Google広告は自動化を駆使した広告運用をするのが一般的になってきていますが、自動化を駆使したからといって必ずしも期待通りのパフォーマンスを出すとは限りません。例えば、自動化を駆使すれば必ず狙ったCPA目標を達成できるというわけではないということです。このような時に「ひとまず平均CPC(平均クリック単価)だけでも引き下げてCPA目標に近づかないか検証しよう」といった類の話が出ることがありますが、その場合は入札方式を「拡張CPCにする」のと「自動入札機能の入札戦略の詳細設定で上限CPCを設ける」のとでどちらが良いのでしょうか?そんな細かすぎる疑問に今回は回答していきます(笑)
結論:基本的には入札戦略の上限CPC設定でコントロールすることを推奨
最初に結論から申し上げますと、自動入札機能の入札戦略の上限CPC設定で平均CPCをコントロールするのがお勧めです。自動入札機能をキャンペーンの設定で簡易的に導入している広告運用者の方も少なくないかと存じますが、自動入札機能は入札戦略を使った方が「上限CPCや下限CPC等の詳細設定を利用できる」という側面からも良いと言えるでしょう。
理由:入札戦略の方が自動入札に使用されるシグナル数が多いから
拡張CPCも入札戦略もどちらも自動化を使った自動入札の機能ではあるのですが、入札戦略の方が拡張CPCよりも自動入札に使われるシグナル数が多いので、自動入札機能としての精度が高いということになります。つまり、機能導入後のCPA目標達成のしやすさが格段に上がると考えられます。そういった理由で平均CPCのコントロールには入札戦略を使う方が良いということです。
補足:表示回数が全然出ない状況でCPCをコントロールしたいなら拡張CPCを使う
何が何でも平均CPCだけを狙った単価にできれば良いというのであれば拡張CPCの方が扱いやすいと思いますが、大抵は平均CPCを下げる実験をしながらもあくまでCPA目標等を追いかけることが多いはずですから、入札戦略の上限CPC設定で平均CPCをコントロールすることの方に良いということになります。しかしながら、あまりに成果が出ていないと入札戦略では広告オークションにあまり参加してくれない(広告表示しても成果が見込めないとシステムが判断して広告表示されにくくなっている)ということなっているような場合は、仕方ないので拡張CPCを使ってください。拡張CPCであれば入札戦略よりは広告オークションに参加してくれるでしょう。
今回は以上です。平均CPCを引き下げるよりも平均CPCが高くなろうが利益を出せる仕組みを作るべきではありますが、応急処置的に平均CPCを引き下げるという話になることもあるかもしれませんので、そのような場合はこの記事の内容を参考にしてみてください。
Akira Kodaka
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