【Google広告】P-MAXとデマンドジェネレーションキャンペーンを両方実施する必要はあるのか？

Googleプロダクト面やGDNなど幅広い面で自動最適化してくれるP-MAX。一方、YouTube中心にGoogleプロダクト面で効果の高いデマンドジェネレーションキャンペーン（旧ファインドキャンペーン）。これらを同時に実施するメリットはあるのでしょうか？

本日はその点についてご説明したいと思います。

掲載面の違いはあるのか？

P-MAXとデマンドジェネレーションキャンペーンで広告掲載される面に違いはあるかというと、P-MAXで出なくて、デマンドジェネレーションキャンペーンでは出るという面はありません。そのため、P-MAXで出ない面をデマンドジェネレーションキャンペーンで補うというメリットはありません。

デマンドジェネレーションキャンペーンでしかできないこと

面に差分はないとはいえ、デマンドジェネレーションキャンペーンでしかできないことはあります。

類似セグメントを使用できる

類似セグメントとは、既存の「基となるリスト」のユーザーの特性を持つ、類似ユーザーのリストです。既存の顧客リストや、サイト訪問者などに対して3段階（「類似性の高いユーザーに限定」、「バランス重視」、または「幅広いユーザーにリーチ」）での類似セグメント作成可能です。

【Google広告】デマンドジェネレーションキャンペーンの類似セグメントについて

この機能はデマンドジェネレーションキャンペーンでしか使えませんので、既存ユーザーに似た特性を持つ新規ユーザーにアプローチしたいなら活用を検討しましょう。

見せたいクリエイティブ、リンク先をコントロール可能

P-MAXは全自動のため、アセットグループに追加したアセットでよりパフォーマンスの良い組み合わせを自動的に出します。
アセットグループ単位にはパラメータを設定する箇所がないため、複数クリエイティブを検証したい時にやりにくさがあります。

【Google広告】P-MAXのトラッキングテンプレートはどこに設定するのが正しいのか？

それに比べると、デマンドジェネレーションキャンペーンでは広告グループ単位でトラッキング可能ですし、クリエイティブ単位でも設定可能です。広告グループ単位の入札強弱やクリエイティブの比較検証はしやすいかと思います。

クリエイティブのABテストが可能

デマンドジェネレーションキャンペーンでは、クリエイティブのABテストの機能があります。

【Google広告】デマンドジェネレーションキャンペーンのABテスト機能について

一方、P-MAXにはこの機能はありません。そのため、クリエイティブの検証をしたい場合は、デマンドジェネレーションキャンペーンを活用するのが良いでしょう。

用途に応じて使い分け

デマンドジェネレーションキャンペーンはP-MAXと比べて配信面での違いはないため、同じCV獲得の目的で同じクリエイティブで配信するのであれば、P-MAXに一本化するのもありです。一方、本日お話したようなクリエイティブの検証や、類似セグメントを活用したい場合は、デマンドジェネレーションキャンペーンのほうに分があります。

P-MAXとデマンドジェネレーションキャンペーン、用途に応じて使い分けると良いかと思います。

ではまた。