Google広告やYahoo広告に代表される「運用型広告」ですが、インターネット上の広告を利用する広告主は必ずと言っていいほどそれら運用型広告を利用しています。しかも、運用型広告から大きな成果が得られることから、広告予算の多くが運用型広告に投資されている状況です。その為、「大きな予算を投下するなら、その分のノウハウ(インターネット広告運用等に関するノウハウ)を社内に蓄積したい!」等といった考えにより運用型広告の広告運用を自社内で行おうとする動き(運用型広告の自社運用とかインハウス運用と呼ばれる)もたまに見られるようになりました。

以前、その「運用型広告の自社運用(インハウス運用)のデメリット」についてその代表的なデメリット5つをまとめましたが、今回は逆にそのメリット5つをまとめて解説していこうと思います。メリット・デメリットの両方を理解した上で、運用型広告の自社運用を行うべきかどうかご判断下さいませ。(※「運用型広告の自社運用(インハウス運用)の代表的なデメリット5つ」はこちらからご覧下さい。)

メリット1.自社内に全ての広告配信データを蓄積可能となる

広告代理店に広告運用を委託している場合でも、多くの場合は月次レポート等のレポートを広告代理店から貰っていると思います。が、それは全ての広告配信データの一部をまとめたものにすぎません。実際に広告管理画面にログインすれば分かりますが、広告管理画面にログインすれば広告代理店が作成するレポートでは見たこともないような指標をたくさん閲覧することができます。本来、必要に応じてそれらのデータを活用し、オンライン・オフライン問わずマーケティング戦略・戦術の立案・実施を行っていくことができるのです。

メリット2.自社内に広告運用ノウハウを蓄積可能となる

広告運用を正しい情報源から学び、継続的に実践していけば、必ず広告運用ノウハウは担当者に蓄積されていきます。ただし、何も考えず担当者に広告運用を学ばせ・実践させているだけでは、あくまで担当者の頭の中に広告運用ノウハウが蓄積されていくにすぎないことには注意しましょう。担当者に「社内にノウハウを蓄積するように!」と事前にきちんと指示出ししておくことを決して忘れてはいけません。社員向けウェブサイトにノウハウをまとめておくのでも良いですし、社員向けスライドのノウハウをまとめておくのでもよいでしょう。

メリット3.広告代理店等へ支払う広告運用手数料が不要となる

分かりやすいメリットであり、経営者が喜びやすいメリットでもありますが、自社で広告運用を行えば「広告代理店等に支払う広告運用手数料は0円」になります。広告代理店のスタッフが行う広告運用代理業務を自社スタッフが行うわけですから、実際は「自社スタッフの人件費がかかっている」わけですので「広告運用業務に対する費用が0円になっているわけではない」のですが、そうは言っても外部に支払う費用が0円になるのは大きな魅力と言えるでしょう。

メリット4.広告運用に関する作業全ての高速化が可能となる

運用型広告は「より多くの成果を得る為、迅速に設定を調整できる」のが魅力です。しかしながら、広告代理店等の外部業者に調整作業を委託している場合は「社内外で関係者が多い為に調整内容の立案~実施までに時間がかかる」傾向があります。1人の関係者が勝手に判断して設定変更するわけにもいきませんし、社外の人と認識合わせをするにも打合せのアレンジ・実施等で時間がかかってしまいます。自社で広告運用していれば、ささっと社内ミーティングを行って、そのミーティング直後に設定変更を行うことも可能です。とにかくスピード感が全然違います。

メリット5.自社サービスを深く理解した上での広告施策立案・実施ができる

広告代理店等の外部業者は広告運用のプロではあるものの、広告主が提供するサービスに関するプロではありません。そのサービスるに関するプロだからこそ分かる「見込客のニーズ(悩み・要望等)」であったり「見込客に刺さる言葉使い」といったもの等があるはずです。「見込客の居場所の特定(ターゲティングに活きる)」や「見込客の心を動かすメッセージング(セールスに活きる)」等、広告主だからこそ良いものを立案・実施できることも少なくはありません。

今回は以上です。運用型広告の自社運用には、今回述べたようなメリットがあります。どのメリットも事業成長に良い貢献をするはずです。メリット・デメリットを両方理解した上で「運用型広告の自社運用をするぞ!」と決断したのであれば、腰を据えて中長期での事業成長を目指して自社内の「広告運用スキルを向上」させなら「広告運用ノウハウを蓄積」していきましょう!なお、弊社では「運用型広告の自社運用を行う企業様向け支援(インハウス支援)」を行っておりますので、広告運用のプロに相談しながら運用型広告の自社運用を効率よく行っていきたい場合は是非ともご相談下さい。何卒宜しくお願い致します!

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Akira Kodaka

2005年、SEO・サイト制作で起業。法人向けSEOを請け負いつつ、アフィリエイターとしても活動(当時国内上位1%の報酬獲得実績達成)。また、同時期に美容室を買収し、黒字化させてバイアウト。その後、2010年から8年間、Googleで広告運用スペシャリストとして活躍。新規クライアント専門ビジネス支援部門リード、広告代理店営業マネージャー、通信テクノロジー業界シニアアカウントマネージャーを経験。2018年、株式会社援軍設立。