Google広告では自動入札機能が充実しています。目標コンバージョン単価入札、目標費用対効果入札、クリック数の最大化入札等、目的に応じて自動入札機能を使い分けることが可能です。また、Google広告自体も「自動化」を目指して進化している為、近年は「自動入札機能含め、自動化を前提としたアカウント構成・広告運用方法」が主流となっています。そういった中で、本日は枝葉レベルの話をします(笑)
自動入札機能使用時に日予算を変更すると広告配信に影響あり?
月だったり四半期だったり年だったり、期間の単位は異なれど、多くの企業は広告予算を決めています。その為、定期的に必ずGoogle広告の予算も変更することになりますし、それがなくとも日々の成果を踏まえてキャンペーン間で予算をアロケーションすることもあるかと思います。そういった際、Google広告で自動入札機能を使用しているとしたら、広告配信に関して何か挙動は変わるのか?
答えは「挙動が変わる」です。Google広告の自動入札機能は、「過去~現在までの成果」を踏まえて「入札設定で指定した目標値を達成」するよう「日予算設定の範囲内で広告配信」します。ザックリとポイントだけをまとめると、主に「成果」「入札設定」「日予算」の3点が広告配信へ影響を与えるということです。
日予算変更によって広告配信はどう変わる?
広告配信に影響を与える主なポイントの1つである日予算ですが、日予算設定を変更するすることでどうなるのか?代表的な挙動は以下です。
・日予算を引き上げる→広告配信量が増える
・日予算設定を引き下げる→広告配信量が減る
当たり前の挙動ですが、この挙動が起こった際に「成果が荒れる可能性」があるので注意が必要です。どう荒れるのかまで書いた挙動は以下です。
・日予算を引き上げる→広告配信量が増える→日予算設定以上に予算を使ってしまう、CPAやROASが大幅悪化する
・日予算設定を引き下げる→広告配信量が減る→広告表示回数が減り過ぎてしまう、コンバージョン獲得がほぼ無くなる
このような挙動となることがあります。とても恐ろしいですね。そして、「荒れた成果」も過去の成果として機械学習されていきますので、自動入札機能の精度が落ちていきます。負のスパイラルです。
日予算はどう変更すればいいのか?
成果が大きく荒れるのは、「重要なポイントに対して大きな変更を加えたから」です。日予算と言う重要なポイントの設定を大幅に引き上げ・引下げするから、成果が大きく荒れる可能性が高まってしまいます。ですので、日予算を変更する場合は、5%~20%の範囲内で調整するようにしましょう。もし、大きな予算変更が必要となったら、この範囲内での調整を3日~7日に1回の頻度で繰り返すといった対応を行います。「その頻度でも大きな予算変更が完了しきらない!」なんてくらいに一気に予算が増減した場合は、成果が荒れる可能性があることを関係者と認識合わせした上で、一気に日予算変更してしまいましょう。どうせ成果が荒れるなら、一気に日予算変更してしまった方が機械学習の学習期間を長くとれるからです。
今回は以上です。日予算の変更はGoogle広告管理画面上で簡単に行えますが、自動入札機能を使用している場合、その「簡単な作業」が与える影響は大きいです。日予算変更が与える影響を理解した上で、慎重に日予算変更を行っていきましょう!
Akira Kodaka
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