P-MAXやDGC(デマンドジェネレーションキャンペーン)のコンバージョン率(CV率)に関して注意が必要なため記事にします。

通常、検索広告やGDNであればコンバージョン率はコンバージョン数/クリック数 になります。
しかし、P-MAXやDGCのコンバージョン率はコンバージョン数/インタラクション数になります。

というよりも、本来 Google広告のコンバージョン率の定義はすべてコンバージョン数/インタラクション数(=広告インタラクション 1 回あたりのコンバージョン数)になっています。
※参考:https://support.google.com/google-ads/answer/2684489?hl=ja&sjid=8240252113818706162-AP

検索広告やGDNなどはインタラクション数≒クリック数になるため、コンバージョン数/クリック数 と同義である という方が正確ですね。

Google広告のインタラクション数には以下のものが含まれます。

  • 広告のクリック数
  • 動画広告の視聴数
  • 電話番号アセットでの通話

※参考:https://support.google.com/google-ads/answer/6281923?hl=ja

P-MAXやDGCの場合は動画広告アセットを入れている場合、動画広告フォーマットでの出稿もされるため、動画広告の視聴数が占める割合が大幅に増えます。
もちろんYoutube広告も同様です。
そのため、コンバージョン率=コンバージョン数/クリック数 として考えていると管理画面のコンバージョン率と一致しません。
クリック数とインタラクション数が一致しているかどうかは、管理画面の表示項目にこの2つを表示させることで確認できます。

ただし、Google広告ではカスタム列として特定のコンバージョンアクションに対するコンバージョン率を自分で設定することもできるので、
この時に分母をクリック数として設定すれば、その指標においてはコンバージョン率=コンバージョン数/クリック数として考えて問題ありません。

P-MAXやDGCのCV率に違和感を感じたら、定義の認識ずれがないか確認しましょう。

 

 

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Kyotaro Yamaoka

横浜国立大学工学部卒。2児の父。重工業系エンジニアを経て、2015年にWebマーケティング業界に参入。電通アイソバーや博報堂DYデジタル、インティメートマージャーなどとの協業経験を経て、ベンチャー企業のリーダー運用者として多様な業種の広告主を支援。2021年に援軍入社。データ分析に強みを持つ理系ディレクター。