このコロナ禍で広告を一時停止されていた方もいらっしゃると思います。

長期間広告を停止していて、久しぶりに広告再開した場合、停止前と比べて配信ボリュームが出ないということがあります。

特にリターゲティング広告で自動入札を使っていた場合に起こりがちです。

本日はそんな場合の対処方法です。

大体1カ月で学習はリセットされる

Yahoo!広告もGoogle広告も自動入札導入の目安として、「1カ月に30 回以上のコンバージョン」を推奨しています。
よって、直近1カ月にコンバージョンが0件の場合、久しぶりに再開しても直近のデータがないため、動きが鈍い、配信ボリュームが出ないということが起こりえます。

1ヵ月以上に渡って広告を停止していた場合は、機械学習はリセットされていると思った方が良いでしょう。

具体的な対処法

この場合、自動入札を使っていてもなかなか状況は改善されませんので、一度手動の入札に戻しましょう。

  1. 拡張CPCでいったん配信ボリュームを出す
  2. 30件以上のコンバージョンが蓄積されるのを待つ
  3. 30件のコンバージョンがたまったら、再度自動入札に切り替える

YDAはリターゲリストの蓄積も止まる

YDAを長期に渡って停止していた場合、さらに注意が必要です。

なぜかというと、以下のように100日広告実績がない場合、ターゲットリストの蓄積が止まる仕様となっています。

過去100日以内に実績(広告の表示)が発生していないターゲットリストの「訪問履歴の蓄積」は、自動的に「蓄積しない」に変更されます。また、広告グループに関連付けられていないターゲットリストについても、100日間利用されていない場合は自動的に「蓄積しない」に変更されます。

そのため、久しぶりに再開しようとしたら直近の訪問者のリストがたまっていないという事態が起きます。再開時はリストの蓄積状況を確認するようにしましょう。

手動入札への切り替えが改善への近道

本日は長期に渡って広告を停止していた場合の対処方法についてご説明しました。

久しぶりに再開するとまるで眠っているかのように微々たる配信しか出ないことがよくあります。

その場合は、諦めて手動入札に切り替えてください。そして直近のコンバージョン実績を作りましょう。

最初は成果が不安定になりますが、自動入札のまま状況が改善されるのを待っているよりも結果的にその方が早かったりします。

ではまた。

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Junichi Nakamura

前職は大手ネット広告代理店のインターネットプロモーション部門の部長。マネジメント兼プランナー/ディレクターとして、SEM、ディスプレイ領域中心に、業界問わず大手クライアントのプロモーション支援を行う。現場に拘り、コツコツと改善施策を積み上げながら、着実に改善に繋げていく職人。