LINE広告の特長の1つにLINE公式アカウントの友だちを集めることができる「友だち追加広告」があります。

友だち追加広告は他の広告とは異なり、ランディングページを設定しません。

広告がクリックされ「友だち追加」のボタンをクリックした際に課金となるため、広告費を投下した分だけ友だち数を増やすことができます。

友だち追加広告を運用するうえで重要なレバーとなるのが「ターゲティング」「クリエイティブ」の2点になると考えています。

今回は運用の際に押さえておきたいポイントをまとめていきたいと思います。

まずは認証済みアカウントかどうかを確認

事前準備として友だち追加広告は所定の審査を通過した「認証済アカウント」のみ実施が可能です。

そのためLINE公式アカウントが認証済みとなっていない場合は、まず審査を通すことからスタートしましょう。

ターゲティングは極力広く構える

lineads-cpf-best-practice (4)

友だち追加広告も通常配信と同様のターゲットを設定することができます。

・地域

・性別

・年齢

・OS

・詳細ターゲティング(興味・関心、行動、属性、購買意向、Yahoo!関連ターゲティング)

・オーディエンス

・配信先

最初から絞りすぎると単価が高騰してしまうことが多いです。

そのため友だち獲得の単価を下げたい場合は、地域・年齢・性別のみのターゲティングで極力広めに設定することをオススメします。

獲得単価や友だち追加後のブロック率などの推移を見ながら徐々に詳細ターゲティングなどを追加していくのが良いでしょう。

lineads-cpf-best-practice (3)

また既存の友だちに広告を配信してしまわないように、「友だちオーディエンス」が除外オーディエンスに設定されていることを確認した方が良いです。

lineads-cpf-best-practice (2)

配信先に関しては、通常配信の場合サードパーティアプリ面への配信を避けるため「LINE広告ネットワーク」を外すことが多いです。

ただ友だち追加広告の場合は一旦全ての面に配信(自動配置)にして、成果を見て絞り込む形でも問題ありません。

lineads-cpf-best-practice (1)

入札設定は自動入札で、初動では「イベント単価の上限」を目標単価よりもやや高めに設定するとよいでしょう。

クリエイティブのCTRが成果に直結する

lineads-cpf-best-practice (5)

LINE友だち追加広告はランディングページが無い分、いかにユーザーに友だち追加のメリットを感じてもらい、クリック率(CTR)を高められるかが重要なポイントです。

クリエイティブは「①画像/②画像(小)/③動画/④画像(アニメーション)」の4種類追加可能となっています。

LINEの性質上「トークリスト面」への配信に偏ることが多いため、600×400の画像(小)サイズで、いかにCTRの高いクリエイティブを作成できるかが鍵となります。

オススメの流れとしては「画像(小)」を5~6種作成して配信後、反応の良いものをアニメーションにして再度配信する手法です。

アニメーションを付けるとCTRを高めやすい傾向にあるので、LINE Creative Labのテンプレートなどを活用しながら、様々なエフェクトを検証していくのが良いかと思います。

LINE Creative Labでアニメーションバナーを作成してみた

予算規模にもよるので一概には言えませんが、CTRは最低でも0.1%以上を目標とすると良いでしょう。

CTR0.2%以上まで高められるとCPCをグッと下げられる傾向があるので、反応の良いクリエイティブを是非探してみてください。

配信属性・ブロック率もチェック

lineads-cpf-best-practice (6)

ターゲティングを広く構えて、クリック率の高いクリエイティブを配信することで、極力獲得単価を抑えることが友だち追加広告では優先すべき事項と考えています。

一方でどのような属性のユーザーが友だち追加に至っているか、友だち追加広告配信前後でどの程度ブロック数が増加しているかは確認する必要があります。

友だち追加に至っているユーザーの年齢層が特定の年代に偏ってしまっている、ブロック数が極端に増加している場合などは、配信ターゲティングを見直す必要があります。

友だち追加後のメッセージの開封率やリンクのクリック率など、関心の高いユーザーを増やせているかどうかも併せて追っていきましょう。

まとめ

友だち追加広告を運用するうえで重要なレバーとなる「ターゲティング」「クリエイティブ」で個人的に重要だと考えるポイントをまとめてみました。

獲得単価をなるべく下げて友だち追加数を増やしていことは重要ですが、その後のコンバージョンに至るような見込みの高い友だちを集客していくことも併せて検討する必要があります。

ユーザーと直接つながることができるLINE公式アカウントは、今後より重要な集客経路になっていく可能性が高いです。

オーガニック経由での友だち追加が理想ではありますが、LINE友だち追加広告も上手く活用することで、よりビジネスの拡大チャンスが見込めるかと思います。

The following two tabs change content below.

Keisuke Asou

前職は福島県の広告代理店に8年間勤務。デザイナーとしてキャリアをスタート後、新規事業となる求人事業や、デジタル広告運用事業を立ち上げ、統括。中小企業や地方自治体のクリエイティブ・マーケティング支援を得意とする。マーケターとして更なる経験を積むため、2022年8月から援軍に入社。日々修行中。