今回は少し限定的なニーズに対する記事になるかと思いますが、困っている方もいると思うので書いていきます。最初に書いておくと以下のようなケースで困っている方向けです。

サンクスページをURLが変わらないサイトで、
Yahoo!広告(検索)でコンバージョン済みユーザーのオーディエンスリストを作りたいが方法が分からない

最近、SPAのサイトも増えてきてサンクスページをURL指定できないケースも増えてきています。

そういった場合のタグ発火については別の記事でもご紹介しました。

【GTM】ページURLに「#ハッシュ」ついていてタグがうまく発火しない場合の対処方法

そして、広告運用において、会員登録済み等コンバージョン済みのユーザーを除外したい場合、オーディエンスリストを作る必要があります。

こういった場合、Google広告では自動的にコンバージョン済みユーザーのリストが作られたり、コンバージョンタグを元にオーディエンスリストを作ることができるのですが、Yahoo!広告(検索)にはこれらの機能がありません。

Yahoo!広告(検索)のオーディエンスリストは以下の条件でしか作ることができません。

  • サイトのURL
  • 参照元URL

ではどうやってやるのか、本日はその方法をお伝えします。

カスタムキーを使う

早速、答えですが、「カスタムキー」という機能を使います。

「カスタムキー」とは、広告主側で独自に設定し、オーディエンスリストの条件へ使用できる識別情報(パラメータ)のことです。

この機能を使うことで、会員情報や購入履歴など独自の条件でオーディエンスリストを作ることができます。

カスタムキーの活用イメージ

Yahoo!JAPANマーケティングソリューション「新機能「カスタムキー」をリリース!より精緻なリターゲティング配信が可能に」の記事より引用

この機能を使って、コンバージョン時に購入済み、会員登録済みといった情報が取得できれば、コンバージョン済みユーザーのオーディエンスリストが作成可能です。

ただ、機能としては便利ですが、導入にはややハードルがあります。このパラメータで取得する値をサイト側で取得できるようにする必要があるため、導入には自社のシステム担当、エンジニアの方と連携が必要です。

設定方法の詳細は、Yahoo!広告のヘルプをご参照ください。

サイトリターゲティング用タグの高度な設定(カスタムキー機能)

Yahoo!ディスプレイ広告はどうすれば良いのか?

今回は検索広告についてお話ししましたが、Yahoo!ディスプレイ広告も似たような機能があります。

それが「カスタムラベル」という機能です。

カスタムラベルを利用すると、ユーザーが訪問したページ毎にラベリングして、オーディエンスリストを作ることができます。

詳細は、Yahoo!広告の以下ヘルプを参照いただければと思います。

オーディエンスリストの条件にカスタムラベルを設定する

最近、SPAのサイトも増えてきてサンクスページをURL指定できないケースも結構増えています。

私も今回相談を受けて、改めて調べてみたのですが、意外とそういった情報がなかったので、皆さん実は困っているのかもしれません。もしもっと簡単にできる方法があればまたお伝えしたいと思います。

ではまた。

The following two tabs change content below.

Junichi Nakamura

前職は大手ネット広告代理店のインターネットプロモーション部門の部長。マネジメント兼プランナー/ディレクターとして、SEM、ディスプレイ領域中心に、業界問わず大手クライアントのプロモーション支援を行う。現場に拘り、コツコツと改善施策を積み上げながら、着実に改善に繋げていく職人。