2022年6月30日をもって拡張テキスト広告の新規作成が終了しました。
まだ既存の拡張テキスト広告のオンオフができますが、もう拡張テキスト広告を編集することはできないため、今後はレスポンシブ検索広告を改善していく必要があります。
レスポンシブ検索広告には有効性と呼ばれる指標があります。
これは最適なパフォーマンスの実現のため、Googleがおすすめする設定に広告クリエイティブがどの程度基づいているかを示すものです。
「低い」「平均的」「高い」「非常に高い」で評価されますが、この指標が上がるように改善していくと、パフォーマンスが改善します。
ちなみに、レポートで出すと、「低い」「平均」「良好」「優良」と表現されています(統一してくれ)。
本日はその改善効果について具体的な事例とともにご紹介したいと思います。
有効性を改善した事例
弊社クライアントで拡張テキスト広告の終了前に一気に有効性を改善しました。
実施した内容
有効性が「低い」「平均」となっている広告を対象として、「良好」「優良」まで上げることを目的としてアセット(タイトル、説明文)を見直した。
実施後の効果
有効性の結果:対象とした広告の64%は「良好」に改善、「低い」となっていた広告の割合も69.4%→2.8%に減少
数値の変化:CVは2.5倍、CTRは1.91倍、CPCは10pt改善
施策実施前後で使っているコスト感が違うため、トータルのインプレッション数やクリック数は変更前後で若干減っていたのですが、CTRの改善によりCPCが下がり、コンバージョンも増えました。
レスポンシブ検索広告を改善した場合、これまで反応しなかったクエリに反応するようになるのでインプレッション数が増えることが多く、そのためCTRがすごく上がるという感覚は私ももっていなかったのですが、今回のケースはCTRも改善していました。
有効性を上げるためのポイント
有効性を高めていく上で影響度が大きいのはタイトルにどれだけキーワードを盛り込めるかだと思います。以下記事でも紹介していますが、インプレッション数の多いキーワードを工夫してどれだけタイトルに反映させるかが肝です。
中には反映が難しいキーワードもあると思いますが、その場合、広告グループの見直しも視野に入れましょう。
インプレッション数は多いが、タイトルに盛り込むことが困難でそれがネックで有効性を高めることが難しい場合、そういったキーワード群を別の広告グループに移すことで該当のグループの有効性を高めることもできます。
また、もう一つかなり有効性にかなり効くのが、キーワードインサーションです。
これを使うと必然的にキーワードがタイトルに反映されますので、かなり有効性に効きます。
ただし、キーワードがそのままタイトルに入るので場合によっては見栄えが良くないこともありますのでご注意ください。
まとめ
今回は事例付きでレスポンシブ検索広告の改善についてお話ししました。事例のとおり、レスポンシブ検索広告の有効性を改善すると、Google広告の効果改善につながります。特にタイトルの変更から取り組むと効果がでやすいでしょう。キーワードがそのままタイトルに出るのが嫌でなければ、積極的にキーワードインサーションも使ってみてください。
レスポンシブ検索広告の改善は手間のかかる作業ではありますが、少しずつでも改善に取り組んでみてください。
ではまた。
Junichi Nakamura
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