Google広告は機械学習を活用した機能がたくさん備わっていますが、そのような機能の中でも「目標コンバージョン単価入札」を利用している広告主は多いのかなと思います。この「目標コンバージョン単価入札」とは、「指定した目標コンバージョン単価を実現する広告配信を行う」ということを前提にした場合の「最適と考えられる入札単価」になるよう広告オークションごとに自動で入札単価を調整してくれる機能です。広告オークションごとに手動で入札単価を調整することは不可能ですから、自動でこのようなことを行ってくれるこの機能は本当にありがたい機能と言えます。しなしながら、実際に目標コンバージョン単価入札を使っていると、次の質問をしたくなるかもしれません。
質問:目標コンバージョン単価入札の入札単価は毎日変更してよいですか?
目標コンバージョン単価入札の機能説明だけを聞くと「まさに魔法の杖!」と思えるかもしれませんが、実際はそんなはずがありません。もしそうだとしたら目標コンバージョン単価入札を活用したGoogle広告の配信を行っているだけで全ての企業が儲かるということになりますが、そのような世の中にはなっていませんよね。実際は、目標コンバージョン単価入札を使っても上手く広告成果を得られないこともあります。そのような場合、すぐに入札単価を変更したくなりますよね。少し具体的に言うなら、目標コンバージョン単価入札の入札単価を設定してすぐに良い広告成果が出ないと、入札単価を設定した翌日にはまた入札単価を変更したくなるかもしれません。
回答:基本的には目標コンバージョン単価入札の入札単価を毎日変更してはいけない
目標コンバージョン単価入札の入札単価を指定してすぐに良い成果を得られなかったとしても、その入札単価はすぐに変更すべきではありません。当然、入札単の設定と変更を毎日行うようなことは避けるべきです。なぜなら、「目標コンバージョン単価入札の精度が高まるまでに機械学習の学習期間があるから」です。人間が勉強することで徐々に物事の理解が深まってテストで高得点を得られるようになるのと同じように、目標コンバージョン単価入札は入札単価を設定してから学習期間を経て良い広告成果を出すようになります。入札単価を毎日変更するということは、最初から学習を毎日やり直すということですから、基本的にはそのようなことは行わないでください。一度入札単価を設定したら、2週間~4週間は様子見するのが一般的です。
補足:誤った入札単価を設定した場合や表示回数が極端に減りすぎた場合等は例外として即調整してよい
基本的には「目標コンバージョン単価入札の入札単価を設定したら一定期間様子見をする」ということをお伝えしましたが、緊急事態であれば話は別です。多くの物事に例外があるように、目標コンバージョン単価入札の入札設定・変更においても例外はあるということです。例えば、「誤った入札単価を設定してしまった場合」や「入札単価を設定した後に広告の表示回数が極端に減りすぎた場合」等は、目標コンバージョン単価入札の入札単価をすぐに調整してよいでしょう。
今回は以上です。目標コンバージョン単価入札を使用している際にコンバージョン単価・平均クリック単価・表示回数等の数値が大幅に増加・減少する等して荒れてしまうと焦ってしまいがちかもしれませんが、基本的には「目標コンバージョン単価の入札単価を一度設定したら腰を据えて静観する!」くらいの気持ちで様子見するようにしましょう。「石の上にも三年」のマインドですね!
Akira Kodaka
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