こんばんは。
昨日、「東京地裁が違法サイト「漫画村」に広告を出稿していた広告代理店2社に1100万円の損害賠償を命じる」という内容のニュースがありました。
ネット広告に関わる仕事をしている身としては本当に怖いニュースです。
他にも、アフィリエイターやインフルエンサーが薬機法に反する内容でSNS投稿・広告出稿をするなどして、広告主に課徴金が課せられるという事例も増えてきています。
ネット広告はPC上でポチポチ設定するだけで世の中に広告を配信することが出来ます。
その簡単さから誰もが広告配信をすることが出来るため、予期せぬトラブルも発生しやすいです。
近年、ネット広告に対する取り締まりは強化されているので、広告を出す側が気を付けなければ自社や広告主を守ることが出来ません。
そこで、今回はそのようなトラブルを避けるため、広告配信先の観点から「漫画村」のような違法サイトなどに広告を出さないようにするための対策を書いていきます。
今回記載する対策は主に2つです。
・対策1:配信する広告媒体に注意する
・対策2:プレースメント除外リストを活用する
対策1:配信する広告媒体に注意する
大前提な話ですが、広告媒体を選ぶ際は信頼できる媒体を選びましょう。
検索広告やSNS広告であれば、配信面は決まっているので違法なサイトに広告が出ることは考えられませんが、アドネットワークやDSPを使用する際は媒体選定に注意しましょう。
例えば、誰もが知るようなYahooのディスプレイ広告(YDA)は、Yahoo側がしっかり配信先を選んでいるので問題ないでしょう。私も違法あるいはグレーな配信先というのは見たことがありません。
ただ、少しマイナーな広告媒体になると危険な配信面に出稿するアドネットワークもあるでしょう。
まず、契約する前に広告配信先のデータを開示してくれるかどうかをしっかり確認しましょう。
もしも開示できないという媒体があれば、契約を結ぶ前に十分に注意した方が良さそうです。
配信先を開示できない媒体がすべて駄目だというわけではないですが、基本的には開示してもらえる媒体を選びましょう。
運用上の最適化の観点からも配信先のデータは開示してくれる方が良いです。
対策2:プレースメント除外リストを活用する
特に多くの方が活用するであろうGoogle広告においてはプレースメント除外リストを活用しましょう。
Googleなので基本的には問題ないと言いたいですが、それでも配信対象が広いネットワークなので、違法サイト側がGoogleの目をすり抜けてくる可能性も全くないとは言い切れません。
違法サイトではなくとも、アダルトサイトや暴力系サイトなど、ブランド棄損に繋がる可能性のあるサイトも稀にあります。
プレースメント除外リストは、管理画面右上の「ツールと設定」から「プレースメント除外リスト」を選びましょう。
以下の編集画面で、除外したいサイトのドメインを入力します。
もし複数アカウントを管理されている場合は、個別のアカウントではなくMCCアカウント側で設定しましょう。
MCCアカウント側で設定すれば、その配下の複数のアカウントに除外リストを設定することが可能です。
また、ブランド保護の意味合いが強いですが、除外コンテンツも設定しておくと尚良いでしょう。
アカウント単位又はキャンペーン単位で設定できます。(それぞれ設定項目が少し異なります。)
・アカウント単位
・キャンペーン単位
以上のような対策をしっかりと取り、自社と広告主をしっかりと守りましょう。
それでは。
Kyotaro Yamaoka
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