本日はリスティング広告で古くある機能、キーワードインサーションについてご説明します。

キーワードインサーションとは

キーワードインサーションとは、購入しているキーワードをタイトル、または説明文に反映する機能です。

キーワードがそのままタイトルや説明文に入ることで視覚的に目立つため、CTRが上がる効果が期待できます。

似たような機能で広告カスタマイザがありますが、広告カスタマイザは具体的に表示するテキストをキーワード毎に指定する必要があるのに対して、キーワードインサーションはキーワードがそのまま挿入されるので比較的設定に手間がかかりません。

どっちが良いか分からないという方は以下の記事も参考にしてください。

【初心者向け】キーワード挿入機能と広告カスタマイザの違いとは?おすすめはどっち?

設定方法

タイトル、または説明文の反映したい箇所に以下のようなコードを入力します。

タイトル: {Keyword:家具の通販}なら援軍

{}で括っている中にキーワードが挿入されて表示されます。

キーワード 家具 格安
表示されるタイトル 家具 格安なら援軍

なお、コード内のKeyword:のあとにはデフォルトテキストを入れます。これは、文字数の多いキーワードの場合でキーワードを挿入した時に文字数(タイトルなら全角15文字)を超えてしまう場合に出すテキストですので、忘れず設定しましょう。

ちなみにKeywordの表記を部分的に変更することで、キーワードのテキストのどの部分を大文字で表示するかを指定することができます。

キーワード:interior shop

キーワードの表記 表示されるキーワード
keyword(頭が小文字) interior shop
Keyword(頭が大文字) Interior shop

日本語キーワード主体の場合はあまり気にしなくても大丈夫ですが、一応機能としてあります。

注意点

キーワードインサーションを使う上での注意点をお伝えします。

反映されるのはキーワードで検索クエリではない

まず、インサーションされるのは購入しているキーワードであって、検索クエリではありません。

キーワード:家具 格安

検索クエリ:家具 安い

この場合タイトルは以下のようになります。

家具 格安なら援軍

反映されるキーワードに注意が必要

広告グループに設定しているキーワードすべてがキーワードインサーションの対象となりますので、以下のようなキーワードを購入している場合は事前に停止する等注意が必要です。

  • 競合名、競合商品名
  • 打ち間違い
  • ネガティブキーワード

打ち間違いは出ても問題はないのですが、見栄えはあまりよくありませんので気になる方は事前に確認しましょう。また、ネガティブキーワードとは例えば以下のようなキーワードです。

転職 もう無理

転職サービスを展開している企業様にとっては表示されるとあまり良いイメージではないと思いますので、そういったキーワードが表示されないよう別広告グループで管理したり、あらかじめキーワードを停止する等、ご検討ください。

実際の効果

実際にキーワードインサーションを導入前と導入後で比較するとCTRの改善に繋がっており、かつCPCも下がっておりました。

実数値は控えさせていただきますが、CTRは導入前の112%、CPCは導入前の84%程度になりました。

キーワードインサーションの効果

また、レスポンシブ検索広告の広告の有効性も改善されていました。もともと「平均的」だった有効性が「優良」まで改善されました。

この辺りは以下の記事でも触れておりますので、よろしければ御覧ください。

【改善事例】Googleレスポンシブ検索広告の有効性を上げるとどれぐらいパフォーマンスは改善するのか?

キーワードインサーションはCTRを高め、広告の有効性改善に効果的です。Google広告、Yahoo!広告、Microsoft広告、いずれでも同様の効果が得られますので、試してみてください。

ではまた。

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Junichi Nakamura

前職は大手ネット広告代理店のインターネットプロモーション部門の部長。マネジメント兼プランナー/ディレクターとして、SEM、ディスプレイ領域中心に、業界問わず大手クライアントのプロモーション支援を行う。現場に拘り、コツコツと改善施策を積み上げながら、着実に改善に繋げていく職人。