広告を始めた際によく見かけるのが「学習中」のステータス。学習中は該当するキャンペーンの自動入札戦略が学習中であることを表しています。目標にしているコンバージョン獲得数に近づけるため必要な期間ではありますが、一方では学習期間中は広告上の数字が荒れやすい(乱高下しやすい)こともあり注意が必要な期間でもあります。
現在のGoogle広告は機械学習が運用の主流になっており、機械学習とうまく付き合うことが求められます。しかし自動入札などの機械学習は、日々進化しており何を行えば学習中になるのかブラックボックスになっている部分が多く、取り扱いが難しいという一面もあります。そこで今回はGoogleの広告ヘルプを基に現在見える範囲内で再学習になる要素について考えていきたいと思います。
学習中とは
そもそも何を行うと、学習に入るのでしょうか。Googleの広告ヘルプの一文です。
入札戦略に変更を加えた場合、Google 広告による入札単価の最適化にともない、掲載結果にわずかな変動が生じることがあります。その場合は、ステータスが「学習中」になります。
入札戦略を評価するにあたり重要なポイントに変更が入る場合、学習中になると捉えることが出来ます。学習中になる例として下記の内容をあげています。
新しい戦略
・新しくキャンペーンを作成した
・一定期間停止していた(過去の学習データがリセットされた)キャンペーンを再稼働した 等
広告を停止すると機械学習はどうなるのかについて書かれた記事もありますのでご参考にしてください。
設定の変更
・キャンペーンに紐づけている入札戦略自体を変更した
・キャンペーンに設定している予算額を変更した 等
予算額変動した際の挙動について書かれた記事もありますのでご参考にしてください。
コンバージョン アクション設定の変更
・キャンペーンに設定しているコンバージョンに変更(追加・削除)が入った
・コンバージョンのカウント方法に変更が入った(初回のみ計測or全て計測) 等
目標とするコンバージョンに変更が入った場合は、目標自体が変わったわけなので再学習の対象になるということです。これはわかりやすいですね。
キャンペーンごとにコンバージョンを設定する方法について書かれた記事もありますのでご参考にしてください。
構成要素の変更
・キャンペーン内にキーワードを追加・削除した
・キャンペーン内の広告グループを追加・削除した 等
キーワードに関しては、ある程度ボリュームがある場合(学習に影響を与える)に再学習が入ると考えられます。
修正は日々コツコツと行っていくことが成功への近道
改めて広告ヘルプみましたが、多くの箇所で再学習になる要素が含まれていることがわかります。運用で行う様々な調整が機械学習において重要なシグナルになりうるということです。今回の記事は添付記事(Google広告:自動入札機能使用時の日予算変更による挙動)の文言で締めたいと思います。
成果が大きく荒れるのは、「重要なポイントに対して大きな変更を加えたから」
大きな変更を入れたい場合は、小さな調整を数日の頻度を繰り返して修正を行い対応していきましょう。
Hiroshi Shimada
最新記事 by Hiroshi Shimada (全て見る)
- 【Google広告】レポートエディタでしか確認できない指標とは? - 2025-03-05
- 【PMAX/広告主向け】拡張機能を使用する際の注意点 - 2025-03-03
- 【Yahoo!広告】Yahoo!広告はGoogle広告と比べて審査落ちしやすい? - 2025-02-19