販売促進の為に縦長のLPを用意している企業は多いです。以前は、美容・健康系の商品・サービスを提供している企業様がこの手のLPを活用していることが多かった印象ですが、今では業界問わずにそのようなLPが活用されています。見込客に対して「コンバージョンするか?しないか?」の選択をシンプルに迫るのがLPであり、余計なことを見込客に考えさせないことでコンバージョン率を高めようという意図が企業側にはあります。

最近では、画像ばかりで構成されたLPも多い

先に述べたような意図を持って用意・活用されるLPですが、画像ばかりで構成されたLPも多いです。見栄えの美しさを表現しながら必要なコンテンツを掲載しようとする場合、画像で作ってしまった方が簡単だからなのかと思います。簡単ということは工数削減になりますから、LP制作会社は安くLP制作サービスを提供することができ、LP制作サービスに申し込む企業側も申し込みをしやすくなりますよね。そういった背景もあり、画像ばかりで構成されたLPが散見されるのでしょう。

検索エンジンのクローラーは画像の内容を完璧には認識できない

画像ばかりのLPを「広告施策用」として用意・活用するのであれば、特に問題はありません。しかしながら、SEO効果も狙いたいというのであれば、話は別です。検索エンジンのクローラーは日々進化しており、もちろんそれは画像認識技術にも及びます。とは言え、実際に画像ばかりのLPを作ってみれば分かりますが、そのようなLPが検索エンジン上位表示するのは大変難しいです。無理とは言いませんが、かなり難しいのが現状です。つまり、検索エンジンのクローラーはまだまだ画像の内容を認識できていないというのが実情でしょう。

LPを検索エンジン上位表示させるのはどうすべきか?

元も子もないですが、LPで検索エンジン上位表示を狙うのはやめた方が良いです。検索エンジン上位表示を狙うのであれば、それ専用のコンテンツページをしっかりと何ページも作り込んでいった方が圧倒的に高い効果が出ます。が、それを言うと話が進みませんので、あえて「LPを検索エンジン上位表示させるのは?」ということに対するシンプルな回答を書きます。その回答が「ブランディング」です。ブランディング施策を通じて認知度が高まれば、そのLPが話題となる機会増加・可能性向上が見込め、自然な被リンクがLPに集まってきます。もちろん、短期で被リンクを集めても大きなSEO効果は見込めませんし、一過性のSEO効果にもなってしまいますから、中長期でのブランディング施策を実施していくことを検討する必要があります。

今回は以上です。結論、画像ばかりのLPでのSEO効果は期待せず、あくまで「アフィリエイト含む広告施策用としてそのLPを使う」と役割を決めておくのが良いです。1つのLPであれもこれもと効果を発揮してくれれば良いのですが、現実はそんなに簡単なものではありません。LP制作もサイト自体の制作もそうですが、どういった役割を持たせるのかを明確にして制作を進めていきましょう!

The following two tabs change content below.

Akira Kodaka

2005年、SEO・サイト制作で起業。法人向けSEOを請け負いつつ、アフィリエイターとしても活動(当時国内上位1%の報酬獲得実績達成)。また、同時期に美容室を買収し、黒字化させてバイアウト。その後、2010年から8年間、Googleで広告運用スペシャリストとして活躍。新規クライアント専門ビジネス支援部門リード、広告代理店営業マネージャー、通信テクノロジー業界シニアアカウントマネージャーを経験。2018年、株式会社援軍設立。