これまではGoogle広告でしか確認することが出来なかった競合とのオークション分析がいよいよYahoo!広告でも確認することが出来るようになりました。

競合他社との検索結果を比較できるオークションインサイトを実装

同じ広告オークションに参加している他社と自社広告の掲載結果を比較できる機能です。検索結果画面や配信実績だけでは把握できないオークションの結果を数値で確認できるため、より適切な施策の実施が可能です。

【提供開始】検索広告「オークションインサイト機能」他社状況も確認可

オークションインサイトは下記のような形で確認することが出来ます。

  • インプレッションシェア
  • 自社との重複表示率
  • 自社の優位表示率
  • 他社の上位表示率
  • ページ上部表示率
  • ページ最上部表示率

確認することができる指標はGoogle広告の「オークション分析」とほぼ同じ内容を確認することが出来ます。

オークションインサイトはどの様に使用すればよいの?

ではオークションインサイトはどのような時に使用するのでしょうか。使用する一例をご紹介します。

クリック単価の高騰が見られた場合

広告運用を行っていると有る期間を境にクリック単価が高騰するケースがあります。自社の数値(クリック率など)や出稿しているキーワードにも大きな変化がない場合、外的要因(競合の出稿強化など)にて高騰している可能性があります。そんな場合はオークションインサイトを確認して考えられる要因を探ることが出来るようになります。

  • 数値が変化した週に同じキーワードに対してどのサイトが広告を出稿していたのか
  • 競合の広告は自社の広告に対してどのようなポジションで広告を出稿していたのか

たとえば競合のページ最上部表示率が急増している場合は競合とのオークションが過熱している可能性があり、そのまま出稿し続けるかどうか検討する必要があります。

想定していないコンバージョン率の低下がみられた時

検索広告はユーザーが比較検討を行いやすい広告媒体です。コンバージョン率は競合他社の広告の影響を受けて変動こともあり、局所的に変化がみられる場合は競合の出稿状況をオークションインサイトを確認します。たとえば自社との重複表示率では、重複率が高まっている競合はどこなのかを把握することが出来ます。

  • 「自社との重複表示率」ではどこのサイトが同時に広告を出稿しているのか
  • 直近重複が増えてきているサイトではどのようなことを打ち出しているのか

オークションインサイトを確認する方法

次にオークションインサイトの確認方法について書いておきたいと思います。

Yahoo!検索広告にログイン後、オークション状況を確認したいキャンペーンを選択します。選択するとキャンペーン上部に「オークションインサイト」という項目が出てきますのでこちらをクリックします。すると上記のような競合の配信状況を含めた検索結果を確認することが出来ます。

なおオークションインサイトはキャンペーン単位、広告グループ単位、登録キーワード単位で確認することが可能です。

最後に

日々変動する数字を追いかけている広告運用者にとっては競合の出稿状況が数字で見えるようになったのは一歩進んだ分析が出来るようになるためうれしい限りです。Yahoo!検索広告を実施している方は積極的に活用していきましょう!

今回は以上となります。

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Hiroshi Shimada

リクルートにて求人広告制作のディレクター、Googleにてアカウントマネージャーをそれぞれ経験。その後、健康コーポレーション(現RIZAP)にて、WEB施策のデータ分析を行う部署を統括。直近10年はWEBマーケティングに専念しているが、広告領域の業務で言えば22年の経験。オンライン・オフラインどちらの戦略立案・実施・分析においても、知識・経験が圧倒的に豊富なマーケター。