2023年5月20日段階ではまだ一部のアカウントのみのようですが、キャンペーン設定内に新たな選択項目が追加されました。

新しく追加された項目とは

追加された項目は次の二つです。

配信を「部分一致のみ」に変更

部分一致キーワード
部分一致キャンペーン設定では、キーワードのマッチタイプとして部分一致のみを使用できます。この設定を有効にすると、既存のフレーズ一致キーワードと完全一致キーワードはすべて部分一致に変換され、追加されたすべてのキーワードにも部分一致が使用されます。
部分一致キーワードのキャンペーン設定を有効にする方法

キャンペーンに設定できるキーワードマッチを部分一致のみに限定するという内容です。

ブランドキーワードに制限を設ける

ブランドの制限
ブランド検索をコントロールする場合は、ブランドリストを使用して、検索キャンペーンを制限して、キーワードに一致し、関連する商品やサービスを含む特定のブランドに言及する検索でのみ広告を表示します。
ブランドリストを管理する

商品名、サービス名などブランドキーワードは必要以上に拡大しないよう制限を設けるという内容です。

上記の部分一致キーワードを使用した場合、ブランドキーワードも拡張して配信される恐れがあるため、対応策として設定するのだと思われます。

各項目の詳細

それぞれの項目の詳細について確認してみます。

部分一致キーワード

・すべてのキーワードが部分一致に設定されていても、各キーワードに部分一致と完全一致がある場合と同様に動作します。

・部分一致キャンペーンの設定で完全一致キーワードをアップグレードすると、これらのキーワードと完全に一致する検索語句は引き続き同じキャンペーンで配信されます。

・他のキーワードをアップグレードすると、これらのキーワードと完全に一致する検索語句が完全一致キーワードと同じレベルになります。

・部分一致キャンペーンの設定を有効にすると、完全一致キーワードを含むキャンペーンの部分一致へのアップグレードのテストを簡単に行うことができます。

ブランドの制限

ブランド検索をコントロールする場合は、ブランドリストを使用して、検索キャンペーンを制限して、キーワードに一致し、関連する商品やサービスを含む特定のブランドに言及する検索でのみ広告を表示します。

広告運用者が気を付けておきたいこと

以前もGoogle広告最適化案の変更によって完全一致、フレーズ一致などが削除される仕様に変更(【Google広告最適化案】重複キーワードの削除範囲が変わった影響は?)されましたが、Googleはキーワードマッチを意識しない、キーワードマッチがない広告運用を目指しているのかもしれません。

広告運用のレバーが減りシンプルな運用が実現される半面、細かなチューニングが行えなくなります。キーワードマッチによって制限をかけている場合、多くは成果の出ないキーワードの配信を抑制するために使用しているかと思います。導入する際は導入後の実績がどのように変化するのか必ず追いかける必要がありそうです。

今回は以上となります!

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Hiroshi Shimada

リクルートにて求人広告制作のディレクター、Googleにてアカウントマネージャーをそれぞれ経験。その後、健康コーポレーション(現RIZAP)にて、WEB施策のデータ分析を行う部署を統括。直近10年はWEBマーケティングに専念しているが、広告領域の業務で言えば22年の経験。オンライン・オフラインどちらの戦略立案・実施・分析においても、知識・経験が圧倒的に豊富なマーケター。