2023年10月から順次ファインド広告が「デマンドジェネレーション」キャンペーンにアップグレードされ、全広告アカウントで作成・配信が可能になります。
メインの変更点としては動画の配信面が拡大されショート動画にも広告配信ができるようになっている点が挙げられます。
ファインド広告はディスプレイ広告やP-MAXなどと異なり、広告文・クリエイティブアセット別に配信成果が確認できることが1つのメリットと考えています。
デマンドジェネレーションキャンペーンにアップグレードすることで更にクリエイティブのABテストが実施できるとのことなので詳細を確認してみましょう。
デマンドジェネレーションキャンペーンのABテスト設定方法
これまでのキャンペーン同様に「テスト」のメニューから進んでいきます。
広告アカウント自体がデマンドジェネレーションキャンペーンを作成できる状態になっていると、テストを実施できるようになっていました。
設定する内容は下記の通りです。
テスト名
テスト名の設定箇所。任意でテスト内容などを説明の欄に追加できます。
テスト群
テストをするデマンドジェネレーションキャンペーンを選択します。
同じ開始日のキャンペーンを使用すると、最も正確な結果を得られるとのことです。
トラフィック分割
デフォルトでは均等でのトラフィック分割となっています。
カスタム分割を選ぶと割合を任意で入力することができます。
テスト期間
テスト開始日はキャンペーンを選択すると自動的に表示されます。
作成日の次の日から開始になるのが基本のようです。
必要に応じていつでもテストを終了することができます。
成功指標
下記の4つから選択できます。
- 平均クリック単価
- コンバージョン単価
- コンバージョン率
- クリック率
ABテスト設定時の注意点
テストするキャンペーンは新規のみに限定されている
既存のキャンペーン、例えば配信中のファインド広告からデマンドジェネレーションキャンペーンにアップグレードしたキャンペーンはテストに使用できません。。
テストを実行するには、キャンペーンの開始日が同じ新しいキャンペーンを別途作成する必要があります。
テストではクリエイティブのテストのみが可能
テストではクリエイティブのテストのみが可能です。
ヘルプによると現時点では、ターゲティング、入札単価、予算などの他の変数をテストすることはおすすめしないとのことでした。
テスト群あたり50 以上のコンバージョンが必要
コンバージョンベースの入札戦略を使用する場合、デマンド ジェネレーション テストの結果を表示するには、テスト群あたり 50 件以上のコンバージョンが必要となります。
業種・サービスによっては50件以上のコンバージョン獲得が短期間では難しい場合もあるかと思います。
その場合はマイクロコンバージョンでテストをしたほうが良いようです。
ABテストは結構制限が多い
上記で述べた通り、結構制限が多く実施ハードルが高い印象ではあります。
ただしデマンドジェネレーションキャンペーンの場合、広告のクリエイティブ別で成果が確認できることや、統計的な有意差を考慮したABテストをバナーや動画を含め一度に実施できるのはやはり魅力的です。
公式ヘルプにも記載ありましたが、ABテストで有意な差が出なかった場合は、テストしているクリエイティブのパターンが効果的ではないことを意味している可能性があるため、例え勝ちクリエイティブが発見できなかったとしても結果は大いに参考にはできるかと思います。
ある程度配信ボリュームが必要そうではありますが、広告文・バナー・動画広告のABテストを実施しながらクリエイティブの改善を進めていきたいという方はぜひ1度試してみてはいかがでしょうか?
Keisuke Asou
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