2024年現在、ディスプレイ広告における主要な媒体はGDNとYDA(旧YDN)と言われています。欠かせない広告メニューとなりますが、だからこそ知っておきたい基礎知識を、改めて整理してより理解を深めていければと思います。そのため、こちらの記事は初心者の方に向けた内容になる事をご理解いただければと存じます。
YDA(YDN)とは?
YDN(Yahoo! Display Network)は、LINEヤフー株式会社が提供するディスプレイ広告ネットワークです。Yahoo! Japanのサイトや提携しているWEBサイトに広告表示ができるプラットフォームで、広告主がターゲットにリーチし、ブランド認知の向上やサイト上でのアクションを促すのに適しています。2021年6月23日にサービスを終了し、新たに、YDA(Yahoo! Display Ads)に名称変更されました。
リスティング広告との違い
リスティング広告(検索連動型広告)は、ユーザーの検索クエリに基づいて表示されるテキスト広告で、検索結果に表示されます。一方、YDAはユーザーの行動履歴や興味関心に基づいてバナー広告を表示します。表示されるのは主にYahoo!サービス内や提携されているウェブサイトのバナー広告枠に掲載されます。
ターゲットの違い
リスティング広告は、ニーズが顕在化している(検索行動に移している)ユーザーに対して広告を表示させますが、ディスプレイ広告はウェブサイトを回遊しているユーザーに対して広告を表示させるため、主に潜在層に対して広告を表示させます。そのため、リスティングとディスプレイ広告では接触するユーザーの態度が異なります。
GDNとの違い
GDN(Googleディスプレイネットワーク)はその名の通り、Googleが提供するディスプレイ広告のサービスとなり、YDA同様にGoogleサービス面や提携サイトのバナー枠に広告表示させる事が可能です。ただ、その中身はそれぞれに違いがあります。そもそもGoogleとYahoo!の利用者層の違いもありますし、配信可能なターゲティングの種類、最適化のロジックなども違います。
利用者層においてはGoogleは非公開となっておりますが、総務省のデータでは、日本国内シェアの75%近くをGoogleが獲得しているので、ほぼ全世代がGoogleを使用していると想定されます。
Yahoo!は以下の通り、40代以上の層が多く、就業者が多い、また年収も高い傾向にあります。ここから推測するに、ビジネスマンや経営者層、または主婦などの層が多いと想定されます。
画像引用元:Yahoo!JAPAN|Yahoo! JAPAN 媒体資料 日本語版(P17~P18)
広告表示される場所
Yahoo!トップやYahoo!ニュースのバナー枠やLINEの広告枠への提供も開始されています。Yahoo!サービス面・LINE面については、以下のような枠に掲載されます。
Yahoo!サービス面
- Yahoo!Japanトップページ
- Yahoo!ニュース
- Yahoo!天気
- Yahoo!メール
LINE面
- LINE VOOM面
- LINE ニュース面
- LINEファミリーアプリ/LINE広告ネットワーク
- LINEトークリスト
LINEのトークリストにも配信がされるのはYDAの魅力の一つではないでしょうか。
LINE面への配信のメリットや注意点などの詳細はこちらの記事を参照ください。
【Yahoo!広告】YDAからLINEトークリスト面への配信が可能に
また、提携サイトも主な掲載先となります。
提携されているサイト一覧
画像引用元:LINEヤフー for Business|ネットワークパートナー
YDAのメリット
YDAのメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。実施の決め手にもなるメリットについて下記にまとめました。
ブランド認知度向上
YDAはYahoo!サービス面をはじめ、月間アクティブユーザー数9,700万人(2024年3月末時点)を誇るLINEの広告枠・Yahoo!が提携するウェブサイトなど広範囲に配信が可能なため、ブランドや商品・サービスの認知を上げる事に効果的です。画像や動画・テキストと組み合わせた形で、多くのユーザーに視覚的にアプローチできるため、ブランドの印象を強めることができます。
