P-MAXでも、例えばリンク先を変更したキャンペーンや広告文や画像などのアセットを変更したキャンペーンを、テスト機能を使用して比較配信できるか疑問に思ったことはないでしょうか?

今回はP-MAXのテスト機能に関して実際に試して分かったことをまとめてみます。

結論:P-MAXで通常のテスト配信はできなそう

いきなり結論ですが、私が調べた限りP-MAXにテスト機能は実装されているものの、検索広告やディスプレイ広告などで実施しているような柔軟なテストの設定は現状できないようです。

では何ができるのかというと、P-MAXを追加することでアカウント全体の成果が改善するかを段階的にテストできるようになっています。

こちらはGoogle広告の公式ヘルプを参考に詳細をみていきます。

実施できるテストは2種類あります。

  • P-MAX による上昇率のテスト
  • 通常のショッピング キャンペーンとの比較テスト

「P-MAX による上昇率のテスト」の詳細を確認すると

P-MAX の上昇率テストでは、既存の検索キャンペーン、動画キャンペーン、ファインド キャンペーン、ディスプレイ キャンペーンと P-MAX を併用した場合のパフォーマンスの上昇率と効果の伸びを確認できます。

となっています。

つまりP-MAXのキャンペーン同士で設定やアセットを変えてABテストをする機能ではないということですね。

「P-MAX による上昇率のテスト」に関する疑問

公式ヘルプから「P-MAX による上昇率のテスト」に関するFAQを引用します。

テストの実施によって既存のキャンペーンに影響はありますか?

既存のキャンペーンの掲載結果がテストによって悪影響を受けることはありません。ベースとトライアルでテストを実施するだけで、P-MAX トラフィックが並行して発生したキャンペーンと発生しなかったキャンペーンがタグ付けされます。トライアルの処理群の既存のキャンペーン トラフィックについては、P-MAX と並行して実施した場合の成果が測定され、トラフィック シフトの影響も把握できます。

テスト実施によって既存キャンペーンの機械学習に影響が出るということはないようです。

既存のキャンペーンがテストに含まれる場合、どのような影響がありますか?

既存のキャンペーンの設定は、テストに含まれていても影響を受けることはありません。次の点にご注意ください。

テストに含まれる既存の P-MAX キャンペーンは有効なトラフィックの 50% にのみ配信されるため、トラフィックが減少することがあります。テストが終了した際に、P-MAX キャンペーンを開始すると、P-MAX のトラフィックがテスト前のレベルに戻ります。
このテストの一部として新しく作成した P-MAX キャンペーンでは、100% リリースされた場合、トラフィックが増加します。

別のテストが走っていてもP-MAXのテストは実施できるようです。

既にP-MAXを実施している場合はトラフィックが減るので注意が必要とのこと。

テスト ステータスで有意な結果が得られません。確実な結果が得られるまでにはどのくらいの時間がかかりますか?

少なくとも 4~6 週間はテストを実施することをおすすめします。

最初の7日間のデータは除外されて成果を比較するようなので、これはP-MAXを運用するときの目安になりそうですね。

P-MAXでリンク先のテストをしたい場合

ではP-MAXでLPごとの成果を比較したい場合はどのようにすればよいでしょうか?

これはアセットグループを分けて入稿し、ランディングページごとの成果で比較するのが良いかと思います。

【意外と知らない】P-MAXのランディングページを調べる方法

アセットグループはいくつに分ければよいか?という疑問に関してはこちらの記事をご参照ください。

Google広告:P-MAXのアセットグループは1キャンペーンあたり何個作るべきか?

P-MAXで自動入札のテストをしたい場合

「コンバージョン数の最大化」と「コンバージョン値の最大化」でどちらのROASが良いか比較したい場合もあるかと思います。

今回実施したかったのがこちらだったのですが、残念ながら現状はテスト機能で比較をすることはできないようです。

非推奨ではありますが、どうしても試したい場合は入札を分けたP-MAXのキャンペーンを同時に運用するか、期間ごとに分けて入札方法を切り替えるという形になるかと思います。

機械学習に影響が出そうなのと、正確な比較になるか保証ができないというところで、無理に実施するメリットはなさそうです。

P-MAXのテストは少し工夫が必要

現状P-MAX は柔軟なテスト設計ができないため今後のアップデートに期待です。

ただP-MAX自体がGoogleにお任せの要素が強い広告なので、テストできる部分を増やすという発想にも至りにくい可能性もありますね。

コントロールできる部分をしっかりと確認・改善しながらアカウント全体の成果を高めていきましょう。

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Keisuke Asou

前職は福島県の広告代理店に8年間勤務。デザイナーとしてキャリアをスタート後、新規事業となる求人事業や、デジタル広告運用事業を立ち上げ、統括。中小企業や地方自治体のクリエイティブ・マーケティング支援を得意とする。マーケターとして更なる経験を積むため、2022年8月から援軍に入社。日々修行中。