広告運用はマーケティングという観点でみると、非常に幅広い業務です。広告管理画面の管理業務だけはなく、キーワードの検索結果の調査や競合調査などの調査業務など。日々業務が増える中、なるべく自動化出来ないかと考えることがあるかと思います。今回は広告運用業務の自動化出来ること出来ないことについて考えてみたいと思います。

自動化出来ること:定量化できる業務

自動化出来る業務として何が挙げられるでしょうか。

予算変更やクエリ登録など広告管理画面上の修正・変更

広告管理画面上の各指標は、すべて数値化できる内容であり、変更条件を設定することで自動化することが可能となります。たとえば現在、Google広告、Yahoo広告共に自動化ルールという機能が存在し、運用者が設定する条件に沿って運用を自動化します。各媒体とも設定できる内容が異なるため自動化を行う際は注意が必要です(詳細は添付のURLを参照ください)。今後さらに自動化される範囲は拡大していくと考えられます。

【Google広告・Yahoo広告】自動化ルールで何が出来るのか改めて確認する

特定のキーワード調査や関連する競合の調査

調査業務を自動化するためには、たとえばWEBスクレイピングを行うツールなどを使用することで叶えることが可能となります。またもしプログラム知識など備えている方であれば、より業務に即した形での業務を自動化することも可能です。 ※WEBスクレイピングとはウェブサイトから情報を収集する技術のこと。

自動化出来ないこと:定量化出来ない業務や新たなものを創出すること

反対に自動化出来ない業務とはなにがあるのでしょうか。

新たな訴求軸やクリエイティブを生み出すこと

獲得したクエリやユーザーが興味を持ったコンテンツをもとにユーザーニーズを深堀して、新たな訴求軸やクリエイティブを生み出すといったことは、いま段階の技術では難しいです(可能になる日が来るかと思いますが)。

自動化できることは機械に任せて、新しいことにチャレンジする時間を増やす

ビジネスを加速させるには、これまでになかったアイデアを生み出すことが重要です。自動化の機能を使えば、定型業務を減らすことができ、発想する時間を増やすことが出来ます。自動化や機械学習をうまく使って自社のビジネスを加速させていきましょう。

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Hiroshi Shimada

リクルートにて求人広告制作のディレクター、Googleにてアカウントマネージャーをそれぞれ経験。その後、健康コーポレーション(現RIZAP)にて、WEB施策のデータ分析を行う部署を統括。直近10年はWEBマーケティングに専念しているが、広告領域の業務で言えば22年の経験。オンライン・オフラインどちらの戦略立案・実施・分析においても、知識・経験が圧倒的に豊富なマーケター。