Google広告のメインの広告フォーマットとなったレスポンシブ検索広告。

複数のタイトルと説明文を設定し、ユーザーの検索クエリに合った組み合わせで掲載される仕組みですが、本日はそのレスポンシブ検索広告の改善方法、そして改善効果についてお話ししたいと思います。

広告の有効性とは?

レスポンシブ検索広告で見ていく指標として「広告の有効性」というものがあります。

広告の有効性

Googleヘルプによると以下の説明があります。

広告の有効性のフィードバックを参照すれば、ユーザーに適切なメッセージを提供することに集中できるようになります。

この指標は、「未完了」から「優良」の評価範囲で、広告コピーの関連性、品質、多様性を測定するものです。実用的なフィードバックと組み合わせて広告の有効性を活用すると、広告の掲載結果を容易に改善できます。

つまりこのインジゲーターを見て、優良になるようにタイトルや説明分の見直しをすることで、広告効果を改善できるということですね。

レスポンシブ検索広告の具体的な見直し方

では早速、具体的な改善方法をご説明します。

タイトルをMAXまで入れる

タイトルは15本まで入りますので、がんばって15本作成しましょう。
その時になるべくキーワードを盛り込むようにタイトルを作成しましょう。

レスポンシブ検索広告の設定画面で以下のように「これらのキーワードを広告見出しに追加しましょう」というサジェストが出てきますので、なるべくこれらをタイトルに盛り込むよう意識してみましょう。

この時、緑色で表示されているキーワードはすでに今設定しているタイトルで反応していますので、それ以外のキーワードが入るように工夫してみてください。

タイトルのキーワード案

また、以下のように既存の広告パターンからタイトル案をサジェストしてくれる場合もあるので、キーワードが盛り込まれているならそれも活用しましょう。

タイトルのサジェスト

説明文もMAXまで入れる

説明文もタイトル同様にMAXまで入れましょう、MAXは4本です。
なるべく独自性のある説明文が望ましいです。タイトル同様に他設定済みの広告からサジェストされる場合もありますので、こちらも活用しましょう。

アセットレポートで確認

MAXまでタイトル、説明文を追加したらあとは成果を追っていきましょう。
以下の箇所からアセット毎の評価を見ることができます。

アセットの詳細を表示

「アセットの詳細を表示」をクリックすると、以下のようなレポートが出てきます。

アセットのレポート

この中で掲載結果が「低」となっているアセットがあれば差し替えを検討してください。

なお、 「掲載結果」列に評価が表示されるようにするには、そのレスポンシブ検索広告が通常 30 日間で約 5,000インプレッションが必要とのことです。「学習中」「保留中」「調整中」のステータスはまだ評価が付いていませんので、そのまま様子を見ましょう。

タイトル、説明文をMAXまで追加したら、アセットの評価を見て「低」を差し替える、この対応を繰り返し、「広告の有効性」を「優良」まで持っていきます。

広告の有効性を高めるとどういう効果があるのか?

弊社の事例では、広告の有効性が「低」のものを「優良」まで改善したところ、変更前後でインプレッションが4.5倍に増加しました。これは極端な例かもしれませんが、入稿しているキーワードになるべく反応するように複数のタイトルを入れたことでインプレッションの増加に繋がったのだと思います。

これは予想ですが、恐らく説明文よりも、タイトルにキーワードが入っていることのほうが影響度は強そうな気がします。

実際に広告文を見直すときにもタイトルを変えるほうがインパクトは大きいですよね。

改善に近道なし

結局のところ、タイトルと説明文を上限いっぱいまで設定する、評価が低いアセットを差し替えるというのが改善方法になり、特に裏技があるわけではありません。

ただ、特にタイトルは入稿できる本数がかなり多いので、MAXまで入れていないケースも多々見受けられます。本来は本数が重要というよりも、「いかに入稿しているキーワードで反応するように設定されているか」なのかなと思います。ただ、どれがどう反応するか分からないので、なるべく上限いっぱい使って設定しておきましょうということですね。

最初MAXまで入れるのが大変だと思いますが、有効性を改善することで効果は出ますので、がんばって対応しましょう。

ではまた。

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Junichi Nakamura

前職は大手ネット広告代理店のインターネットプロモーション部門の部長。マネジメント兼プランナー/ディレクターとして、SEM、ディスプレイ領域中心に、業界問わず大手クライアントのプロモーション支援を行う。現場に拘り、コツコツと改善施策を積み上げながら、着実に改善に繋げていく職人。