高速インターネットの利用を可能とするNURO 光には、法人向けプランもあることをご存知でしょうか?
この記事では、NURO 光の法人向けプランについて解説していきます。
法人向けプランと個人向けプランとではどのような違いがあるのかも、あわせて確認していきましょう。
目次
NURO 光の法人向けプラン「NURO Biz」とは?
NURO Bizとは、ソニービズネットワークス株式会社が運営する法人向けICTサービスの総称のこと。
そして、NURO Bizが提供するインターネット接続サービスが「NUROアクセス」です。
NURO アクセスは、そのグレードによって以下の4つのプランに分かれます。
1.NUROアクセス スタンダート
2.NUROアクセス プレミアム
3.NUROアクセス エントリー
4.NUROアクセス NEXT 10G
プランごとの解説の前に、まずは個人向けサービスと、法人向けサービスの違いについて確認していきましょう。
NURO 光の個人向けサービスと法人向けプランの違いについて
ここからは、NURO 光の個人向けサービスと法人向けプランの特徴を、それぞれ確認していきます。
個人向けサービスの特徴
NURO 光の個人向けサービスは、現在、以下の都道府県での利用が可能です。
北海道
関東(東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬)
東海(愛知、静岡、岐阜、三重 )
関西(大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良)
九州(福岡、佐賀)
※一部エリアを除く
エリア内にお住いの方ならば、下り最大2Gbpsの高速インターネットを利用することができます。
通信速度について
※「最大 2Gbps 」という通信速度はネットワークからお客さま宅内に設置する宅内終端装置へ提供する最大速度です。
※機器使用時の通信速度はお客さまの通信環境と規格により異なります。
※有線接続の場合は最大 1Gbps、無線接続の場合は通信規格 IEEE802.11ac における通信で最大 1.3Gbpsとなります。
※弊社が設置する宅内終端装置の機種によりIEEE802.11acに対応していない場合があります。
※なお、記載の最大通信速度は、技術規格上の最大値であり実使用速度を示すものではありません。
※インターネットご利用時の速度は、お客さまのご利用環境(端末機器の仕様等)や回線混雑状況等により低下する場合があります。
月額利用料金は、4,743円(税別)。この金額には、プロバイダ料金も含まれています。
一般的な光回線の月額利用料料金は5,000~6,000円ですので、安さと高速回線を両立している点が、NURO 光が支持されているポイントです。
NURO Bizの特徴
NURO Bizの大きな特徴は、「法人企業」向けのサービスであるという点です。
そのため、法人化していない個人事業主は利用できません。
NURO Bizで提供されるNUROアクセスの通信速度は、下り最大2Gbpsであるため、通信毒度は個人向けサービスと同一です。
NURO Bizと個人向けサービスとの大きな違いは以下の2つです。
・固定IPが発行される
・インターネット接続以外の様々なサービスが受けられる
それぞれの違いについても解説していきます。
固定IPが発行される
NURO Bizでは、固定1Pが1つ発行されます。
固定IPが発行されることのメリットは、大きく分けて以下の2つです。
・セキュリティの強化
・自社でサーバー機能を構築できる
固定されたIPアドレスを持つことのメリットは、自社サーバーにアクセス制限をかけることができるようになるという点です。
たとえば社内でWebサイトを運用している場合、そのサーバーにアクセスできるIPアドレスを制限することで、それ以外のIPアドレスからのアクセスを不可能にすることができます。
その結果、不正アクセスを防ぐことができ、セキュリティの強化につながります。
また、固定IPを持つことで、自社でサーバー機能を構築できるようになります。
一部の機能しか利用できないレンタルサーバーと違い、サーバーの機能をフルに利用することができるようになるため、会社のHP作成などWEBサイトを運営していくうえで、より多くのことができるようになります。
ちなみに、固定IPアドレスは有料オプションで最大30個まで増やせます。
その場合の価格は、6,000円(税別)/2個、10,000円(税別)/6個、30,000円(税別)/14個、60,000円(税別)/30個です。
