Google広告のアカウント内に複数同じキーワードを入れた場合、アカウント内で競合してしまうのか?

これ、たまに聞くお話しかと思いますが、本日は改めてこの点についてご説明します。

結論、競合しない

アカウント内で同じキーワードを複数登録していても競合はしません。

また、それらが競合することでオークションで単価を釣り上げてしまう、CPCが高騰すると説明されている方もたまにいますが、仕組み的にそのようなことはありません。

競合しない理由

アカウントに検索語句と一致するキーワードが複数ある場合、どのキーワードがオークションに使わるかはルールがあります。そのルールにのっとり、最終的に1つのキーワードが選定される仕組みになっています。

キーワードが選定されるルールはこちらの記事で詳しく書いていますのでご参照ください。

【2021年最新版】Google広告キーワードのマッチタイプの優先順位

また、動的検索広告(DSA)や、最近だとP-MAXのキャンペーンでもユーザーの検索語句に対して広告掲載されますが、通常の検索広告キャンペーンとそれらが競合することもありません。

ただし、同じキーワードを複数入れておく意味もない

競合しないとはいえ、同じアカウント内に同じマッチタイプのキーワードを複数入れる意味もありません。

もちろん配信エリアが違う、ターゲティングしているユーザーが違うといったケースであれば問題ないですが、そうでないケースでは意味がありません。

どこにどのキーワードが入っているのか訳がわからなくなりますし、意図した広告文での掲載ができなくなっている可能性がありますので、アカウント管理の意味からも同一マッチタイプ同一語句のキーワード設定は避けましょう。

本日は以上です。誤解されがちな点ですが、アカウント内で競合することで単価が引き上がることはありませんのでご安心ください。

ではまた。

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Junichi Nakamura

前職は大手ネット広告代理店のインターネットプロモーション部門の部長。マネジメント兼プランナー/ディレクターとして、SEM、ディスプレイ領域中心に、業界問わず大手クライアントのプロモーション支援を行う。現場に拘り、コツコツと改善施策を積み上げながら、着実に改善に繋げていく職人。