豊富なターゲティング
YDAには豊富なターゲティング項目があるのも魅力の一つです。詳細は後述しますが、行動データを元にした配信やキーワードをベースとしたターゲティング、一度サイトに来訪したユーザーに対して配信するリターゲティング、その他、興味関心カテゴリなどもあるため、ターゲティングのパターンは無数に存在します。
多様な広告フォーマット
YDAでは多種多様な広告フォーマットが用意されています。画像や動画で訴求できるバナー広告、複数の画像および動画、テキストなどを設定することで自動的に最適な組み合わせにして配信してくれるレスポンシブ広告、複数の画像をスライド形式で見せるカルーセル広告など、バリエーションに富んでいます。そのため、広告はワンパターンではなく、いろいろな形でユーザーにアプローチが可能であり、ユーザーに興味を持ってもらえる可能性を広げてくれます。
YDAのデメリット
実施に当たっての注意しておきたい点も存在します。こちらを考慮したうえで、YDAを運用するのかどうか決定しましょう。
審査のハードルが高い
Yahoo!、LINE面に表示されるため、審査が比較的厳しい傾向にあります。広告の内容が法に抵触していないかや、広告とランディングページの関連性・YDAレギュレーション違反など、厳密に審査がされるため少しでも可能性のあるものは審査落ちする傾向にあります。
費用が高くなりやすい
リスティングと比べて配信ボリュームが非常に多いため、その分クリック数も多く費用がかさむ可能性があります。
クリック率、コンバージョン率が低い
前述の「リスティング広告との違い」でも触れましたが、リスティング広告と違いとして、潜在的なユーザーにリーチする広告のため、どうしても広告に対しての反応率が低く出てしまいます。弊社のリスティング広告とYDAを同時に実施しているクライアントの実績を見る限り、以下のような差が出ていました。リスティング程の効果を期待してYDAを実施する事はおすすめできません。
リスティング | YDA | |
CTR | 6.3% | 0.15% |
CVR | 4.0% | 1.2% |
YDAでできること
YDAでできる事としては、主にターゲティングの設定、広告の設定、入札戦略、となります。一つ一つ見ていきましょう。
ターゲティングの設定
リーチしたいユーザーに合わせたターゲティングの設定を行い、配信することが可能です。ではどのようなターゲティング方法があるのでしょうか。
ユーザーの属性を元にしたターゲティング
性別
性別を指定するターゲティングです。男、女、不明の中で狙った性別のターゲティングが可能です。
年齢
13歳~70歳以上、不明の中で選択した年齢のターゲティングが可能です。
高度なセグメント
任意のキーワードを指定した配信です。入力したキーワードの検索履歴があるユーザーだけではなく、関連性の高いキーワードを検索したユーザーにも広告が配信されます。高度なセグメントについての詳細や注意点はこちらの記事を参照ください。
【YDA】サーチキーワードターゲティングが「高度なセグメント」へアップデート
サイトリターゲティング
サイトに来訪したユーザーに対してターゲティングすることが可能です。訪問してから○日間のユーザーだけに配信するや、このユーザーには配信しないなどの設定が可能です。
オーディエンスリストターゲティング
特定のカテゴリーに興味・関心を持つユーザーや、特定の属性を持つユーザー、ライフイベントを迎えるユーザーをターゲティングできます。選択できるリストは「興味関心」「購買意向」「属性・ライフイベント」の3つから選択できます。
掲載場所のターゲティング
サイトカテゴリーターゲティング
特定のカテゴリーを指定し、そのカテゴリーに属するサイト(広告掲載面)に広告を配信するターゲティングとなります。例えば、ニュース系サイトや引っ越しの情報に特化したサイト、教育関連のサイトなどのカテゴリがあります。
コンテンツキーワードターゲティング
