2024年5月15日（水）からYahoo!ディスプレイ広告のオーディエンスリストに「広告アクションユーザー」が追加される予定です。
広告アクションユーザーは、指定した広告に対してアクション（クリック・コンバージョン・動画視聴のいずれか）を行ったユーザーをリストとして蓄積し、ターゲティングして広告配信できる機能となります。
Google広告やLINE広告などでも特定の動画を視聴したユーザーをリスト化する機能はありましたが、特定の広告画像をクリックしたり、特定の広告経由でコンバージョンまで至ったユーザーをリスト化できる機能は他には無かったように思います。
上手く活用すれば非常に効果を高められそうですね。
今回は広告アクションユーザーの概要や具体的な使い方をまとめていきたいと思います。
広告アクションユーザーの概要
今回もYahoo!広告の公式リリースノートから情報を引用していきますので詳しくはそちらをご確認ください。
改めて広告アクションユーザーの概要は、指定した広告に対してアクション（クリック・コンバージョン・動画視聴のいずれか）を行ったユーザーをリストとして蓄積し、ターゲティングして広告配信できる機能となります。
今後サードパーティーデータの規制が一層厳しくなる中でも、高い広告効果を発揮する広告配信方法を提供するため、というのが追加の背景にあるようです。
配信のイメージは下記のとおりです。
【画像引用：LINEヤフーfor Business】
リストに蓄積するユーザー条件は、以下の通りとなっています。
【画像引用：LINEヤフーfor Business】
「動画視聴」を選択した際は、更にさらに再生時間や再生割合を指定できるとのことです。
また「コンバージョン」の定義は、クリック経由のコンバージョンと推定コンバージョンを指し、レポート項目の「コンバージョン数」に該当するようです。
ビュースルーコンバージョンは対象外となるので念頭に入れておきましょう。
注意点としては、リスト作成後は編集ができないということと、リストのデータの有効期間の上限は90日間という点です。
さらにリスト1,000件未満の場合は配信に活用できないということや、リストの審査が入るという点も注意が必要かと思います。
リストの用意は早目に実施して使用できる状態にしておくのが得策です。
リストの作成方法は通常のオーディエンスリストと同様の手順となっています。
【画像引用：LINEヤフーfor Business】
「広告アクションユーザー」という項目が追加されるので、そちらを選択して条件を指定していく流れとなる予定です。
広告アクションユーザーの活用方法
【画像引用：LINEヤフーfor Business】
公式の資料では、認知目的の広告にアクションをとったユーザーをリスト化して、検討・購入向けの広告をステップ式に配信していく方法や、広告アクションユーザーのリストを元に類似拡張して配信する方法が掲載されていました。
せっかくなのでそれ以外の活用方法も考えてみたいと思います。
今回改めて面白いと思ったのが「動画の再生時間や視聴割合」でリストを分けることができるという点です。
例えば動画広告を配信したとして「動画広告をクリック」「3秒以上視聴」「50%以上視聴」「動画を最後まで視聴」などのようにリストを分けて作成できるとします。
組み合わせなどを活用して早期離脱してしまったユーザーを除外リストに設定して、途中離脱と視聴完了で広告グループを分けて入札に強弱をつけるというようなやり方もできそうです。
LINE広告のオーディエンスリストでは動画の再生時間や割合でリストを作成できるのですが、同様のことがYahoo!ディスプレイ広告でも出来るようになるのは嬉しいですね。
その他には、例えばGoogle広告で実装されているような「新規ユーザー向けの配信」的なこともできる気がします。
広告をクリック（またはコンバージョン）したユーザーをリスト化し、その広告を配信している広告グループの除外リストに登録することで、まだ広告をクリックしたことがないユーザーにのみ広告を配信することができるようになります。
90日間しかデータが保管できないので、クリックから90日後には表示されるようになりますが、認知獲得のために出来るだけ新規ユーザーのクリックを集めたいという場合は活用できるかもしれません。
広告アクションユーザーは色々活用方法がありそう
新規リリースされるYahoo!ディスプレイ広告の広告アクションユーザーの機能をまとめました。
パッと思いつく限りでも色々な組み合わせや配信方法が出てきたので、アイディア次第で非常に使い道がありそうな気がしています。
媒体側でも言及があった通り、今後サードパーティーCookieの規制が進めばターゲティングの精度や、リターゲティングの効果も落ちてくる可能性が高いため、今のうちからそれらの代替となるような様々なターゲティング方法を積極的に検証していく必要がありそうです。
広告アクションユーザーのリストは作成してから出ないと蓄積がされないので、事前に活用方法などのアイディアを出してみて早目にリストの作成に取り組まれることをオススメします。
Keisuke Asou
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