Googleトレンド」ってご存じでしょうか?

広告代理店などで働いたことがある方は恐らく一度は使ったことがあるとは思いますが、
まだWebマーケティングについて勉強中であったり、自前で広告運用を始めたという状況であれば、
もしかしたら知らないケースもあるかと思います。

そういった方へ向けて、Googleトレンドとはどういうものなのか、
利用シーンや使い方を解説していきたいと思います。

 

Googleトレンドって何?

GoogleトレンドはGoogleが提供する無料ツール(サービス)で、
Google検索における指定のキーワードの過去の検索数の推移が調べることができます。

無料且つ、会員登録やログイン不要なので、誰でも利用することが可能です。

特徴としては、検索数の”実数”については調べることができず、
指定した期間で最も多い時を100とした時の”指数”で検索ボリュームを把握することができます。

期間については2004年から直近3日あたりまでのデータを確認することが可能です。

また、1つのキーワードだけでなく、複数のキーワードで比較することもできます。(※最大同時に4つまで)

例えば、2004年の1月1日から直近までのアイドルのトレンドを調べると上記の結果となります。

赤が「モーニング娘」、青が「AKB48」、黄色が「橋本環奈」の検索ボリュームです。(敬称略)

2004年1月時点だと赤の「モーニング娘」が最も多く、他の2つはほぼ検索がない状態ですが、
2006年1月頃に「AKB48」が検索され始まると、暫く横ばいを維持しながら徐々に増加し、
2011年6月に一気にピークを迎えています。
「橋本環奈」は2013年6月に検索され始めるとそこからは安定して検索数を増やし続け、
2019年7月からは他の2つよりも検索数が多くなっているという状況がわかります。

このような形でビジネスに関することはもちろんですが、
趣味や気になるキーワードを調べてみると結構面白いかと個人的に思います。

Googleトレンドの利用シーンと使い方について

それではリスティング広告を運用するうえでの
Googleトレンド活用シーンについて解説していきます。

活用シーン①「年間トレンドを調べる」

自社の繁忙期・閑散期については肌感や過去売上実績である程度はわかるかと思いますが、
Googleトレンドを活用すると客観的なデータを得ることができます。

その推移を見て、年間の広告予算や売上計画を立てることに活用が可能です。

活用シーン②「特定キーワードの広告表示回数増減が大きい時の原因調査」

急にこのキーワードの広告表示回数が増えた(減った)ということは
リスティング広告を運用していると度々起こります。

上記の原因としては複数ありますが、その原因を調べるうえで、
実際の検索数はどうだったのか?というのを調べることに活用することができます。

活用シーン③「競合とのブランドワードの検索ボリューム比較」

冒頭のアイドル名キーワードの比較で実施した内容にはなりますが、
自社と競合の社名やサービス名を調べることで、
世間一般の認知やニーズをある程度把握することができます。

 

まとめ

いかがでしょうか?

客観的なデータを得られる有用なツールであるということが伝われば幸いです。

上記はあくまで一例となりますが、
広告の成果を分析・仮説を立てる上でのヒントになると思いますので、
Googleトレンドを活用してみて下さい。

 

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Hirofumi Nishi

大手インターネット広告代理店のセプテーニにてSEM及びディスプレイ領域のコンサルタントとして約3年間従事したのち、外資系の共同購入型クーポンサイト運営会社に4年間在籍。インハウスの広告運用担当として急速な事業成長に貢献。その後、カカクコムのマーケティング本部プロモーションチームの初期メンバーとして入社。主に金融領域・通信領域の広告効果最大化に4年程度注力したのち、スキルの幅を広げるためにWebディレクターとしてサイト改善の施策立案・ディレクションを担当。2022年、株式会社援軍に参画。