広告運用の自動化を考えると、思いつくのが広告管理画面から行える自動化ルールです。自動化ルールは様々なことが行えますが、出来ないこともあります。今回は自動化ルールとGoogle Ads scripts(グーグルアズスクリプト)のお話です。
自動化ルールで行えることは限られている
現在の自動化ルールで行えることは限定されています。現在の自動化ルールについては下記の記事を参考にしてみてください。
ルール化できる業務は多くありますが、主要なところでは下記のとおりです。
■キャンペーン単位
キャンペーンの有効・停止
キャンペーンの予算の変更■広告グループ単位
広告グループの有効・停止
入札単価の変更■キーワード単位
キーワードの有効・一時停止
キーワードの入札単価の変更
キーワードの最終URLの変更
※選択できるキーワードは最小広告グループ単位まで■広告単位
広告の有効・停止
広告運用に関する基本的な作業は大体設定することが可能です。しかし何でも設定できるわけではなく、設定できないルールも存在しています。例えば次のような内容は自動ルールで実現することは出来ません。
- ECサイトで商品が少なくなった場合には自動的に広告の出稿量を減らす
- 雨漏り修理サイトで雨が降った場合は自動的に入札単価を引き上げる
これらを自動化するにはグーグルアズスクリプトを使用する必要があります。
Google Ads scripts(グーグルアズスクリプト)とは
グーグルアズスクリプト(旧アドワーズスクリプト)は自動化ルールではフォロー出来ないような様々な条件でも自動処理できるツールとなります。Google広告の管理画面をから入り、追加修正することが出来ます。
Google Ads scripts(グーグルアズスクリプト)でおこなえること
グーグルアズスクリプトは様々なことが出来ます。その中でほんの一例を紹介します。
google広告管理画面以外のシグナルを用いて入札単価を調整する
自動化ルールは広告管理画面上の実績を基にしてルールを加えることになります。しかしグーグルアズスクリプトでは広告の実績に加えて在庫などのデータも加味してルールを作ることが可能になります。在庫量に合わせて広告費を変動することが出来るため、無駄な広告配信を減らすことが出来ます。また同様に天気データを採り入れることで天気に合わせた広告も可能です。天気に左右される業態では広告のルールに取り入れることで、見込み客の取りこぼしを減らうことが可能になります。
成果の良い検索クエリを自動追加する
検索広告においては、ニーズを表す検索クエリは重要です。グーグルアズスクリプトを使用すれば、一定以上の成果を生み出すクエリに関しては自動的に追加することが出来ます。反対に成果の出ていないクエリを除外することも出来ます。
まずはサンプルコードで試してみる
グーグルアズスクリプトは多くのことが出来ますが、敷居も高いです。たくさんのサンプルコードが用意されていますので、実際に導入して試してみましょう。今回ご紹介したスクリプトも添付しておきます。スクリプトに導入した内容は当然広告アカウントに反映されます。使用される際はご注意ください。
Hiroshi Shimada
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