みなさんはGoogle広告の最適化案は使用していますか。2023年1月に入り最適化案にアップデートが入りましたので共有と気を付けておきたい点をお話ししたいと思います。

マッチタイプを越えて削除されるようになった

変更内容

最適化案「重複するキーワード削除」を使用すると、現在は、同じ広告グループ、リンク先、入札戦略、マッチタイプ内で重複しているキーワードが検知されますが、1 月 19 日からは、異なるマッチタイプ間でも検知されるようになります。

これまではマッチタイプ内での削除でしたが、今後は異なるマッチタイプ含めて「重複するキーワードを削除」が反映されるなりました。

例えば、広告グループに「女性用帽子」というフレーズ一致キーワードと「婦人 帽子」という部分一致キーワードがあるとします。「女性用帽子」という検索はすべて部分一致キーワード「婦人 帽子」とマッチするため、フレーズ一致キーワード「女性用帽子」は削除することをおすすめします。

記事に書かれている内容では重複はすべて部分一致にまとめられるようです。

CPA・クリック単価など一時的に高騰する可能性がある

では広告最適化案のアップデートにより何が想定されるでしょうか。

考えられるものの一つが成果の良いキーワードの自動削除によるCPAの高騰です。表示回数などは増える可能性が高くなるという反面、コンバージョンが取れているもしくはCPAを抑制している完全一致、フレーズ一致などの検索キーワードは削除されて一時的にコンバージョン率が荒れる可能性は考えられます。重複の削除は一見無駄をなくす内容にみえるのですが、部分一致への置き換えは良い点も悪い点もあることを認識しておく必要があります。

設定している自動適用の範囲について改めて確認する

自動適用にチェックが入っている場合、運用者が気が付くことなく完全一致、フレーズ一致などのキーワードが削除される可能性性があります。必ず自動適用の範囲を確認しましょう。

Google広告管理画面>最適化案>自動適用(画面右上にあります)をチェック

もしチェックが入っていた場合、希望しない場合はチェックを外しておきましょう。

最後に

広告最適化案は運用者の負担を減らす便利な機能です。しかし自動的に実施される内容は日々アップデートが入るため広告運用者は注意が必要です。最適化案によって必ずしも成果が良化するわけではありません。適用されることによりCPAが高騰するケースもあるため、広告運用者は日々のチェックを必ず行うようにしましょう。

【広告運用初心者が陥りがちなこと】Google広告の最適化案に表示された案を詳細を確認せずに取り入れた

今回は以上となります。

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Hiroshi Shimada

リクルートにて求人広告制作のディレクター、Googleにてアカウントマネージャーをそれぞれ経験。その後、健康コーポレーション(現RIZAP)にて、WEB施策のデータ分析を行う部署を統括。直近10年はWEBマーケティングに専念しているが、広告領域の業務で言えば22年の経験。オンライン・オフラインどちらの戦略立案・実施・分析においても、知識・経験が圧倒的に豊富なマーケター。