インターネット接続以外の様々なサービスが受けられる
NURO Bizでは、インターネット接続以外に、セキュリティやクラウドサービスなどのサービスを受けることができます
どんなサービスなのかを、次の項目で確認していきましょう。
NURO Bizで受けられるインターネット接続以外のサービス
NURO Bizでは、インターネット接続サービス以外にも、以下の4つのサービスを受けることができます。
・NURO セキュリティ
・NURO クラウド
・NURO リンク
・NURO モバイル
1つずつ確認していきましょう。
NURO セキュリティ
NURO セキュリティは、NURO Bizが提供するセキュリティサービスです。
様々なプランがあり、1台でウィルス、不正アクセス、サーバ攻撃、迷惑メール、スパイウェアなどの様々な脅威からコンピューターを守る「UTM(統合脅威管理)」などがあります。
自身の会社にあったものを選ぶようにしましょう。
NURO クラウド
NURO Bizでは、「NURO クラウド」という名称で様々なクラウドサービスが提供されています。その一覧は、以下の通り。
・Office 365
・Suite
・ID管理
・多要素認証
・誤送信防止
・標的型攻撃対策
・ファイル共
・メールアーカイブ
・バックアップ
どの機能も、企業にとってあると便利な内容となっています。
NURO リンク
NURO リンクは、NUROが構築した独自ネットワークのこと。閉域網(へいいきもう)とも呼ばれ、社内などの限定された空間でのみ通信・やりとりが可能な、限定的かつ閉鎖的なネットワークを意味します。
閉域網は通常のネットワークと違い、社外のネットワーク(一般的なインターネット)に接続されていません。誰でも自由に利用できるものではないため、セキュリティの高い環境を保てます。
NURO モバイル
NUROモバイルとは、ドコモ回線を利用した法人用のモバイル通信サービスです。
カバー率は、Xi+FOMAエリアで100%。
データ通信量を企業でシェアできるため、すべての社員間でのパケット通信料の無駄を抑えることができます。
NURO Bizの回線プラン「NUROアクセス」について
ここからは、あらためてNURO Bizのメインとなるインターネット接続について解説していきます。
NURO Bizのインターネット接続サービスであるNUROアクセスには、以下の4種類のプランが存在します。
・NUROアクセス スタンダート
・NUROアクセス プレミアム
・NUROアクセス エントリー
・NUROアクセス NEXT 10G
NUROアクセス スタンダート
NURO Bizの基本的なプランです。価格は下記をご覧ください。
【月額】18,850円(税別)
【初期費用】150,000円(税別)
【事務手数料】3,000円(税別)
【基本工事】50,000円(税別)
NUROアクセス スタンダートの内容は「固定IPの発行」、「24時間365日体制の保守サービスに対応」、「通信品質の確保と最低10Mbps以上の帯域確保」です。
保守サービスの内容は、以下の3種類。
・リモート保守(電話)
・オンサイト保守(出張修理)
・センドバック保守(交換修理)
手厚いサービスが受けられるため、万が一の場合の心配もありません。
NUROアクセス プレミアム
プレミアムには2種類のプランがあります。
・NURO アクセス プレミアム30M
・NURO アクセス プレミアム50M
価格は以下をご覧ください。
〇30Mプラン〇
【月額】50,000円(税別)
【初期費用】150,000円(税別)
【事務手数料】3,000円(税別)
【基本工事】50,000円(税別)
〇50Mプラン〇
【月額】150,000円(税別)
【初期費用】150,000円(税別)
【事務手数料】3,000円(税別)
【基本工事】50,000円(税別)
こちらは、「固定IPの発行」「24時間365日体制の保守サービス」はスタンダートプランと同じですが、最低帯域確保がスタンダードプランよりもグレードアップされています。
スタンダードプランでは最低10Mbps以上の帯域確保でしたが、プレミアムプランでは、30Mプランでは30Mbps以上、50Mのプランでは50Mbpsの帯域を保証。
これらの数字は、「混雑時でもこの数値以上の通信が行える」ということを意味します。
NUROアクセス エントリー
NURO アクセス エントリーは、NURO Bizのなかでもっともシンプルなプラン。
ほぼ、個人向けサービスの戸建てプランと同じです。
こちらのプランには2種類の選択肢があります。
・戸建てオフィス料金
