GDNやFIND広告、Youtube広告などディスプレイ系のメニューでは、リーチが広いこともあり設定した日予算を早い時間帯で使い切ってしまうこともたびたび起こります。
例えば、1日10万円に設定していても、その日予算を日付が変わった僅か1時間で使い切ってしまうなんてことも・・

今回は、そんなGoogle広告あるあるのお悩みを解決する方法の紹介です。

解決策:予算に関する自動化ルールを「1時間ごと」で設定する

以下のように自動化ルールの頻度を「1時間ごと」に設定します。
1時間ごとに均等に予算を引き上げる設定を行えば、毎時間の日予算を均等にコントロールすることが可能です。

注意点:毎日日付が変わるタイミングで日予算を抑制する設定も併せて行う必要があります。
例えば1日の日予算を1万円とすると、23時台には日予算が1万円になるので、
翌日0時には、日予算を417円に抑えておく必要があります。

なお、この方法はいくつかの懸念点もあります。
懸念1:毎日の日予算の変更幅が大きいため、Google広告の機械学習のアルゴリズム上適切なのか?
懸念2:均等な予算配分が本当に最適な日予算配分になっているのか?
これに関しては、商材の時間帯別の傾向や実装してみての効果で判断をしていく必要があります。

ただ、特に配信を開始したばかりのキャンペーンでは日予算のペース配分が上手くできないこともあるため、
力業ではありますがこういった方法も試してみても良いと思います。

もちろん、日予算のコントロールではなく、オーディエンスやプレースメントなどの調整で予算内に収まるようにする運用をしていけるとより良いと思います。
適宜状況に合わせて活用していきましょう。

自動化ルール適用後の結果

適用前は朝7時までに日予算の60%を使っていたキャンペーンが、
適用後は朝7時までは日予算の5%程度にとどまり、夕方~夜間にかけてしっかり予算を使うことができました。

また、その結果 クリック率 40%UP、CV率 10%UP、CPA 8%DOWNという結果がみられました。

いくつかの懸念点はありましたが、改善につながる場合もありますので早い時間帯での日予算消化にお悩みの場合はぜひご検討ください。
それでは。

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Kyotaro Yamaoka

横浜国立大学工学部卒。2児の父。重工業系エンジニアを経て、2015年にWebマーケティング業界に参入。電通アイソバーや博報堂DYデジタル、インティメートマージャーなどとの協業経験を経て、ベンチャー企業のリーダー運用者として多様な業種の広告主を支援。2021年に援軍入社。データ分析に強みを持つ理系ディレクター。