以前お伝えした絞り込み部分一致がフレーズ一致に統合される件ですが、いよいよ統合時期が近づいてきました。6月中には一部クエリで統合開始、7月にはすべて完了予定のようです。
さて、統合時期が近付いてきた今、改めて何か対応すべきことがあるかを確認しましょう。
事前に対応すべきことはあるか?
基本的にはありません。
自動的に絞り込み部分一致がフレーズ一致に変更となりますので、特別な対応は不要です。
一点、絞り込み部分一致で広告表示できていた内容で統合後に広告が表示されないパターンが発生します。
それは、語順が変わることで意味が異なる検索クエリの場合です。
例)登録キーワード:航空券予約 東京から 札幌
検索クエリ | 広告は表示されるか? |
航空券 東京から 札幌 | 〇 |
航空券 札幌から 東京 | × |
「語順が異なることで意味が違うもの」であれば、出なくなることにデメリットはあまりなさそうではありますが、上記のような変更が入る点は認識しておきましょう。
統合までのキーワード追加はどのマッチタイプにすべき?
完全一致、部分一致、フレーズ一致、この3つから選択して追加するのが良いでしょう。
絞り込み部分一致で入れてもすぐに統合のタイミングがきてしまうため。
自動入札を使っているなら、なるべく部分一致を活用して、出したくないクエリを除外キーワードとして設定することをお勧めします。
これは以前記事でも書いておりますので、よろしければこちらもご覧ください。
統合後に注意する点は?
では、統合後に注意すべき点についても見ていきましょう。
インプレッションの増減を確認する
フレーズ一致に絞り込み部分一致が内包されることでインプレッションが増加する可能性があります。
フレーズ一致を多用しているアカウントの場合は、数値の変動を注意して見ておいた方が良いと思います。
また逆にインプレッションの減少につながっていないかも確認しましょう。これまで反応していた一部のクエリで反応しなくなっている可能性があります。
実際のクエリを確認する
実際にどんなクエリで反応しているのかは6月から見ておいた方が良いと思います。
絞り込み部分一致がフレーズ一致に内包されることで、これまで拾えていたクエリも引き続き拾えるだろうと思いつつ、気が付いたら拾えていなかったということが起こるかもしれません。
変更前と変更後でクエリを比較してみたほうが良さそうですね。
大きな変更があった場合は前後でしっかり確認しよう
マッチタイプもまた3つに戻り管理も楽になりますし、良いアップデートかなと思いますが、大きな変更後は想定外のことも起こりえますので、変更前後は注意して見ていきましょう。
なお、今回の変更はGoogle広告のみではなく、Yahoo!広告も同様のスケジュール感で動いていますので、ご認識ください。
https://ads-promo.yahoo.co.jp/support/release/30145083.html
ではまた。
Junichi Nakamura
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