皆さんはデータポータルを使用されていますか。Google広告やGoogleアナリティクスの実績をダッシュボード上で確認・分析することが出来るとても便利なツールです。とても便利なツールですが、初めて使用される方には書かれている用語の意味が解らず戸惑うケースも多いようです。そこで今回は使用したばかりの時に意味が解らず悩む事が多い用語「ディメンション」と「指標」についてご説明したと思います。

ディメンションとは分析する軸を表している

ディメンションは分析したい項目・単位にあたります。データポータル上では緑色の項目が該当します。

ディメンション

広告管理画面では下記がディメンションにあたります。

広告で使用するディメンションの一例です。

  • キャンペーン
  • 広告グループ
  • オーディエンス
  • クリックタイプ
  • コンバージョンカテゴリ
  • デバイス
  • 曜日
  • 時間
  • 検索語句

など。

指標とは軸で確認したい具体的な数値を表している

指標とは軸で確認したい具体的な数値にあたります。データポータル上では青色の項目が該当します。

指標

広告管理画面では下記が指標にあたります。

広告で使用する指標の一例です。

  • 広告表示回数
  • クリック数
  • コンバージョン数
  • クリック率
  • コンバージョン率
  • インタラクション率
  • エンゲージメント率

など。

ディメンションと指標を組み合わせて分析する

データポータルではディメンションと指標を組み合わせて知りたい情報を分析できるように設定します。組み合わせる内容はアクションしやすい意味のある内容であることが重要となります。

例)ニーズの変化に合わせてLPに掲載するコンテンツを変更したい

たとえばとあるファッションECサイトを運用される方が掲載するコンテンツを何にするか悩んでいる場合はどのような情報があるとアクションしやすくなるでしょうか。

ディメンションとして検索語句が挙げられます。検索語句はユーザーが実際に検索したワードを表しておりユーザーのニーズを把握することが出来ます。

また指標としては表示回数が挙げられます。表示回数は検索されたワードのボリュームを表しておりニーズの強弱を把握することが出来ます。

さらにニーズの変化を知るために週ごとの変化を確認する必要がありそうです。週ごとの変化は検索するユーザーのニーズの変化を把握することが出来ます。

これらの内容を組み合わせて作成したのが下記の図です。

ディメンション:検索語句・週

指標:表示回数

グラフの種類:ピボットテーブル※複数のディメンションを使用するため

なお注意点としては表示回数は広告が表示された時のみのデータであるという点です。オークションに負けた場合、予算が足りず広告表示することが出来なかった場合などの検索データは含まれていません。ユーザーの動向をすべて表しているわけではないことを前提に分析する必要があります。

検索語句の単位だと分析しにくい場合は新しいディメンションを作り対応することも可能です。詳細は別記事で書いていますのでご覧ください。

検索語句を自動的にカテゴリ分けする方法

アクションを起こすことが出来る組み合わせであること

ディメンションと指標を用いれば、様々なデータを用いて分析することが出来ます。注意すべき点はデータを見るだけで満足してしまう状況に陥らないことです。これらのデータはすべてデータ分析して何らかのアクションを起こすために使用するものです。自分にとって必要な情報は何か、どんな情報があれば行動につながるのかを考えながら作成していきましょうね。

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Hiroshi Shimada

リクルートにて求人広告制作のディレクター、Googleにてアカウントマネージャーをそれぞれ経験。その後、健康コーポレーション(現RIZAP)にて、WEB施策のデータ分析を行う部署を統括。直近10年はWEBマーケティングに専念しているが、広告領域の業務で言えば22年の経験。オンライン・オフラインどちらの戦略立案・実施・分析においても、知識・経験が圧倒的に豊富なマーケター。