Google広告を実施している広告主であれば、その多くは検索連動型広告を利用していることと思います。そんな検索連動型広告でターゲティングに使うキーワードですが、マッチタイプ「部分一致」を上手く使うことがより多くの成果獲得に繋がるのは言うまでもないものの、変な検索クエリに対して拡張配信するのが怖すぎてなかなか思い切って部分一致キーワードを使えないという広告運用者も少なくないでしょう。そこで今回は「検索連動型広告で部分一致キーワードでの配信拡張に挑戦する場合の簡単なリスクヘッジ方法」と題して、その内容を手短に解説します。
前提:入札戦略で自動入札機能を導入している検索キャンペーンであること
自動入札機能を使った広告運用は主流ですから、ほとんどの広告運用者は自動入札機能を活用した広告配信を行っていると思います。が、キャンペーンの設定で自動入札機能を設定するのではなく、入札戦略で自動入札機能を作り、それをキャンペーンに適用するという形をとって下さい。そうしないと、自動入札機能を使いながら今回お伝えする方法を同時に行うことができなくなってしまうからです。
方法:対象の検索キャンペーンの自動入札機能で上限クリック単価を低めに設定しておくこと
今回お伝えする方法になりますが、それは「入札戦略で作った自動入札機能で上限クリック単価を低めに設定する」という極めてシンプルな方法です。入札戦略の「詳細設定」の箇所で上限クリック単価を設定できますから、それを「低め」に設定して下さい。部分一致キーワードを設定すると、設定したばかりの時期には「かなり広く拡張する(想定以上の検索クエリで広告表示される)」ことがあります。その場合に無駄な広告表示で予算を使いすぎない為に上限クリック単価を低めに設定するということになります。
補足:除外キーワード追加と上限クリック単価引き上げの定期的な調整を行うこと
入札戦略で作った自動入札機能を適用した検索連動型広告で部分一致キーワードを使うということを始めたら、その後は定期的に「除外キーワード追加」を行って無駄な広告表示を早期に無くすようにするのがお勧めです。自動入札機能を使っていれば成果に繋がらないキーワードでの広告表示は徐々に減っていきますが、それまでにそれなりの無駄な広告費を使ってしまうことになる為、手動でそのようなリスクは無くしてしまうのが良いということになります。また、上限クリック単価を設定するのは、あくまでリスクをとりすぎないようにする為であり、その分だけメリットも享受しにくくしているわけですから、成果が安定してきたら徐々に上限クリック単価を引き上げていきましょう!
今回は以上です。部分一致キーワードの追加はコンバージョン獲得数増加に間違いなく貢献しますが、その一方で不要な広告表示の増加による金銭的なリスクの増大にも繋がる可能性もあります。上手にリスクをコントロールしながら、部分一致キーワード追加によるメリットを享受できるよう広告運用していきましょう!
Akira Kodaka
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