自社内で広告運用されている方はその他の業務を掛け持ちされているケースが多いかと思います。そのため忙しく入稿作業はついつい後回しにしてしまうということも。しかし開始日直前の広告入稿はなんらかのトラブルが発生しやすく推奨は出来ません。今回は開始日直前に入稿することの危険性についてのお話です。
誤った広告運用
土日から始まる新施策のため金曜日の夕方に急ぎ広告を入稿した
急いだ入稿はトラブルの発生源となる
急いで広告入稿した場合の懸念点は下記のとおりです。
開始日までに広告が稼働しない恐れがある
広告には広告審査というものが存在します。掲載しようとしている広告の内容が適正なものか、媒体ポリシーに準じているのかなど様々な観点で審査が実施されます。審査は大きく2種類ありシステムによる自動審査と人間による目視審査です。自動審査は機械的に実施されるため最短で10分程度で完了しますが目視審査の場合は数日かかるケースがあります。媒体審査の詳細は外部からはわからないため正確にどのくらいの時間を要するのかは判断することが難しいと考えて問題ないかと思います。
そのため期日ギリギリの入稿は審査期間を加味しておらず、期日までに広告審査が完了せず広告が稼働しない恐れがあります。
規定に反している場合は再入稿のためさらに時間が恐れがある
入稿した内容が必ず問題なく稼働するとは限りません。特に各媒体の審査基準は厳しくなってきており、以前は問題なく通っていた内容であっても現在は通らなくなるというケースは散見されます。
審査に通らない場合は改めて入稿しなおす必要がありさらに時間が掛かってしまうことになります。
誤った設定のまま広告配信してしまう恐れがある
WEB広告の入稿は基本的に広告管理画面上(もしくはエディター上)の操作で完結します。広告の内容や設定などに関して第三者のチェックが入るケースは少なく自己完結で完了することも多いかと思います。急ぎ入稿した場合、誤った設定であったとしても時間的なゆとりがないため発見することが出来ずにそのまま掲載してしまう恐れもあります。
広告稼働前に行っておくこと
時間のない入稿を避けるために行うことはとてもシンプルです。
広告稼働予定日の3営業日前までに入稿を完了できる状態にする
Google・Yahoo!広告で示している審査期間は異なっていますが1~3営業日はかかる可能性があると考えておきましょう。再審査が入る場合は日数がさらに増える可能性があります。そのため広告入稿に慣れない・不安がある方は稼働予定日の3営業日前までには完了させるように心がけましょう。
関係者と認識合わせは入稿作業前までに完了させておく
それまでに関係者と施策詳細について認識合わせを終えて入稿作業は完了できるようにしておきましょう。
- 新施策の期間・配信エリア
- 商品/サービスの特徴・価格
- 想定しているターゲット/広告管理画面上で設定するターゲット
- 施策成果についての判断基準/広告管理画面上でのKPI
- 目標数字と予算
- 広告に何らかの不具合があった場合の連携方法
- 広告で表示したい内容・表示したくない内容
- 運用で使用するクリエイティブ など
広告稼働後に出てくるであろう疑問や認識の違いは必ず事前に無くしておきましょう。
広告稼働直前は自己チェックするための時間として設定しておく
入稿作業は一人で完了させるケースも多いため必ず時間をおいてからの再チェックは実施するようにしましょう。
- 日額予算は問題ないか
- 設定しているオーディエンスは適切な内容か
- キャンペーン、広告グループの設定に誤りはないか
- 入札戦略は適切な内容か
- LPは閲覧できる状態になっているか
- 広告の審査は完了しているか
- 計測用のパラメータは設定されているか
- 初回の場合テストコンバージョンは完了しているか など
チェック完了後は問題なく広告掲載されているのかを確認するようにしましょう。
早めの準備が安定した運用へと繋がります
実施することは一つ一つ特別難しいことではないのですが、意識して運用するだけでもトラブルは抑制出来るようになります。ある程度広告の入稿に慣れている方であれば急いだ入稿作業は様々なトラブルを生み出す可能性があることを理解しており、余裕を持って入稿することを心掛けています。
今回は以上となります。
Hiroshi Shimada
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