ウェブサイトの特定のコンテンツに対して広告を配信する機能です。指定するキーワードのリストを選択することでそのキーワードにマッチしているウェブサイトへ配信されます。例えば、サッカーというコンテンツキーワードを設定した場合、YDAのサッカーにまつわるページの広告枠に配信されます。
コンテンツキーワードについての設定方法や注意点などがまとめられている記事はこちら
【YDN】コンテンツキーワードターゲティングの設定方法から配信結果をご紹介
プレイスメントターゲティング
特定のサイトのURLを指定して配信することが可能です。そのため競合系サイトや自社のサービスの関連情報サイトなどを指定するケースが多いです。
その他のターゲティング
地域ターゲティング
特定の地域を指定して配信できます。県市区町村単位で指定可能で、どの地域にどれくらい広告を見せるか強弱をつけることもできます。また、特手の地点の半径を指定することもできるので、例えば店舗集客のために、自分の店舗の半径3キロを指定するなども可能です。ただあまり狭すぎると配信が出ないので注意が必要です。
デバイスターゲティング
PC,スマートフォン,タブレットでの指定が可能です。またOSの指定やWEB面アプリ面の指定も可能です。デバイスでは、入札の強弱もつけられるため、スマートフォンの配信を強めるなどの対応もできます。
曜日・時間帯ターゲティング
特定の曜日・時間帯を設定して広告配信できます。時間帯は15分単位で設定できます。
YDAの広告フォーマット(広告の設定)
画像引用元:LINEヤフー for Business |Yahoo!広告はどう活用する?特長や成功事例をご紹介
YDAには様々な広告フォーマットが存在します。下記にそれぞれのフォーマットの要点とサイズをまとめました。
- バナー広告(画像)
- バナー広告(動画)
- レスポンシブ広告(画像)
- レスポンシブ広告(動画)
- カルーセル広告
- テキスト広告
- 動的ディスプレイ広告
- ブランドパネル
バナー広告
バナー広告はサイト上のバナー広告枠に対して、画像もしくは動画を表示させることが可能です。
画像のバナーサイズ
バナーサイズ
|
アスペクト比 | 推奨ピクセルサイズ (縦×横) |
最小ピクセルサイズ (横×縦) |
主な配信先デバイス |
1 : 1 | 1200 x 1200 | 600 x 600 | PC/タブレット/SP | |
6 : 5 | 600 x 500 | 300 x 250 | PC/タブレット/SP | |
39 : 5 | 936 x 120 | 468 x 60 | PC/タブレット/SP | |
728 : 90 | 1456 x 180 | 728 x 90 | PC/タブレット/SP | |
4 : 15 | 320 x 1200 | 160 x 600 | PC/タブレット/SP | |
1 : 2 | 600 x 1200 | 300 x 600 | PC/タブレット | |
32 : 5 | 640 x 100 | 320 x 50 | SP | |
16 : 5 | 640 x 200 | 320 x 100 | SP | |
16 : 9 | 1280 x 720 | 640 x 360 | SP | |
ファイルサイズ | 推奨:300KB以内(最大容量3MB) | |||
ファイル形式 | 「.jpg」「.jpeg」「.gif」「.png」 | |||
最終リンク先URL | 1024文字以内 |
引用:Yahoo! 広告ヘルプ バナー(画像)運用型入稿規定
動画のバナーサイズ
バナーサイズ
|
アスペクト比 | 推奨ピクセルサイズ (縦×横) |
最小ピクセルサイズ (横×縦) |
16:9 | 640 x 360 | ||
1:1 | 600 x 600 | ||
ファイルサイズ | 最大200MB | ||
再生時間 | 最小5秒~最大60秒 | ||
バナーサイズ
※サムネイル |
アスペクト比 | 推奨ピクセルサイズ(横×縦) | 最小ピクセルサイズ(横×縦) |
16:9 | 1280 x 720 | 640 x 360 | |
