Google広告もYahoo!広告も入札単価の設定において、さまざまな調整比を設定できます。
例えば、デバイス別、年齢や性別といったユーザー属性、地域別といったものです。
モバイルを強めたい、特定の年齢層を強化したい、特定の地域は弱めたいといった場合に使用します。
自動入札を使っている場合は、基本的に上記のような個別の調整は不要です。設定した目標に対してさまざまなシグナルを見て最適化されるためです。
ただ、それでも調整をかけたいケースもあると思います。例えば、平日と土日で著しくパフォーマンスが違うBtoBの商材などです。
ただし、自動入札を使っている場合、調整が可能なところと不可能なところがあります。
わりと忘れやすいところなので、備忘録として以下にまとめます。
自動入札と併用できる入札単価調整
早速ですが、以下が一覧です。
入札単価調整のタイプ | クリック数の最大化 | 目標インプレッション シェア | 目標コンバージョン単価 | 目標広告費用対効果 | コンバージョン数の最大化 | コンバージョン値の最大化 |
デバイス | 〇 | 100% 引き下げのみ | 〇 | 100% 引き下げのみ | 100% 引き下げのみ | 100% 引き下げのみ |
地域 | 〇 | – | – | – | – | – |
広告のスケジュール | 〇 | – | – | – | – | – |
オーディエンス (RLSA を含む) |
〇 | – | – | – | – | – |
通話 | 〇 | – | – | – | – | – |
ユーザー属性 | 〇 | – | – | – | – | – |
こうしてみると、ほとんど調整できないことがわかります。
目標コンバージョン単価を設定している場合、デバイスの強弱ぐらいです。
それ以外の費用対効果に関する入札戦略(目標広告費用対効果、コンバージョン数の最大化、コンバージョン値の最大化)では、デバイスの調整も100%の引き下げのみ(PCは出さない、モバイルは出さないといった設定)設定可能です。
基本的には週末の状況や、デバイスの状況も加味して自動で最適化される仕組みのため、手動で設定できる項目はほとんどないのです。
除外やターゲティングの設定はもちろんできる
出したくない地域、出したくない時間帯、出したくないオーディエンス(CV済みユーザー)は除外が設定、スケジュール設定は可能ですので、もしそういった希望がある場合は、あらかじめ設定しましょう。
特定のデータを除外することはできる
不測の事態でコンバージョンが計測できなかった、または異常値が出てしまった場合など、その期間は自動入札のデータ参照期間から除外することは可能です。
こちらは以下の記事で設定方法を載せていますのでご参照ください。
特定の曜日を調整したい場合の対処方法(目標コンバージョン単価の設定)
平日と週末で著しくパフォーマンスが違う場合、前述のとおり入札調整では設定できません。
その代わり、自動化ルールで特定の曜日の目標値を下げることは可能です。
自動化ルールとは何なのかは、以下記事で紹介しておりますのでご確認ください。
自動化ルールの中で「広告グループのルール」を選択。
そうすると以下のように広告グループ単位の目標値を変更できます。
削減額(パーセンテージ)でも設定できますし、具体的な削減額(いくら下げるか)でも設定できます。
そして、頻度の箇所で特定の曜日を選択すればOKです。
ただし、調整が設定できる項目は以下だけです。目標費用対効果や、コンバージョン数の最大化を使っている場合は設定できませんので、主には目標コンバージョン単価を調整する場合のみ有効ですね。
設定後のパフォーマンスに注意
注意点としてはこのままだと、月曜に入ったタイミングでは目標値は下がったままなので、月曜に元に戻すルールの設定が追加で必要です(もしくは手動で調整)。
そしてもう一点注意点としては、自動入札を使っている場合、平日も土日も含めたパフォーマンスで最適化されているため、土日のみ単価調整することは恐らく推奨されておらず、平日のパフォーマンスにも影響が出るかもしれない点です。
土日に単価を引き下げて、月曜に単価を元に戻したときにすぐパフォーマンスが改善するかは注意して見る必要があります。
土日の配信状況を引きずって月曜にボリュームが出にくいといったことが起きる可能性がありますので、まずはテスト的に導入してパフォーマンスに影響が出ないかを確認したほうが良いでしょう。
まとめ
自動入札を使っている場合、デバイス以外で調整できる項目はありません。
基本的にはさまざまな情報から最適化されるため、手動で設定する必要は本来ありません。
ただ少しだけ手を加えたい場合もあると思うので、最後に土日の調整方法のみご紹介させていただきました。
ただし、パフォーマンスを保証するものではないので、テストの上導入されることをお勧めいたします。
本日は自動入札併用できる入札調整についてお話ししました。
それではまた。
Junichi Nakamura
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