広告分析には掲載結果分析するという業務があります。現在出稿しているキーワード広告ではどの様なニーズを持つ方が多いのか。ニーズはどのように変化しているのかを検索語句というレポートを用いて分析します。検索するユーザーの動向を分析する上でとても大切な作業となりますが思いのほか大変です。そこで今回は作業をなるべく軽減するためにデータポータルを用いて自動的にカテゴリ分けする方法をご説明したいと思います。
用意するもの
用意するものは下記2点となります。
・Google広告
・データポータル
データポータルに設定する
Google広告とデータポータルを接続します。Google広告にログインした状態で「データポータル」と検索。すると下記のページがでてくるので「無料で利用する」をクリックします。
クリックすると作成画面が出てきます。「空のレポート」という項目をクリックします。
データポータルと何を紐づけるのか選ぶ画面になりますので、今回は「Google広告」をクリックします。
レポートを作成できる画面が出てきます。今回は右下部にある「フィールドの追加」をクリックします。
フィールドを作成する画面になりますので、こちらに新しいカテゴリを作成していきます。
カテゴリ名はどんな名前でも良いですが、今回は分かりやすく「犬種」と命名します。関数はこの後作成していきます。
CASE関数を使用して検索語句ごとに分割する関数を作成
次に検索語句をニーズごとに分割するために新しい関数を作成します。使用するのはCASE関数です。CASE関数はデータポータルで使用することが出来る関数の一つで、接続したデータを基に新たなカテゴリを作成することが出来ます。下記では犬種の検索語句を大きさ毎に分割するという関数を作成しています。
CASE
WHEN REGEXP_MATCH(検索語句, “.*ゴールデン・レトリーバー.*|.*ラブラドール・レトリバー.*|.*シベリアンハスキー.*|.*セント・バーナード.*” ) THEN “大型犬“
WHEN REGEXP_MATCH(検索語句, “.*柴犬.*|.*ウェルシュ・コーギー.*|.*シープドッグ.*|.*ビーグル.*” ) THEN “中型犬“
WHEN REGEXP_MATCH(検索語句, “.*トイ・プードル.*|.*チワワ.*|.*ミニチュアダックスダックスフンド.*|.*豆柴.*” ) THEN “小型犬“
ELSE “その他“
END
検索語句に含まれる文字をチェックし該当する検索語句が含まれている場合は「大型犬・中型犬・小型犬」に分類し、以外は「その他」として分類するという内容です。
WHEN REGEXP_MATCH(検索語句, “.*ゴールデン・レトリーバー.*|.*ラブラドール・レトリバー.*|.*シベリアンハスキー.*|.*セント・バーナード.*” ) THEN “大型犬“
⇒検索語句の項目内の値に、ゴールデン・レトリーバー or ラブラドール・レトリバーorシベリアンハスキーorセント・バーナードが含まれている場合は”大型犬”として返す。
WHEN REGEXP_MATCH(検索語句, “.*柴犬.*|.*ウェルシュ・コーギー.*|.*シープドッグ.*|.*ビーグル.*” ) THEN “中型犬“
⇒検索語句の項目内の値に、柴犬 or ウェルシュ・コーギーorシープドッグorビーグルが含まれている場合は”中型犬”として返す。
WHEN REGEXP_MATCH(検索語句, “.*トイ・プードル.*|.*チワワ.*|.*ミニチュアダックスダックスフンド.*|.*豆柴.*” ) THEN “小型犬“
⇒検索語句の項目内の値に、トイ・プードル or チワワorミニチュアダックスダックスフンドor豆柴が含まれている場合は”小型犬”として返す。
分類するにあたり、正規表現を使用しております。.*は囲んでいる語句が含む場合に返してきます。|はorを表しています。大型犬の場合は「ゴールデン・レトリーバー」もしくは「ラブラドール・レトリバー」もしくは「シベリアンハスキー」もしくは「セント・バーナード」を含むという意味です。
作成した関数をデータポータルのフィールドに追加します。
ダッシュボードを作成する
新たに作成したフィールドデータを用いてダッシュボードを作成します。作成した例が下記となります。検索語句の表示回数のデータを基にカテゴリ別のボリューム、月ごとの変化を確認することが出来ます。また一度作成すればGoogle広告と直接紐づけているため、自動的に更新されていきます。
最後に
今回はGoogle広告とデータポータルを紐づけました。同様にYahoo検索広告でも行いたいところですがプロダクトが異なるため、直接紐づけることは出来ません。もし行いたい場合はAPIやスプレットシートなどを利用して同様のことを行うことも出来ますがどうしてもひと手間を加える必要があります。気軽に行いたい場合はGLASSなどの分析ツールを活用する方法をお勧めいたします。
Hiroshi Shimada
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