P-MAXを配信していて疑問に思うのが、検索広告・ディスプレイ広告がどれくらいの割合で配信されているのだろう、という点です。

P-MAXは特に分析がしづらい広告メニューですが、唯一確認できるレポートとして「プレースメントレポート」というものが存在しています。

その情報から広告の配信面がどれくらいの割合なのかを予想できないか検証しました。

プレースメントレポートの確認方法

P-MAX_Placement

P-MAXのプレースメントレポートは管理画面の「レポート」⇒「事前定義レポート(詳細分析)」⇒「その他」⇒「P-MAXキャンペーンのプレースメント」をクリックすると表示されます。

あとは確認したい期間を設定すればOKです。

プレースメントレポートの残念なところ

プレースメントレポートで表示できるのは表示回数のみとなります。

そのため具体的にどの配信面でどのくらいのクリックやCVがあったかという情報は残念ながら分かりません。

更に、Gmail・Discover・YouTube などの配信面は全て「Googleにより所有および運営」という項目にまとめられてしまっています。

本当にざっくりとしか配信面は分からないということですね。

プレースメントの定義を公式ヘルプから引用します。

Google により所有および運営: 「Google により所有および運営」とは、Google が所有するすべてのサイト(Gmail、Play、Discover、YouTube など)を指します。プレースメント レポートには「Google により所有および運営」と言うカテゴリがあり、YouTube、Discover、フィード、Gmail などの Google が所有するプロパティで配信された表示回数がすべて統合されます。

Anonymous.google プレースメント: Anonymous.google は、サイト名が広告主に開示されないように、パブリッシャーが設定するすべての広告プレースメントを指します。

Google 検索の表示回数: Google 検索はプレースメントとは見なされないため、プレースメント レポートから除外されます。

プレースメントレポートに表示される内容も、一部のWebサイトやアプリのみということになります。

プレースメントからP-MAXの配信面を予想する

あるアカウントのP-MAXキャンペーンの数字を加工したものを例に考えてみます。(ショッピング広告なし)

P-MAXキャンペーン全体の表示回数:200,000回

プレースメントレポートの表示回数:7,000回

このような状態であれば、プレースメントのレポートには検索広告の表示回数は除外されているため、

検索広告:約193,000回(約96%)

ディスプレイ広告:約7,000回(約4%)

とP-MAXキャンペーンのほとんどが検索広告に出ているのではないかと予想できます。

ただし公式ヘルプには

P-MAX はさまざまなチャネルと広告枠タイプに配信されますが、プレースメント レポートに関連するのは一部のチャネルタイプのみです。

プレースメント レポートに表示されるデータが限られている場合、プレースメントが関連していないチャネルにキャンペーンの広告が配信されている可能性があります。

と表記があるため、プレースメントレポートの表示回数も部分的なものである可能性が高いです。

そのため参考値程度に留めたほうが良いかと思います。

それでもこのような数値の場合は検索広告のほうが何となく割合としては多そうだなと思えますね。

他のアカウントも確認したところ

P-MAXキャンペーン全体の表示回数:20,000,000回

プレースメントレポートの表示回数:19,000,000回

というような結果の場合もあったので、このアカウントはDiscover・YouTubeなどの面を中心にディスプレイ広告が多いと予想ができます。

まとめ

公式ヘルプには

プレースメント レポートは、すべてのキャンペーンのパフォーマンスを包括的に分析するためではなく、ブランド保護の問題に対処するためにのみ使用してください。

とあるため、配信面を細かく分析するためのものというよりは、ブランドを毀損するような配信面に表示されていないかを確認するためのものと捉えたほうが良いかと思います。

ただし全体の表示回数とプレースメントの表示回数を比較することで、検索広告とディスプレイ広告がどれくらいの割合で表示されているのかをざっくりと把握することができます。

気になった際はこの方法で1度確認してみると良いかもしれません。

それ以外にもP-MAXの記事をまとめているので、よろしければそちらも是非チェックしてみてください。

【Google広告】P-MAXでコンバージョンに至っているキーワードを調べる方法

P-MAXでテスト機能は使えるのかを検証してみた

【意外と知らない】P-MAXのランディングページを調べる方法

The following two tabs change content below.

Keisuke Asou

前職は福島県の広告代理店に8年間勤務。デザイナーとしてキャリアをスタート後、新規事業となる求人事業や、デジタル広告運用事業を立ち上げ、統括。中小企業や地方自治体のクリエイティブ・マーケティング支援を得意とする。マーケターとして更なる経験を積むため、2022年8月から援軍に入社。日々修行中。