Yahoo!広告のディスプレイにてアップデートがはいり「カスタム指標」という機能が追加されました。

【ディスプレイ広告】カスタム指標機能追加のお知らせ

以前ご紹介したGoogle広告のカスタム列に近い機能となります。

【google広告運用の時短術】新しい項目を作り業務の時短を図る

カスタム指標とは

カスタム指標は広告管理画面上に新指標を作ることが出来るようになりますがどのようなメリットがあるのでしょうか。

広告管理画面に用意されていない特定の指標の成果を確認することが出来る

広告管理画面に設定されている指標はどの広告でも使用することが出来る汎用的な指標となります。これまでは確認したい指標が広告管理画面に用意されていない場合は個別に集計する必要がありましたが、カスタム指標を使用すれば都度集計する時間を削減することが出来ます。

カスタム指標に使用することが出来る項目

カスタム指標で使用することが出来る項目は下記の通りです。

使用することが出来る項目

  • インプレッション数
  • クリック数
  • コスト
  • ビューアブルインプレッション数
  • コンバージョン数
  • クロスデバイスコンバージョン数
  • ビュースルーコンバージョン数
  • コンバージョン数（全て）
  • コンバージョン数（クリック経由）
  • ビューアブルクリック数

※「コンバージョン数（全て）」「コンバージョン数（クリック経由）」は個別のコンバージョンを指定することが可能

カスタム指標を追加できる階層

  • キャンペーン一覧
  • 広告グループ一覧
  • 広告一覧

カスタム指標の作成事例

ではカスタム指標の作成事例をひとつご紹介します。複数のコンバージョンが存在している広告アカウントでは特定のコンバージョンの成果（CPAなど）を確認するには分割するなどひと手間かける必要があります。毎回この作業を行うことが面倒だと感じる方は、カスタム指標で該当するCPAの指標をつくっておきましょう。確認にかかる工数が減りますよ。

特定のコンバージョンのCPAを確認できるようにする

まずはディスプレイ広告の管理画面にはいり、表示項目＞表示項目を編集をクリック。編集画面の一番下にカスタム編集という項目がありますのでカスタム指標を追加をクリック。

コンバージョン数（クリック経由）を選択後、コンバージョン数（クリック経由）を再度クリックすると個別のコンバージョンの一覧が出てきます。一覧の中から該当するコンバージョンを選択してください。

CPAの計算式を入力して、データ形式を金額に変更。

現段階でのカスタム指標の使用上の注意点

まだローンチされたばかりということもあってか使用出来る場面は限定的なようでした。

管理画面以外では使用することが出来ない

下記がカスタム列の説明となります。

・カスタム指標は広告管理ツールのみでご利用になれます。

・キャンペーンエディター、およびYahoo!広告 ディスプレイ広告 APIでは利用できません。

・カスタム指標はパフォーマンスレポートには追加できません。

現段階だと使用できるのは広告管理画面内のみとなります。

使用することが出来るのはディスプレイ広告のみ

また現段階では対象となるのはディスプレイ広告のみであり検索広告では作成することが出来ません。Yahoo!広告は検索とディスプレイは仕様が異なるようなので、検索広告でも使用することが出来るようになるのは少し先かもしれません。

管理画面上での比較が機能しない？

これは時間をおくと直るかもしれないのですが、カスタム指標を用いて広告管理画面上で比較を行ってみましたが数字が反映されないようでした。これが仕様なのか適切に数字が反映されていないだけなのか判断することができませんでした。

 

最後に

広告運用をされる方は分かるかと思いますが、都度行う集計作業って結構大変です。一日数分の作業であっても積み重なると大きな時間を集計作業に充てることになります。専任スタッフが存在しない企業では集計作業を経営者自身が行うケースもあるかと思います。カスタム指標は作業時間を削減して効率的な広告運用を実現することが出来ます。ぜひ運用に取り入れてみてください。

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Hiroshi Shimada

リクルートにて求人広告制作のディレクター、Googleにてアカウントマネージャーをそれぞれ経験。その後、健康コーポレーション（現RIZAP）にて、WEB施策のデータ分析を行う部署を統括。直近10年はWEBマーケティングに専念しているが、広告領域の業務で言えば22年の経験。オンライン・オフラインどちらの戦略立案・実施・分析においても、知識・経験が圧倒的に豊富なマーケター。