1:1 | 1200 x 1200 | 600 x 600 | |
ファイルサイズ ※サムネイル |
推奨:300KB以内(最大容量3MB) | ||
ファイルの種類 ※サムネイル |
「.jpg」「.jpeg」「.gif」「.png」 | ||
最終リンク先URL | 1024文字以内 |
引用:Yahoo! 広告ヘルプ バナー(動画)運用型入稿規定
レスポンシブ広告
画像やタイトル、説明文などのアセットを複数設定するだけで、自動的に高い効果の見込まれる組み合わせが選択され、掲載してくれるフォーマットです。
レスポンシブ広告(画像)
バナーサイズ
|
アスペクト比 | 推奨ピクセルサイズ (縦×横) |
最小ピクセルサイズ (横×縦) |
(1) 1:1 | 300 x 300 600 x 600 以上 |
1200 x 1200 | |
(2) 1.91:1 | 1200 x 628 | 2400 x 1256 | |
画像登録個数 | 15個以内(ピクセルサイズは問わず) | ||
ファイルサイズ | 推奨:300 KB 以内 (最大容量 3MB) | ||
ファイル形式 | 「.jpg」「.jpeg」「.gif」「.png」 | ||
タイトル登録個数 | 5個以内 | ||
タイトル文字数 | 20文字以内 | ||
説明文登録個数 | 5個以内 | ||
説明文文字数 | 90文字以内 |
引用:Yahoo! 広告ヘルプ レスポンシブ(画像)運用型入稿規定
レスポンシブ広告(動画)
バナーサイズ
|
アスペクト比 | 推奨ピクセルサイズ (縦×横) |
最小ピクセルサイズ (横×縦) |
16:9 | 640 × 360 | ||
1:1 | 600 x 600 | ||
ファイルサイズ | 最大200MB | ||
ファイル形式 | MP4、MOV | ||
再生時間 | 最小5秒~最大60秒 | ||
タイトル | 20文字以内 | ||
説明文 | 90文字以内 | ||
最終リンク先URL | 1024文字以内 | ||
ボタン | プルダウン選択式 | ||
主体者表記 | 20文字以内 | ||
ピクセルサイズ (横×縦)※ロゴ |
180 × 180 | ||
ファイルの種類
※ロゴ
|
「.jpg」「.jpeg」「.gif」「.png」 | ||
ファイルサイズ
※ロゴ
|
3MB | ||
バナーサイズ
※サムネイル |
アスペクト比 | 最小ピクセルサイズ(横×縦) | 推奨ピクセルサイズ(横×縦) |
16:9 | 640 × 360 | 1280 x 720 | |
1:1 | 600 x 600 | 1200 x 1200 | |
ファイルサイズ ※サムネイル |
推奨:300KB以内(最大容量3MB) | ||
ファイルの種類 ※サムネイル |
「.jpg」「.jpeg」「.gif」「.png」 |
引用:Yahoo! 広告ヘルプ レスポンシブ(動画)運用型入稿規定
カルーセル広告
カルーセル広告は複数のクリエイティブを1つのフォーマットで出稿、横にスライドさせて広告を見てもらう事で、より多くの情報を伝えられる点に強みを持つ広告です。
バナーサイズ
|
アスペクト比 | 推奨ピクセルサイズ (縦×横) |
最小ピクセルサイズ (横×縦) |
1:1 | 1200 x 1200 | 600 x 600 | |
ファイルサイズ | 推奨:300KB以内(最大容量3MB) | ||
ファイル形式 | GIF89a、JPEG、PNG | ||
タイトル | 20文字以内 | ||
説明文 | 38文字以内 | ||
ピクセルサイズ (横×縦)※ロゴ |
600 x 600 | ||
ファイルサイズ※ロゴ
|
最大3MB | ||
画像の枠線 | 不可 | ||
最終リンク先URL | 1024文字以内 | ||
ボタン | プルダウン選択式 | ||
主体者表記 | 20文字以内 |
カルーセル広告の掲載面や入稿方法などはこちらの記事が参考になります。
YDA カルーセル広告 概要について
テキスト広告
YDA のディスプレイ掲載面に対して、テキストのみで表示する広告です。バナーの用意が必要ないため、手軽に出稿できるメリットがあります。
