WEB広告には様々な用語が出てきます。コンバージョン、キーワード、オーディエンスなどなど。それぞれの言葉がなにを表しているか人により異なっているケースがあります。メンバーに数字を共有する場合、認識にずれが発生して非効率な運用や誤った改善を行う恐れもあり注意したいところです。今回は使用する際に気を付けた方が良い言葉をいくつかご紹介いたします。

使用する際に気を付けたい言葉

使用頻度が高いものをピックアップします。

コンバージョン

広告の成果を表す用語として良く使用されるのがコンバージョンです。コンバージョンは「転換」を意味しており、WEBマーケティングにおいては見込み客から顧客に転換されたということを表しています。このコンバージョンという言葉は人により内容が異なるケースがあり、集客を行うメンバーにおいては購入がコンバージョンであるかもしれませんが、PRを行うメンバーにとっては会員登録がコンバージョンであるかもしれません。コンバージョンについてお話しされる際は具体的に何の成果についてお話ししているのかは必ず確認するようにしておきましょう。

ちなみにコンバージョンの詳細の確認方法は下記のとおりです。広告アカウントの設定によってはコンバージョンを複数設定しているケースもありますので、内容を共有される際は内訳まできちんと確認しておきましょう。

広告管理画面>分割(画面中央部にあります)>コンバージョン>コンバージョンアクション

キーワード

キーワードにはふたつの意味が含まれることがあります。一つは広告管理画面に登録している「検索キーワード」。もう一つがユーザーが実際に検索したワードを表す「検索語句」。広告運用に直接かかわることがないメンバーがいる場合、この二つを特に分けることなくキーワードとしてお話しするケースがあります。たとえばチームに共有した共有された検索キーワードレポートを見て「こんなワードで検索されるんですね」など。検索キーワードレポートは登録しているキーワードの成果を表しており実際に検索された内容とは異なります。もしレポートを共有される際は提示している内容は何を表しているのか必ず説明するようにしましょう。

ちなみに検索クエリの確認方法は下記のとおりです。

広告管理画面>キーワード>検索語句

キャンペーン

Google広告・Yahoo!広告などの運用型広告においてのキャンペーンとは予算や配信ネットワークやスケジュールを管理することが出来る箱を指します。

キャンペーンとは

PRなどで使用される施策・イベントを表すキャンペーンとは意味が異なるので説明する際にはご注意ください。

適切に伝えてミスコミュニケーションを減らそう

WEB広告で使用する用語は一般的に使用される言葉と同じ言葉であることも多く、意識して使用しないと誤って伝わることもあります。ある程度の広告運用経験があれば、会話の文脈でキャンペーンやコンバージョンは何を指しているのかは分かる様にはなるかと思いますが、なるべくならミスコミュニケーションすることなく進めていきたいものですよね。

・広告運用で使用する言葉については事前に認識合わせを行いズレがないようにする

・もしあいまいだと感じる場合は定義した内容を合わせて共有するようにする

・定義する場合はなるべくシンプルでわかりやすい内容にする

一つ一つは小さなことかもしれませんが円滑に業務を進めるには重要なことです。効果的な広告運用を実施するためにも意識して行うようにしましょうね。

 

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Hiroshi Shimada

リクルートにて求人広告制作のディレクター、Googleにてアカウントマネージャーをそれぞれ経験。その後、健康コーポレーション(現RIZAP)にて、WEB施策のデータ分析を行う部署を統括。直近10年はWEBマーケティングに専念しているが、広告領域の業務で言えば22年の経験。オンライン・オフラインどちらの戦略立案・実施・分析においても、知識・経験が圧倒的に豊富なマーケター。