早いものでもう年末。
本日から休業期間に入られる企業様も多いかと存じます。

我々人間が休みの間も、広告は稼働して集客に貢献してくれています。
そんな年末年始も休みなく働いてくれている広告ですが、うっかり月間の広告予算を超過しないように注意したいものです。
年末年始を心穏やかに過ごすためにも以下の2点に気を付けましょう。

1) ある程度予算に余裕をもって日予算を調整する
2) 媒体の自動ルールを活用して、日予算調整を行う

1) ある程度予算に余裕をもって日予算を調整する

Google広告やYahoo広告の場合、設定した日予算の2倍まで配信が伸びる可能性があります。
そのため、万が一に備えて日予算の2倍程度配信が出ても予算を超過しないような予算設定をしておくと安心です。
特にディスプレイ広告やファインド広告など”リーチの広い広告タイプ”や、「コンバージョン数の最大化」など、”最大化を目的とした入札戦略”を使用されている場合は特に注意が必要です。

ただし、年末年始に成果が見込める商材の場合はこの限りではありません。
その場合は、ある程度予算超過しても許容してもらえるように関係者と事前に調整しておくとよいでしょう。

2) 媒体の自動ルールを活用して、日予算調整を行う

Google広告やYahoo広告であれば、自動ルールでキャンペーンの日予算を変更することが出来ます。
例えば、1月1日から特定のキャンペーンの予算を抑えたいなど、休業期間中に予算変更が発生する場合は忘れずに設定しましょう。
また、「前日の配信金額が〇円以上なら日予算を〇円抑制する」などというような自動ルールも可能なので、ギリギリまで広告配信を最大化しながらも最終日に予算超過しないような調整もできます。条件を考えるのは少々大変ですが、上手に活用していきましょう。
※ただし、Yahoo検索広告においては、一番肝心な前日や前々日の”配信金額”を条件にルールを設定することは現状できないため、クリック数など別の指標で条件設定するしかなさそうです。

年末年始に獲得が伸びる市場(福袋を扱うECなど)の場合は、年末年始こそ予算を強化すべきです。
その場合も、強化したい日に日予算が増えるように自動ルールを設定しましょう。

ただし、自動ルールは100%ではない(稀に上手く稼働しない場合がある)ので、広告運用担当者はご都合の許される範囲で年末年始でも管理画面を確認されると安心です。
※働き方の観点から本来は推奨されるべきではないですが、競合他社の広告運用者は休業中でも広告管理画面を見ているかもしれません。

自動ルールを上手に活用しながら、良い年末年始をお過ごしください。
それでは。

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Kyotaro Yamaoka

横浜国立大学工学部卒。2児の父。重工業系エンジニアを経て、2015年にWebマーケティング業界に参入。電通アイソバーや博報堂DYデジタル、インティメートマージャーなどとの協業経験を経て、ベンチャー企業のリーダー運用者として多様な業種の広告主を支援。2021年に援軍入社。データ分析に強みを持つ理系ディレクター。