タイトル | 15文字以内 |
説明文1 | 19文字以内 |
説明文2※任意 | 19文字以内 |
最終リンク先URL | 1024文字以内 |
動的ディスプレイ広告
サイトに訪れたユーザーに対してパーソナライズされた広告を自動で生成して配信するフォーマットです。
最終リンク先URL | 1024文字以内 |
ボタン | プルダウン選択式 |
主体者表記 | 20文字以内 |
ピクセルサイズ(横×縦)
※ロゴ |
400 ×200 600 ×80 600 × 600 |
ファイルサイズ | 3MB |
ファイル種類 | 「.jpg」「.jpeg」「.gif」「.png」 |
ブランドパネル
Yahoo! JAPAN のトップページに掲載されるディスプレイ広告です。 PC 版とスマホ版で掲載位置は異なりますが、ファーストビューの目立つ場所に広告を配信できるため、多くのユーザーの目に留まりやすく、認知向上に向いています。
フォーマット | 項目 | ブランドパネルSP | ブランドパネルPC |
静止画
|
アスペクト比 | 16:9 | 1:1 |
最小ピクセルサイズ | 640×360 | 600×600 | |
ファイルサイズ | 最大3MB | ||
ファイル形式 | GIF 89a、JPEG、PNG | ||
動画
|
アスペクト比 | 16:9 | 16:9 1:1 |
最小ピクセルサイズ | 640×360 | 640×360 600×600 |
|
ファイルサイズ | 最大200MB | ||
動画フォーマット(拡張子) | .mp4 |
入札戦略
入札戦略とは、目標に合わせてどのような指標を軸に入札をかけていくかというものになります。キャンペーン目的ごとに設定できる入札戦略が異なります。
サイト上でのコンバージョンを狙うならこれ<コンバージョン獲得>
コンバージョン数の最大化(tCPA)
目標となるCPA上限を設定し、その単価に合うようにコンバージョン数を最大限獲得できるように、自動的に入札を調整します。※tCPAはTarget CPAの略
コンバージョン数の最大化(tCPAなし)
目標の単価を設定せずに予算内でコンバージョン数を最大化するように入札を自動で調整します。
拡張クリック単価
指定した入札価格を基にして、クリック数または、コンバージョン数が最大になるよう、入札価格を自動的に調整します。コンバージョン数の最大化との違いは上記が完全に自動なのに対して、拡張クリック単価は自分が設定した単価を軸として入札の調整されます。
低単価でサイト誘導数を増やしたいならこれ<サイト誘導>
クリック数の最大化
予算内でクリック数が最大になるよう、入札価格を自動的に調整します。
個別クリック単価
1クリックあたりの最大入札価格を指定します。指定した入札価格を上限として、入札を行うので、結果的に設定した単価よりも低く収まる可能性もあります。
動画を見てくれるユーザーに対して効率的に配信したいならこれ<認知向上>
動画再生数の最大化
予算内で動画再生数が最大になるよう、入札価格を自動的に調整します。
動画再生課金
動画1,000再生あたりの最大入札価格を設定します。指定した入札価格を上限として、入札を行います。
確実に広告を見てくれるユーザーにリーチしたいならこれ<認知向上>
ビューアブルインプレッション課金
実際にユーザーが閲覧できる状態にあった広告インプレッションあたりの最大入札価格を指定します。指定した入札価格を上限として、入札を行います。
YDA活用事例
概要
食品ECサイトにて販売したい商品に合わせたターゲティングを複数実施。YDA経由でコンバージョンが獲得でき、実施前後比較ではCPAを維持しながら120%のコンバージョン純増につながった。
※実施前を100として実施後の成果を指数化
実施したこと
アルコール、およびドリンクをYDAで訴求するため、以下のターゲッティングを設定。オーディエンスリストで高度なセグメント設定により任意のキーワードを指定した。
▼ドリンク
▼アルコール
YDAでよくある質問
