な温度設定を行う

高すぎる温度設定は、無駄なエネルギーを消費します。適切な温度(通常は18〜22度程度)に設定し、必要以上に部屋を暖めることを避けましょう。

実際、オイルヒーターは室内全体を暖めるため、設定温度よりも体感温度の方が高く感じます。エアコンなどの設定温度よりも2~3℃下げても、十分快適です。

温度設定を1度下げるだけでも電気代の節約に大きく寄与しますので、意識してみてください。

部屋の断熱を改善する

部屋の断熱性を高めれば、それだけ暖かい空気を部屋内に保ちやすくなります。逆に、人通りや他の部屋とつながっている場所は冷気が入るため室温が下がりやすくなり、効率的ではありません。

具体的には、窓やドアの隙間を塞ぐ厚手のカーテンを使用するなどして、熱損失を最小限に抑えましょう。

また、できるだけ仕事部屋や寝室といった気密性の高い部屋で使用することも、運転効率が高めるコツです。

ヒーターの設置位置を最適化する

ヒーターの設置位置を最適化することで、部屋全体を効率良く暖めることができます

例えば、家具やカーテンに近すぎると熱が遮られて効率が落ちますが、部屋の中央に近い場所など熱が均等に広がる位置を選ぶと、熱が遮られず効率的です。

また、窓際もオイルヒーターの設置場所としておすすめです。窓際に置くことでオイルヒーターが冷気の進入を防ぐ役割を果たし、部屋全体の暖房効率が上げてくれます。窓に断熱材を貼れば、さらに室内が暖まりやすくなって電気代の節約につながります。

適切なサイズのヒーターを選ぶ

部屋のサイズに合ったオイルヒーターを選ぶことも、重要な節約要素です

大きすぎるヒーターは無駄なエネルギーを消費しますし、小さすぎると十分に暖まらず、結果的に長時間稼働させる必要が出てきます。

部屋の立方体積や断熱性を考慮して、適切な出力のヒーターを選びましょう。

タイマーを活用する

オイルヒーターにタイマー機能があれば、ぜひ積極的に使用しましょう

例えば、起床前や帰宅前にヒーターが自動的に作動するように設定し、不要な時間帯はオフに保ちます。

快適な温度になったら自動的にオフになるよう設定することで、無駄な電力消費を抑えられます。

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まとめ

オイルヒーターは部屋が暖まるまで時間がかかり、電気代が高くなるといったデメリットがあります。しかし、省エネタイプの機種を節約のポイントを抑えながら利用すれば、電気代を抑えることは可能です。

オイルヒーターは安全性や健康面にも適した暖房器具です。上手く活用して寒い冬を乗り切りましょう。

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