以下の記事でも共有していますが、Yahoo!広告の拡張テキストは2022年9月末ごろに編集・新規作成ができなくなります。

Googleは、もっと早く2022年6月30日より編集・新規作成ができなくなります。

【Yahoo検索広告】レスポンシブ検索広告の機能アップデート&拡大テキスト広告の終了のお知らせ

本ブログでは過去にGoogle広告のレスポンシブ検索広告の改善方法についてご案内してきました。

Googleレスポンシブ検索広告:広告の有効性の改善方法とその効果とは?

ところで、Yahoo!のレスポンシブ検索広告はどのように改善したら良いのでしょうか?

本日はその点についてお話ししたいと思います。

Google広告のレスポンシブ検索広告との違い

まず、実態としてGoogle広告と比べると、Yahoo!広告のレスポンシブ検索広告の改善はあまり進んでいないことが多いのではないかと思います。

要因としては、Google広告とYahoo!広告の微妙な仕様の違いです。

それは以下の2点です。

  1. 広告の編集ができない
  2. 各アセットの表示回数、有効性が分からない

1に関しては、以前、弊社山岡の記事でも触れていましたが、Yahoo!広告の場合、既存のレスポンシブ検索広告にアセットを追加するということができず、都度、新規作成になってしまいます。これが正直なところ億劫なところでもあり、学習がリセットされてしまう懸念もあります。

2に関してはGoogle広告では各アセット(タイトルや説明文)でどれだけ表示されたか、またその有効性(良、低、学習中)が見えるため、どこを改善すべきかがわかりやすいのですが、Yahoo!広告の場合、この指標がありません。

特に表示回数が分からないため、どのアセットを差し替えたら良いかパッと分かりにくいのが大きいと思います。

なお、以下の機能について2022年9月末ごろ実装される予定であることが発表されています。

  • アドカスタマイザー
  • パフォーマンスレポートおよび広告管理ツールにおけるアセット(タイトル、説明文)ごとの実績値の出力

では、どう改善するのか?

とはいえ、9月までただ待っているわけにもいきません。来たる9月に向けて最適化を進めていく必要があります。

では、具体体にどういったポイントを見直せばよいかですが、以下がポイントになります。

  1. Google広告で入稿している内容を踏襲して入稿する
  2. なるべくアセットをフルに使う(タイトル15本、説明文4本)
  3. 表示回数の多いキーワードをなるべくタイトルに入れる
  4. キーワードインサーションを活用する

基本的に指標が見えないだけでやることはGoogle広告と同じです。

4のキーワードインサーションはキーワードがそのままタイトルに反映することでCTR改善に直結しますが、見栄えが良くない場合や、タイトルに入ってしまうと困るキーワードもあると思うので(ネガティブなキーワードなど)、その点は十分注意しましょう。

拡張テキストとレスポンシブ検索広告のパフォーマンスを見る

広告レポートを出力してパフォーマンスを見てみましょう。

同じ広告グループ内で拡張テキストに配信がかなり寄っている場合があります。これは学習が働いて拡張テキストのパフォーマンスが良いと判断されているためと考えられます。

CTRは拡張テキストより高いが、拡張テキストに配信が寄っている場合、いっそ拡張テキストを止めてみてどうなるかを見てみるのも手です。

ただし、変更後は必ず成果がどうなっているか進捗を確認するようにしましょう。レスポンシブ検索広告の配信量が増えたが、結果コンバージョンが減ってCPAも高騰しました、ということにならないよう注意が必要です。

それでも、自動入札を使っていれば、徐々にパフォーマンスはあってくると思います。

Yahoo!広告のレスポンシブ検索広告で使える関数

2022年4月時点で広告カスタマイザは現時点では使えませんが、使える関数も一部あります。それが以下の2つです。

  • カウントダウン関数
  • 地域情報の自動挿入

キャンペーン期間中の広告でのカウントダウン(残り〇〇日といった表示)や、地域限定の広告で地域情報を広告内に自動で入れることが可能です。

以下、Yahoo!広告のヘルプもご参照ください。

https://ads-help.yahoo.co.jp/yahooads/search/articledetail?lan=ja&aid=72897

9月を待たずに改善を進めよう

比較的手が入っていないことが多いと思われるYahoo!のレスポンシブ検索広告ですが、細かいところが違えど、基本的な仕様としてはGoogle広告と同じです。

Google広告での傾向を踏まえて、Yahoo!広告も徐々にテコ入れしていきましょう。

ではまた。

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Junichi Nakamura

前職は大手ネット広告代理店のインターネットプロモーション部門の部長。マネジメント兼プランナー/ディレクターとして、SEM、ディスプレイ領域中心に、業界問わず大手クライアントのプロモーション支援を行う。現場に拘り、コツコツと改善施策を積み上げながら、着実に改善に繋げていく職人。