小ネタです。

Google広告のP-MAXで複数のアセットグループを配信している場合のお話です。
通常では、各アセットグループのデータをExcelやCSVでダウンロードすることはできません。
今回はその課題を解決するために、ChatGPT-4oを使ってデータをExcel化したお話です。

そもそもアセットグループ毎のデータはどこで見れる?

大前提として、複数のアセットグループを配信している場合、アセットグループ毎のデータは次のように確認できます。

1)対象のP-MAXキャンペーンを選択

2)アセットグループタブを開く

3)表示形式を「table」にする

この手順で各アセットグループ毎の費用やコンバージョン数などを見ることができます。

ChatGPT-4oを使ってExcel化する流れ

ですが、このデータを管理画面からCSVなどで出力することは現状できません。
そこでChatGPT-4oを使ってみます。
※ChatGPT-4oは無料でも使えるようになりましたが、使用制限があります。
※ChatGPT-4oでのデータ漏洩を防ぐために注意事項があります。最後に記載するので必ず守ってください。

手順としては以下の通りです。

1)出力したいデータの画面をキャプチャで取得

2)キャプチャ画像と合わせてChatGPT-4oにプロンプト(指示文)を送る

3)出力されたデータをダウンロードする

たったこれだけで画像から文字や数字を読み取りExcel化することが可能です。

ChatGPT-4oに送るプロンプト

ChatGPT-4oには以下のようなプロンプトを送ります。

「この画像をOCRで読み取り、Excelで出力してください。」

これだけです。大事なのは出力形式を指定することです。
CSVでも出力できますが、日本語は文字化けするのでExcelでの出力を推奨します。

これでExcelデータを作成してくれます。

出力の正確性は?

数字に関してはほぼ正確な出力となりました。
最終的には目視での確認が必要ですが、数字は90~100%の正確性です。
日本語に関しては一部間違った読み取りをすることがありますが、こちらも90%以上の正確性です。

あとは出力されたものを好きに加工すればOKです。

ChatGPT-4oを使用する際の注意点

これは最重要です。
入力した画像データを学習データに使われないようにするために、入力前に以下の設定を必ず行いましょう。

ChatGPT-4oの自分のアカウントのアイコンをクリックし、
設定>データコントロール から「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにします。

優秀なAIをうまく活用しながら機械的な業務はどんどん効率化していきましょう。
それでは。

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Kyotaro Yamaoka

横浜国立大学工学部卒。2児の父。重工業系エンジニアを経て、2015年にWebマーケティング業界に参入。電通アイソバーや博報堂DYデジタル、インティメートマージャーなどとの協業経験を経て、ベンチャー企業のリーダー運用者として多様な業種の広告主を支援。2021年に援軍入社。データ分析に強みを持つ理系ディレクター。