YDAで特徴的なターゲティング方法の1つに「サーチキーワードターゲティング」があります。
ユーザーの検索履歴を元にターゲティングができるため、ニーズの高いユーザーにアプローチしやすく、比較的成果の出やすい広告メニューとなっています。
2023年12月にサーチキーワードターゲティングが刷新されるようなので、公式のリリース情報を元に内容を整理したいと思います。
コンテンツ
アップデートの内容
従来は「オーディエンスカテゴリーターゲティング」と「サーチキーワードターゲティング」は別々に存在していましたが、それらが「オーディエンスリスト」に統合されます。
オーディエンスリストに新たに「高度なセグメント」というリストが登録できるようになり、それが今後はサーチキーワードターゲティングに相当するようです。
今までのサーチキーワードターゲティングは、候補キーワード一覧から選択してターゲティングをするものだったため、検索数の少ないキーワードは指定できないケースがありました。
アップデート後は「フリーワード」での入力になり、より柔軟にターゲティングができるようになります。
注意点としては、現行の「サーチキーワードターゲティング」のリストと完全に同じ内容ではなく、ユーザーが入力したフリーワードに基づく「拡張ターゲティング」であるということです。
入力したキーワードの検索履歴があるユーザーだけではなく、関連性の高いキーワードを検索したユーザーにもアプローチするようになります。
Google広告のカスタムセグメントのようなイメージに近付く印象ですね。
その他の注意点
設定できるキーワード数と審査について
従来のサーチキーワードターゲティングの場合、最大500件のキーワードを選択することができましたが、高度なセグメントの場合、最大50件までに減少しています。
これは入力したキーワードが機械学習によって拡張されるため、多くのキーワードを設定する必要が少なくなったためです。
また入力したキーワードは検索広告同様に審査があります。
Yahoo!の広告データ利用基準に抵触するワードではターゲティングできません。
下記の内容は1度目を通しておいたほうが良さそうです。
慎重に扱うべき個人に関するデータを利用したターゲティングの禁止
検索期間・検索回数の指定不可
従来のサーチキーワードターゲティングの場合、検索履歴の有効期間(1日以内/3日以内/7日以内/14日以内/30日間)が選択できました。
また検索回数も指定することができましたが、高度なセグメントの場合はそれらの指定ができなくなっています。
こちらも同様に、システム側で最適化されるように変更となりました。
キーワードごとの成果は確認できない
従来のサーチキーワードターゲティングの場合、キーワードごとの成果を確認できましたが、高度なセグメントの場合、リスト単位での成果までしか確認できなくなるようです。
そのため、成果を確認できるようにするには、リストをキーワードの種類ごとに複数に分けて設定するのが良さそうな気がします。
ちなみに高度なセグメントは広告グループ単位で、最大10件まで設定できるようです。
リストはすぐには使用できない
リストが蓄積されるまで1~2日ほどかかります。
集計完了後「ユーザーサイズ」が表示されるようになるようです。
すぐに使用できる訳ではないので、早目に作成しておくのが良さそうです。
まとめ
高度なセグメントは、12月11日(月)リリース予定となっています。
既存のサーチキーワードターゲティングも並行して使用できますが、2024年秋ごろには完全移行するスケジュールが公表されています。
商材に合うキーワードが見当たらず試せていなかった方も、これを機に再度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
Keisuke Asou
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