今回は、9月13日にリリースされたばかりのYDA(Yahooディスプレイ広告)のコンテンツキーワードターゲティングの配信面拡大について、実績をどこよりも早く公開したいと思います。
この記事では、コンテンツキーワードターゲティングの配信面拡大によって数字がどのように変化したのか、またどのような面に配信が拡大されたかをお伝えしていきます。

リリース内容

先日の弊社記事でもお伝えしましたが、Yahooのコンテンツキーワードターゲティングの配信面が9月13日に拡大されました。

【YDA】コンテンツキーワードターゲティングの配信面が拡大

従来はYahooニュース記事などYahooドメインの一部面にしか掲載できなかったコンテンツキーワードターゲティングですが、このリリースによってYahoo以外のサイトにも広告が掲載されるようになりました。

リリース前後の数字の変化は?

今回は、私が運用しているアカウントを例に、コンテンツキーワードターゲティングの数字の変化を比較していきます。

対象期間:
リリース前=9/11~9/12
リリース後=9/13~9/14

リリース前後の数値の変化

項目 配信面の数 インプレッション数 クリック数 クリック率 コスト 平均CPC
前後比較 3640% 50% 99% 199% 111% 113%

まずは。配信面の数ですがYDA管理画面のレポートで確認できる配信先URLの数は5件→182件と約36倍に増えました

また、クリック率が約2倍に向上しています。
しかし、平均CPC(クリック単価)は13%ほど高騰しております。GDNや他のアドネットワークでの買い付けされる面からのクリックも増えたので、競争の激しいオークションへの参入が要因と考えられます。

一方でインプレッション数(表示回数)は約半減していますが、これは同じ予算内でクリック率が約2倍に向上したためとなります。

Yahooドメイン以外の面の配信割合は?

続いて、リリース後の2日間において、Yahooドメインとそれ以外の面(以後、一般面とします。)の実績を比較していきます。
集計期間はリリース後の9/13~9/14です。

拡大後の割合 配信先URLの数 インプレッション数 クリック数 クリック率 コスト 平均CPC
一般面の割合 92% 12% 14% 114% 22% 160%

配信先URLの数は一般面が92%と圧倒的に多い形となりました。
なお、一般面には「その他(不明な配信先)」も含みます。
ただし、インプレッション数やクリック数は12~14%と数値への影響は小さいです。
クリック率はYahooドメイン面に比べ、14%ほど高く、新しい面でまだ広告に触れていなかったユーザーにアプローチできたことで目新しさによるクリックを得やすくなったように見受けられます。
また、CPCはYahooドメイン面より60%ほど高く、先述の通り他のアドネットワークとのオークション競争がYahooドメインよりも激しかったように思います。

具体的にどんな配信面に出るようになった?

それでは、今回のリリースでどのような面に広告が出るようになったかを記載します。
全部で168件ほど配信先URLが増えましたが、特に表示回数の多かったのは「アメブロ」や「dmenuニュース」でした。
また、具体的なサイト名はわかりませんが「その他(不明な配信先)」への表示も多くみられました。
※今回はスマホ配信に限定したキャンペーンの実績を載せています。

やはり「コンテンツ」をターゲットしているだけあって、ブログやニュース系のサイトに出る傾向がみられました。

また、今回Yahooドメインの面も拡大されたようです。
従来はYahoo知恵袋やYahooTOPページ(スマホ)には配信が出なかったのですが、これらの面にもインプレッションが確認できました。

 

最後に

今回はリリース直後のYDAコンテンツキーワードターゲティングの配信面拡大について、わずか2日間ではありますがその実績例を公開しました。
これはあくまで一例であり、商材やキャンペーンの設定によっても傾向は変わってくると思います。
また、コンバージョン数については商材によって大きく変わることや後追いコンバージョンの影響が出やすい関係で今回は割愛いたしました。

広告表示機会が増えた今回のリリースですが、実績を見ながら、必要に応じて除外や、影響の大きいサイトに合わせたクリエイティブ制作など行うことで効果を最大化させていきましょう。

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Kyotaro Yamaoka

横浜国立大学工学部卒。2児の父。重工業系エンジニアを経て、2015年にWebマーケティング業界に参入。電通アイソバーや博報堂DYデジタル、インティメートマージャーなどとの協業経験を経て、ベンチャー企業のリーダー運用者として多様な業種の広告主を支援。2021年に援軍入社。データ分析に強みを持つ理系ディレクター。