皆さんはキャンペーンはどのように命名していますか。キャンペーン名を付けるのに特に決まりがあるわけではないので、自分にとってわかりやすいものをつけるケースも多いかと思います。しかし思い付きでつけた名前によって適切に広告を運用出来なくなるケースもあります。今回はキャンペーンの命名についてお話しです。
誤った広告運用
新しく作成したキャンペーン名を思いつきで決めて運用した
思い付きでキャンペーン名をつけることの弊害とは
キャンペーン名を運用者独自のルールで作成することの弊害は下記のとおりです。
適切に分析を行なえなくなる
広告の状況把握や集計・分析はキャンペーンを軸にして実施するケースも多いのですが、キャンペーン名に命名ルールが存在しない場合は誤った判断に繋がる可能性があります。
例えばキャンペーン名が統一されていない場合、データを適切に抽出することが出来ないため比較分析を十分に実施出来ないケースがあります。適切に比較分析を行えないと誤った広告運用へと繋がります。
広告の状況を読み解くのに時間が掛かる(工数が掛かる)
状況を理解しようと各キャンペーンの内容を読み込もうとすると状況を把握するだけで時間が掛かってしまう可能性があります。広告運用は状況を踏まえて何を実施するかを深く検討することが重要ですが、そこに至るまでに時間が掛かってしまうことになります。
関係者がだれでもすぐに理解できる名前であることが重要
ではキャンペーンの命名は何に注意していくべきでしょうか。広告主の考え方や方針で変わる部分もありますのであくまで一例としてご紹介いたします。
「誰」に向けて「何の施策」を実施しているのかを明確にする
WEB広告は基本的に誰に向けて何の施策を実施するかで構成されています。例えば下記のように命名ルールを決めれば各キャンペーンの大まかな運用状況は一目で理解出来るようになります。
例)
キャンペーン名「検索_指名検索」
⇒「検索広告」を使用して「自社ブランドを検索する方」に向けて広告配信する
キャンペーン名「検索_一般検索(英会話)」
⇒「検索広告」を使用して「英会話を検索する方」に向けて広告配信する
キャンペーン名「FIND_英会話」
⇒「FIND広告」を使用して「英会話を検索したことがある方」に向けて広告配信する など
例えばCPAが高騰した場合、自社ブランドのキャンペーンが高騰したのか、一般検索で高騰したのかでは次にとる対策は大きく変わります。誰に向けて何の施策を実施しているのかを理解できればすぐに対策に講じることが可能になります。
共通して認識している言葉を使用する
命名する上で重要なのはマーケティングに関わるメンバー(特に広告運用に直接関わるメンバー)が共通認識できる言葉を使用することです。広告運用は基本的に長期戦です。一人の広告運用者だけで運用し続けるケースは少なく(そういうケースももちろんありますが)、一般的には複数名で一つの広告アカウントを運用していきます。特定の運用者にしかわからない言葉で命名すると他のメンバーが適切に支援することが出来なくなります。広告運用で使用する言葉については事前に認識合わせを行いズレがないようにしましょう。
名前を変えるだけで効率的な運用に繋がることを意識しよう
広告運用は基本的に長期戦となります。なるべく俗人性的な運用は排除してメンバーが同じ目線で運用出来るように心掛けていきましょう!
今回は以上となります。
Hiroshi Shimada
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