YDAで想定される質問を簡単にまとめました。これからYDAを始める方の一助になれば幸いです。
リターゲティングリストの作成方法
リターゲティングリストの作成方法を解説します。
①YDA管理画面上部「ツール」>オーディエンスリストをクリック
②オーディエンスリストを作成>ウェブサイト訪問ユーザー
③蓄積したいサイトのURLを記入します。条件も付ける事が可能で、指定したURLを含むのか完全一致なのかなど、自由度の高い設定が可能です。
今回は弊社のサイトを例に記載しています。オーディエンス名は任意。データの蓄積は「蓄積する」にし、データの有効期間は任意で設定します。最後に作成を押して完了です。
なお、オーディエンスリスト(リターゲティングリスト)を作成する際の注意点についてはこちらを参照ください。
【YDA】リターゲティングリスト蓄積における注意点
効果的な広告クリエイティブを作るコツ
視覚的に魅力的で、ターゲットに合ったメッセージを含むクリエイティブを作成することが重要ですが、これまでの弊社の実績から以下の内容が比較的効果が出たものになります。
- LPとの親和性
- 伝えたいメッセージはシンプルに
- 訴求はメイン1、サブ1の2つまで
- テキストをのせすぎない
- CTAを設置
LPとの親和性
ユーザーがバナーに触れてページにランディングした際に、知りたい情報と乖離があると離脱の原因になるので、基本的にはLPとバナーのデザインは統一性を持たせましょう。
伝えたいメッセージはシンプルに/訴求はメイン1、サブ1の2つまで/テキストをのせすぎない
また、小さい枠の中で情報を詰め込みすぎてしまうと、結局何が一番言いたいことなのかが伝わらないままスルーされてしまうので、わかりやすくパッと目を引く訴求をシンプルに伝えるようにしましょう。
CTAを設置
これは好き嫌いあるかもしれませんが、CTA(ボタン)を配置することでCTRが上がるケースが往々にしてありますので、あり無しで一度テストいただくのもありかもしれません。
費用対効果を高めるには?
費用対効果を高めるためには、広告のパフォーマンスを分析し、ターゲティングや入札戦略を最適化することが重要です。費用対効果を高める運用を心掛ける必要があります。
費用対効果を高めるための運用とは
YDAは手を加える事のできる項目がたくさんあります。入札戦略、広告のデザインやフォーマット、ターゲティング。成果につながる可能性があるものからテストをしていく事をおすすめします。
例えば、ある自転車屋さんがYDAで広告を出稿するとします。まずは、自転車好きな人にターゲティングし、販売したい自転車の画像を用いて、自分の店で買う事のメリット(訴求)をバナーに載せます。配信開始後、期待していた効果が出ない場合、どこに要因があるのかを分析します。クリック率が低いという事がわかったので、バナーに使用する画像を差し替えました。今度は自転車に人が乗っているイメージ画像を使用しました。3日程配信し、クリック率を最初と比べると2倍くらいになっていました。
このようにして、テストを繰り返していきブラッシュアップしていく事で成果に限りなく近づきます。
YDAの始め方
YDAの始め方の流れは以下の通りです。
- アカウント開設申し込み
- 審査
- アカウント開設
- クレジットカード情報を登録
- タグの発行とページへの設置
- キャンペーンを作成
- 広告を入稿
- 審査
- 開始
開始するまでに申し込みから長いと1か月以上かかる事もしばしば、特に初めての方はキャンペーンの作成やタグの設置・入稿作業に時間を要することが予想されます。
そんな時に便利なのが、弊社のインハウス支援サービスです。
援軍のインハウス支援サービスとは
初期のキャンペーンの立ち上げからどのようなターゲティングで実施すべきなのか、入稿などの作業も代行いたします。開始から約1か月程を、運用歴10年以上のスタッフとともに伴走いただき、初動から安定的な成果をご提供いたします。インハウス化を目指されている方も是非こちらのサービスをご活用ください。
Masahiro Ozeki
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