Google広告の広告運用をしっかりと行っていると、いつの日か「これ以上はGoogle広告でやりようがないかも。」と思うようなこともあります。やるべき広告メニューはしっかりと実施していて、配信している広告の成果は良く、悪い意味ではないのですが「頭打ち」という状況です。このような状況になった際、「検索連動型広告で過去に実施してイマイチな成果だったキーワードに改めて挑戦してみるのはどうだろう。」と考えるかもしれません。そのような挑戦に意味があるのかどうかについて、今回は手短に述べていきます。
全く状況が変わっていなければ無意味になる可能性が高い
Google広告の検索連動型広告で過去に成果が出なかったキーワードを狙っても、「見込客」「競合」「自社」の状況が何も変わっていなければ良い成果は期待できないでしょう。過去に良い成果に繋がらなかったことが「状況が何も変わっていない時」に良い成果に繋がるようになるなんてことは、普通に考えれば起こりえませんよね。淡い期待をして過去施策を再度実施したくなる時もありますが、冷静な判断を行うようにしてください。
狙い目となる状況変化の例(この限りではないがご参考まで)
状況が変わっていなければ過去実施済みの施策を再度実施しても無意味になる可能性が高いと述べましたが、逆を言えば「状況が変わっていればチャンスもある」ということです。そこで、あくまで一例にはなりますが、狙い目となる状況変化の例を述べておきます。
・見込客のニーズの変化(検索パターンの変化を確認!)
・競合の顔ぶれの変化(検索結果の競合を確認!)
・自社のLPの変化(LPでの訴求内容が変わったか確認!)
これらの変化が大きければ大きいほど、過去と今では状況が大きく変化したということになりますから、過去実施済みの施策を再度実施してみる価値が出てきます。過去実施済みの施策だから今後二度と実施しないと決めつけるのではなく、状況変化に伴ってそういった施策を再度実施するということも検討していきましょう。
テスト配信の際はコンバージョンラグを考慮して成果の判断を行う
過去実施済みの施策を再度実施する時に限ったことではありませんが、あまりに短期間で広告配信の成果について良し悪しを判断するのは避けてください。見込客は比較・検討を行ってからコンバージョンに至りますから、広告をクリックしてから実際にコンバージョン発生となるまでにはタイムラグがあるからです。いわゆるコンバージョンラグというものになります。しっかりとコンバージョンラグを考慮して、広告配信の成果について良し悪しの判断を行うべきだと覚えておくのが良いです。
今回は以上です。過去に実施した施策を再度実施しようとすると「先祖返りしても無意味だ!」という意見が関係者から出てくるかもしれませんが、それは「過去と全く同じ状況で同じことを仕掛けた場合」に対してのみ言えることなのではないでしょうか。過去の実施した施策の中にも、今実施したら良い成果をもたらすものがあるかもしれません。市場全体を俯瞰して、今のタイミングで良い費用対効果になりそうだと思える施策を「過去に実施済みの施策」も含めて実施していきましょう!
Akira Kodaka
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