恐らく本記事をご覧いただいている方は、Google広告を実施している方が多いと思います。
そしてその場合、ITP対応として、Google広告アカウントとGoogleアナリティクスを連携し、自動タグをオンにしていますよね。
自動タグをオンにしますと、文字どおり自動でパラメータ付与されます。Google広告に対してはURLの末尾に「gclid」というパラメータ(GCLID値)が付きます。(?gclid=xxxなど)
ですが、手動でパラメータを設定したいという場合もあると思います。
例えば、Googleアナリティクス側で広告クリエイティブ単位での成果を詳細に比較したい場合など。
本日はその場合の対応方法です。
手動パラメータを優先したい場合の設定方法は?
自動タグを使っていて、手動パラメータを優先させたい場合は、下記の設定方法で可能です。
Googleアナリティクスの管理画面:管理>プロパティ設定をクリック
詳細設定の「Google 広告と検索広告 360 の統合で、手動タグ設定(UTM 値)による自動タグ設定(GCLID 値)のオーバーライドを許可する」にチェックを入れ、保存
手順としては以上です。簡単ですね。
これを「自動タグ設定のオーバーライド」といいます。
この機能を有効にすると、自動タグ設定の値よりも 手動で設定したUTMパラメータの値が優先されます。手動設定したパラメータがない場合は、自動タグ設定が使用されます。
オーバーライドの注意点は?
Googleアナリティクス上で、 Google広告の各指標(表示回数、クリック数、費用)は、手動パラメータのほうには紐づきません。
そのため、以下のような形でデータが分断しますので、自分でそれぞれでのデータを紐づけてみる必要があります。

(参照元:Googleヘルプより引用:https://support.google.com/analytics/answer/1033981#override)
冒頭にも書きました通り、本記事はGoogle広告アカウントとGoogleアナリティクスを連携し、自動タグを使用していることを前提としています。
基本的には自動タグで得られるデータを使った分析で十分事足りるケースがほとんどだと思いますが、どうしても手動パラメータを設定したい場合は、オーバライドの機能をご使用ください。
それではまた。
Junichi Nakamura
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