・オフィスビル料金
戸建てオフィス料金に関しましては、個人向けサービスと同じ月額4,743円(税別)です。
内容も個人向けサービスと同じで、固定IPが発行されず、帯域保証もありません。保守サービスに関しても9:30~18:00と限定的なものになっています。
こちらのプランは、SOHOでの回線利用など戸建てオフィスの場合にのみ利用できます。
オフィスビル料金は、月額6,190円(税別)。こちらは、オフィスビルに適用されるNURO アクセス エントリーの月額利用料金です。
上記2種類の初期費用、事務手数料、基本工事は、すべて他のプランと同一です。
NUROアクセス NEXT 10G
NURO アクセス NEXT 10Gは、下り最大10Gbpsの世界最速インターネットサービスです。
※通信速度はNURO Bizネットワークからお客様オフィス内に設置する回線終端装置へ提供する最大速度です。インターネットご利用時の実効速度は、お客様のご利用環境や回線の混雑状況などにより変化します。
このプランでは、固定IPは発行されますが、帯域保証はありません。
価格に関しましては、以下をご覧ください。
〇価格〇
【月額料金】180,000円(税別)
【初期費用】150,000円(税別)
【事務手数料】3,000円(税別)
【基本工事】50,000円(税別)
NURO アクセスの注意点
NURO アクセスには4つの注意点があります。
・契約解除に料金がかかる
・初期費用は実質無料
・特典がない
・提供エリアが限定されている
1つずつ、確認していきましょう。
契約解除に費用がかかる
最低利用期間内にNURO アクセスを解約する場合は、解約違約金がかかります。
具体的な金額は、9,500円です。NURO Bizの最低利用月は13ヶ月で、それ以降の解約に対して違約金は発生しません。
初期費用は実質無料
初期費用はどのプランも150,000円(税別)ですが、支払いは24ヶ月の分割となり、同額が月額利用料金から差し引かれるため、実質的な負担はありません。
ただし、24か月以内の解約の場合は残債が発生します、その点はご注意ください。
申し込み特典がない
NURO Bizには、個人向けサービスのような申し込み特典がありません。
提供エリアが限定されている
個人向けのNURO 光と同様、NURO Bizの提供エリアも限定されています。
御社のオフィスがNURO Bizに対応しているかは、下記の公式ページよりご確認ください。
※NTT東日本、NTT西日本以外の電話番号や大口事業所等、一部の郵便番号での検索には対応しておりません。
※検索結果がサービス提供エリア内であっても、ビル・建造物によってサービスが提供できない場合がございますので、ご了承ください。
※一部の電話番号では、エリアが特定できない場合がございます。ご検討されているお客様は、必ず当社まで一度お問い合わせください。
法人でもNURO 光の個人向けプランは利用可能
NURO Bizのサービス内容は充実しています。しかし、導入のために必要な費用や月額利用料金が、個人向けサービスと比べて高額です。
そのため、法人でも個人向けサービスを利用した方が良い場合もあります。たとえば、法人化したばかりで会社の規模が小さい場合などです。
ただし、法人がNURO 光の個人向けサービスを利用するためには、以下の2つの条件をクリアする必要があります。
・戸建てオフィスの場合
・個人で契約すること
オフィスビルでは利用ができないものの、上記2つの条件をクリアすれば、法人であってもリーズナブルな個人向けサービスの利用が可能です。
手軽に導入するなら個人向けプランがおすすめ
個人向けプランのメリットは以下の4点です。
・法人と同じ速度でインターネット利用ができる
・料金が安い
・提供エリアが広い
・特典がある
個人向けサービスでは、固定IPの発行や帯域保証はありませんが、法人と同じ最大2Gbpsの高速インターネットを利用できます。
また、戸建てオフィスの場合は、その規模からも回線の混雑は起こりづらく、申し込み時の特典も充実しているため、お得に高速インターネットの利用が可能です。
まとめ
NURO 光では法人向けサービスのNURO Bizがあります。費用は高額ですが、インターネット接続以外のサービスも充実しているため、中規模から大規模の企業にぴったりです。
一方で、戸建てプランが利用できる規模の会社の場合は、状況によっては個人向けサービスが適している場合もあります。
高速インターネット回線を会社で利用したい方は、ぜひNURO BizとNURO 光の戸建てプランを比較検討してみてください。