Googleプロダクト面を横断的に掲載して自動最適化してくれるP-MAX。運用レバーがほとんどなく、クリエイティブの変更がメインとなるメニューですが、効果も比較的高く、実施されている企業も多いと思います。弊社ブログでも改善方法についてご紹介しています。

【Google広告】P-MAXの運用改善Tips3選

ところで、P-MAXの成果をGA4やその他計測ツールでトラッキングする場合、どこにパラメータを設定していますでしょうか?キャンペーン?広告?どこに設定するのがベストなのか、意外と知らないポイントかと思いますので、本日その点についてお話します。

推奨はキャンペーン単位

まず答えですが、推奨はキャンペーン単位でトラッキングテンプレートまたは最終ページURLのサフィックスを設定するのが推奨です。なぜ、キャンペーン単位が推奨なのかですが、P-MAXではクリックされる対象として以下があります。

  • 広告に設定した最終ページURL
  • サイトリンクに設定した最終ページURL
  • 最終ページURLの拡張をオンにしている場合、拡張して配信される最終ページURL

現在、アセットグループ単位ではトラッキングテンプレートまたは最終ページURLのサフィックスを設定する箇所がありません。アセットグループに設定したクリエイティブの最終ページURLにくっつける形でパラメータを設定すれば広告の成果は計測できますが、この場合、以下の2点が計測できません。

  • サイトリンクを設定している場合、サイトリンクのトラッキングができない
  • 最終ページURLの拡張をオンにしている場合、拡張したURLのトラッキングができない

上記を全てトラッキングするには現状キャンペーン単位で設定するしかないためです。

最終ページURLの拡張とは?という方は以下の記事もご参照ください。

【Google広告】P-MAXで最終ページURLの拡張をオンにした結果は?

複数のアセットグループがある場合のトラッキング方法は?

一つのキャンペーン内で複数のアセットグループを作っているケースで、アセットグループそれぞれの成果をトラッキングしたい場合どうするのか。

前述のとおり、設定したクリエイティブの最終ページURLにくっつける形でパラメータを設定すれば一応計測できますが、サイトリンク、最終ページURLの拡張の成果が追えません。

そのため、アセットグループ単位で成果をしっかりトラッキングし、かつサイトリンクや最終ページURLの拡張の成果をもれなくトラッキングしたい場合は、キャンペーンを分けることをお勧めします。

意外と分かりにくいP-MAXのトラッキング

なぜアセットグループ単位のトラッキングができない仕様なのか謎ですが、漏れなく成果を計測したい場合はキャンペーン単位で設定しましょう。今一度現状の設定箇所を確認してみることをお勧めします。

ではまた。

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Junichi Nakamura

前職は大手ネット広告代理店のインターネットプロモーション部門の部長。マネジメント兼プランナー/ディレクターとして、SEM、ディスプレイ領域中心に、業界問わず大手クライアントのプロモーション支援を行う。現場に拘り、コツコツと改善施策を積み上げながら、着実に改善に繋げていく職人。