天気と連動した広告施策は効果あるのか?
本日はこのテーマでお話しさせていただきます。

天気と連動した広告施策とは

気温や天候によって広告を出し分けたり、入札を強化したりすることです。

天候によって広告の成果が大きく変わるサービス、例えば、雨漏り修理、出前注文サイト、乗り換え案内サイト(首都圏では雪などで交通網が乱れるためユーザーが調べる)などが天候によってニーズが高まり、成果にも大きく影響します。

天気と連動して施策を打てると成果が期待できるのではないか?
そう思われる方も多いと思います。

実はGoogle広告でも天気と自動連係した施策を打つことができます。
本日はその概要と実施した所感をお伝えします。

天気と連動した入札の強化

Google広告では「Google Ads script」というものが用意されており、アカウントでの変更作業を自動化できます。昔、「Adwords script」という名称だったものです。

Google Ads scriptとは
https://support.google.com/google-ads/answer/188712?hl=ja

この機能を使って、外部の天気情報サイトと連携し、天気に応じて入札の強弱をつけることができます。キャンペーンに設定している配信地域と連動して入札単価を強弱するイメージです。雨天時にニーズが強まるサービスなのであれば、東京の天気が雨の時に東京の入札を120%強めるといった設定が可能です。

そして、この天気と連動した入札についてはスクリプトがあらかじめ用意されています。
https://developers.google.com/google-ads/scripts/docs/solutions/weather-based-campaign-management

このスクリプトを使えば、「OpenWeatherMap」という無料のAPIを使って天気情報を取得し、その天気情報に応じた入札の調整ができるということですね。

天気と連動した入札は有効なのか?

私が試したときはある特定の地域のみ、天気に連動した入札を調整してみました。
雨の時にニーズが高まるサービスだったため、雨の時に入札を強化する設定にしてみました。

結果はどうったのか。

結論、あまり成果の良し悪しがわかりませんでした。
地方のエリアだったというのもあり、数値のインパクトが小さかったというのもあります。また、そもそも天気が悪い時は勝手に検索数が増えて効果が上がるので、ちょっと強化したところで効果が分かりにくいというのもありました。

ただ、私の所感としては

自動入札使った方が良い

これが結論でした。

入札以外の施策は?

残念ながら、私は入札以外で天気と連動した施策を実施した経験はありませんが、バナーの出し分けで成果が上がったという話は聞いたことがあります。たしかに気温によって訴求する商品を変えると効果はありそうな気もします。気温が急に暑くなると、冷たいものが食べたいというニーズが強まりますよね。

この辺り、もしご興味あれば、皆さんも是非いろいろとお試しいただければと思います。

ただ、Google広告の入札に関しては、苦労して細かい設定するよりも、自動入札を使ったほうが良いというのが私の意見です。

ではまた。

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Junichi Nakamura

前職は大手ネット広告代理店のインターネットプロモーション部門の部長。マネジメント兼プランナー/ディレクターとして、SEM、ディスプレイ領域中心に、業界問わず大手クライアントのプロモーション支援を行う。現場に拘り、コツコツと改善施策を積み上げながら、着実に改善に繋げていく職人。