運用者によって予算管理は非常に重要なポイントの1つです。青天井に予算があるなら気にすることはないですが、多くの企業が広告費は決まっていると思います。パフォーマンスを向上させるためには日予算を見直す必要もあるかもしれません。今回は「予算による制限」についてご紹介したいと思います。

予算による制限とは?

「予算による制限」とは。1日の平均予算が推奨予算よりも低い場合に表示されるアラートです。予算による制限が表示されていると広告表示が抑制されているということになります。

推奨額より予算が低いと、設定されたキーワードやターゲティング方法に応じて広告の表示が可能な場合でも、予算不足が原因で広告が表示されない場合あります。Google広告は1日の平均予算で1 日かけて予算を消化できるようなっておりますが、予算制限が掛かっていると、広告の掲載頻度が抑制されたり、午前中に予算を使い切ってしまったりと、機会損失につながってしまいCPA悪化にも影響を及ぼすこともあります。

要は、「予算による制限」は掲載のチャンスを最大限に活かすことができないから「予算を上げてね」というアラートになります。

予算不足が広告配信に影響しているかを確認する

予算不足によって広告配信に影響が出ているかは「検索広告のインプレッションシェア(予算)」で確認することができます。

【リスティング広告運用のコツ】簡単にインプレッションシェアを改善する方法

予算による損失がどの程度あるのかを確認し、損失率が高ければ1日の平均予算の見直しを行うのがベストです。

どのくらい予算を上げればいいの?

キャンペーン表で予算シミュレータ アイコン Bid Simulator icon をクリックすると、予算を変更した場合に広告が表示される回数の概算を確認することができ、現在のキャンペーンでの推奨予算が表示されます。

推奨予算まで引き上げることで予算による制限は解消される可能性はありますが、すでにMAX予算で設定している場合は、予算を上げることも難しいですよね。。そのような場合は成果の出ていないキーワードを停止したり、入札戦略の見直しをすることで予算制限が解消されることもあります。

新しい1日の予算で週ごとの見積もり」のコンバージョン単価はどうやって抽出されている?

予算シミュレーションアイコンでは1日の推奨予算の他、週別コンバージョン数・クリック数・コンバージョン単価・週別費用を確認することができます。

個人的にとても気になったのがシミュレーションに表示されている「コンバージョン単価」はどのような指標で出されているのか?という点です。過去数日間のCVRから算出されたのかな・・。など色々考えていましたが不明点が多かったのでGoogleに問い合わせてみました。その返答が下記になります。

「新しい1日の予算で週ごとの見積もり」のシュミレーションにつきましては、設定予算に対するバランスを考慮した上で算出された数値が表示されております。
そのため、過去のコンバージョン単価を元に算出されている数値ではございません。予算に対する算出につきましては、過去7日間の運用状況から表示がされております。
つきましては、予算の引き上げを行う際の、参考指標として、コンバージョン単価などの入札金額の引き上げをご検討いただけますと幸いでございます。

回答になっていないような感じですが・・wとりいそぎ、シミュレーションに表示されているコンバージョン単価は過去のCVRやCPAなどは考慮されていないようですね。ただ、感覚としては推奨予算に引き上げた場合のコンバージョン単価が+になっている場合は現状よりもCPAは引きあがるケースが多いように感じます。

まとめ

Google広告において、予算設定は成果を上げるために重要なポイントの1つでもあります。広告配信に制限が掛かっていると機会損失につながっている可能性があります。広告費や1日の平均予算のバランスをみつつ、広告を最大限に配信できるようにキャンペーン予算の見直しを行ってみてください。

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Ryoko Furudate

子育てとデジタルマーケティングを両立させるママさんディレクター。Google広告黎明期から運用に携わる。女性ならではのきめ細かい対応でクライアントの成果を上げることを得意としている。